徳之島採集記 〜前編〜
(2-8.IX.2013)
参加者:かっきー



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2週間以上も滞在した奄美に別れを告げ、早朝の船で徳之島へ。
港でレンタカーを借り、まずはバナトラを用意するために中心地である亀津のスーパーを巡ります。
が、どこもバナナが高い上、見切り品も殆どありません。
最後に辿り着いた、市街地から外れた場所の食料品店が一番安かったので、ここのバナナを買い占めました。
ストッキングに詰め込んで焼酎を振り掛け、発酵するのを待ちます。

バナトラが熟成するまでには時間が掛かるので、まずは下見と糞虫を狙ったトラップの設置へ。
徳之島は闘牛が盛んであちこちに牛舎があり、糞虫トラップに使う牛糞を入手するのは容易です。
バケツ一杯の牛糞をいただき、島北部のポイントに仕掛けてきました。
下見中には林道上で多数のアマミハンミョウを目撃し、何とか数頭だけ採集。
徳之島では殆どが青い個体ですが、奄美大島と同じく赤い個体もたまに採集できます。



夜は外灯回りでもしようかと思いましたが、台風が接近していたこともあって風が非常に強く、とても虫が飛ぶとは思えません。



2日ほど強風と低温に悩まされましたが、本格的な台風が直撃しなくてよかったです。

3日目にバナトラを設置、風が止んだので灯火巡回も開始です。
やっと採集らしいことが出来る!
バナトラは知人に教えていただいたアマミシカの実績がある場所と、ヤマトサビの有名産地に掛けました。
シカ狙いはできるだけ高く風通しの良いところに、サビ狙いは木の根元に仕掛けます。



初日は予想通り、トラップに来ていたのはオオトモエくらい。明日以降に期待です。
灯火は主にヤマトサビのポイント周辺の自販機を見て回ることにしました。
すると、月齢が良いためか予想以上に採れる採れる。
自販機の周囲の土に半分潜っていたり、自販機の脇の木や目の前の電柱にくっついていたり、
白い壁の建物の前に自販機が設置されているところでは、建物の壁にたくさん張り付いています。




この周辺の自販機だけを毎晩見て回りましたが、トクノシマノコギリ、トクノシマヒラタ、スジブトヒラタ、トクノシマコクワの4種が採集できました。
ヤマトサビの生息地ということもあり、サビが来ていないかと期待しましたが、サビは結局灯火では採れず。

翌日からは、日中に主にアマミハンミョウを採ったり、マルバネのポイントを探したり。
ミカン畑も数か所見に行きましたが、死骸ばかりが転がっており採れたのはスジブト1♂のみ。



奄美と同じく、海水浴場のシャワーをお借りしたりもしていました。
奄美ではコインランドリーを利用していましたが、資金も尽きてきたので水道で石鹸で洗濯したりも。
海も設備も非常にきれいで素晴らしかったです。



夜は毎日、自販機巡りと2か所のバナトラを確認。
自販機の明かりでは、相変わらずノコギリとヒラタがよく採れます。
気温が低くて発酵が進まないのか、シカのポイントでは僅かな数のコクワとノコギリ、サビのポイントではやはり僅かなヒラタしか採れません。
滞在中にバナトラが効果を発揮してくれるのか心配になってきました。



山に仕掛けた牛糞トラップを確認してみると、多数のマルダイコクコガネが採集できました。
聞いていた通り、奄美とは異なり非常に個体数が多いようです。
奄美では極端に個体数が少なく絶滅が心配ですが、徳之島の個体群は環境が維持されている限り大丈夫でしょう。



5日目の夜からはマルバネ狙いで原生林にも入ってみますが、さっぱり採れません。
良い感じの木はあるように見えるのですが、林道から簡単に入れるような場所ではなかなか採れないのかもしれません。
1カ所だけ、昨年発生した個体と思われる死骸の前胸が発生木と思しき太いシイの脇に落ちていましたが、生きたマルバネにはお目に掛かれず。



本気で森に入って探すと体力の消耗も激しく、既に長旅で疲れているのでマルバネは最終日に賭けることに。

6日目の夜、ついにヤマトサビが採れました!
一つ目のトラップを裏返すと2♀、隣のトラップでも2♀。一気に合計4♀です。
とりあえず最大の目標は達成!



翌日も昼まではハンミョウを採ったりしたくらいで、特段書くこともなし。
夕方からは後編で!


By かっきー


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