バリ島前半・鱗翅編
〜いざ熱帯の森へ〜
(1-3.V.2019)
参加者:すいみ〜、ガッキー、ドロポン、じょえる
こんにちは、じょえるです!
お久しぶりです!
モルッカ遠征の後、採集記は全く書いておりませんでしたが、
昨年は卒論で蝶類のトランセクト調査をしたり、キマルリやゼフを中心に採集に出かけたりしていました。
昨年のモルッカ遠征から早1年。
今回は昨年お世話になったガイドさんに声をかけられて、ティモール島に行くことに!
ティモール島はスラウェシ島と同じくウォレシア(以前の採集記参照)に属する島で、様々な固有の蝶類が生息しています。
ちょっとマニアックな島ですが、どんな昆虫に出会えるか楽しみです。
出発は3/1の夜。
僕は卒論や大学院入学手続きを済ませて、
羽田に集合!
今回のメンバーは、昨年一緒にモルッカに行ったガッキーとドロポン、そして3年前のマレーシア遠征でご一緒したすいみ〜先輩です。
飛行機のチェックインや出国手続きを済ませ、
いざ搭乗♪
東京国際空港からクアラルンプール国際空港を経由して、バリ島のングラ・ライ国際空港に着陸しました。
今回は飛行機が欠航することもなく、バリ島にはお昼過ぎに到着。
そして、1年ぶりにガイドさんと合流!
ホテルのチェックインを済ませ、早速採集へ。
採集地に着いたころにはもう夕方。
しかも、太陽が雲に隠れて、少し薄暗い。
蝶々もぱっと見あまり飛んでいません。
とりあえず、車から降りて採集です。
すいみ〜先輩とガッキー、ドロポンは甲虫狙い。
ひたすらビーディングをして、いろいろな甲虫を採っている様子。
詳しくは甲虫編をご覧ください。
僕も何かいないかと、枝先を揺すっていると、チョウを発見!
タイワンキマダラ(Cupha erymanthis)と ウラベニヒョウモン(Phalanta phalantha)
どちらも広域分布種ですが、ウラベニヒョウモンは初採集!
やがて、雲の切れ間から陽の光が差し込み、蝶々が飛び始めました。
シロオビアゲハ(Papilio polytes)と オナシアゲハ(Papilio demoleus)
コモンタイマイ(Graphium agamemnon)と ツマベニチョウ(Hebomoia glaucippe)
ホシボシキチョウ(Eurema burigitta)と エサキキチョウ(Eurema alitha)
ウスキシロチョウ(Catopsilia pomona)♂♀
クロテンシロチョウ(Leptosia nina)と カニアシシジミの一種(Miletus sp.)
ムラサキシジミの一種(Arhopala sp.)と マネアトラフシジミ(Rapala manea)
ドウケシジミ(Castalius rosimon)と ヒメシルビアシジミ(Zizina otis)
ウスコモンマダラ(Tirumala limniace)と トガリアサギマダラ(Ideopsis juventa)
ペンデシレアハレギチョウ(Cethosia penthesilea)と リュウキュウミスジ(Neptis hylas)
そして、
あの青いチョウを発見!
アオネアゲハ(Papilio peranthus)!
今年も出会えました!
さらに、ドロポンは、
リュウキュウムラサキ(Hypolimna bolina)の♀を採集!
こちらのリュウキュウムラサキは赤班型で、♀の翅表にはオレンジ色の紋が出現します。
夕方の採集だったにも関わらず、全部で20種類ほどのチョウに出会えました。
今日の採集はここまで!
翌日、
今日はBatukaru山の麓で採集です!
採集地に到着し、車を降りてみると、
The ジャングル
今までバリでは集落近くの二次林でしか採集したことがなかったので、今までとは違うフィールドにわくわく♪
林道沿いに歩いていると、早速大きな白いチョウを発見!
ホソバオオゴマダラ(Idea lynceus)
このチョウ、昔はバリ島にはいなかったのだとか…
自然飛来したのか、人為的に持ち込まれたのかは不明だそうです。
さらに、
ツマムラサキマダラ(Euploea mulciber)♂♀
インドネシアで採集するのは初めて!
日本産のものとは亜種が異なり、是非とも採集してみたかった種なので、嬉しい!
他にも、
ウスイロキチョウ(Eurema andersonii)
リュウキュウウラボシシジミ(Pithecops corvus)と ルリウラナミシジミの一種(Jamides sp.)
ミナミコモンマダラ(Tirumala hamata)と マルバネルリマダラ(Euploea leucostictos)
リラエアキミスジ(Symbrenthia lilaea)と ラリアチビイシガキ(Chersonesia rahria)
パルグナコイナズマ♂(Tanaecia palguna)と カネンスヒメワモン(Faunis canens)
オロアティスコジャノメ(Mycalesis oroatis)と ホルスフィエルディウラナミジャノメ(Ypthima horsfieldii)
などがいました。
お昼ご飯を食べた後は、また別のポイントへ。
このポイントは2年前にも訪れたところで、今回もいろいろなチョウを採集♪
ベニモンアゲハ(Pachliopta aristolochiae)と アオスジアゲハ(Graphium sarpedon)
タイワンキチョウ(Eurema blanda)と ウスイロコノマチョウ(Melanitis leda)
マルバヒトツメジャノメ(Mycalesis mineus)と ピロメラウラナミジャノメ(Ypthima philomela)
イワサキタテハモドキ(Junonia hedonia)と パルグナコイナズマ♀(Tanaecia palguna)
カニアシシジミの一種(Miletus sp.)と ハタフリシジミ(Loxura atymnus)
ビロウドセセリの一種(Hasora sp.)
さらに、
びっくりするチョウを発見!
セレベスオオゴマダラ(Idea blanchardii)
セレベスオオゴマダラは、本来スラウェシ島に分布する種で、
近くのバタフライガーデンから逃げ出したものと思われます。
すると、突然の雷雨。
そろそろ採集は終了です!
帰りに蝶々園に寄道。
ヨナグニサン(attacus atlas)
ナガサキアゲハ(Papilio memnon)と イワサキコノハ(Doleschallia bisaltide)
ツマムラサキマダラ(Euploea mulciber)と ヘレナキシタアゲハ(Troides helena)の蛹
コノハムシ(Phyllium pulchrifolium)
いろいろな昆虫がいました!
バリ島前半の鱗翅編の成果はここまで!
明日は、いよいよティモール島に渡ります。
どんな蝶々に出会えるか楽しみです!
ティモール島前半・鱗翅編へつづく
バリ島前半・甲虫編はこちら
by じょえる
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