冬もカミキリ

- セダカ&ルリクワ編 -


25. X. 2014  参加者:トシ




文化祭まであと数週間。
そろそろ僕らの代も引退です。

OBになったら何処で採集記を書こうか…
なんて同期と話す今日このごろ。

時が経つのは早いものですね。


さて,今回は奥多摩でお会いしたコブ師匠,ツルさんにお誘い頂き,
とある虫屋の会合に參加することに。

そのため長野の会場へ向かう訳ですが…ここで手ぶらで帰るようでは半人前。

ついでにモチロン,虫採りです!!






まず訪れたのは,タニグチの某有名産地。
先日の採集記と同じ場所です。



今回のメインターゲットはイワワキセダカコブヤハズカミキリ
ここのセダカはタニグチの血が混じっているためか,皆触角が短いそうです。

前回はタニグチこそ多く採れたものの,本種は全員ボーズでした。
ある意味,リベンジ戦なのです!



会場から比較的近いためか,
ポイント付近には同じ目的の虫屋さんが沢山!

少しお話した後,一斉に採集開始です。



森に入ると…林床が想像以上に乾いています。
少しでも湿っている方へと谷筋へ向かいますが,叩くモノが殆ど無い。



この時期,落枝の葉も散ってしまうのか,目につくのは地面の落ち葉ばかり。
頼みの綱の草本も土に還ってしまったようです。

唯一良さ気に見えたヤマブドウの群落は,既に先行者の方が叩いた後でした。

仕方がないので,幼虫採集に切り替えます。


・ ・ ・ ・ ・ ・


材を探して歩いていたところ,落枝からコルリを採集されている方が。
聞けばここはルリクワガタの有名産地でもあるそうです。

採れたオスのコルリを見せて頂きました。



おお,カッコイイ…
これはクワガタに疎い筆者も採ってみたくなっちゃいます。

採集法を詳しく聞き,それらしい枝を拾ってみると…沢山の産卵痕!

奥多摩や丹沢ではなかなか見つけられなかったものですが…
やはりここは濃いのでしょうか。



ポキっと材を折ると…コロン。



鈍い光沢を持った甲虫が転がり落ちました。
幼虫は何度も見ましたが,成虫のルリクワガタを採るのは初めてです。

嬉しい! でもルリはこれで満足!
と,いうことでまたセダカ探しに戻ります。


・ ・ ・ ・ ・ ・


それから30分ほど,あちこち歩いてみたのですが,
良さ気な物件は全く見つかりません。
大きな材が少なく,あってもコブは期待できなさそうなものばかりです。

これは場所が悪いのか…腕が悪いのか…

お昼も近くなってきたので,車へ向かいつつ材を探します。


戻る途中,開けた斜面に同行されていたIグマさんが。
成果をお聞きすると…

採れた,とのこと! そんなマサカ!

急いで周囲を探索すると,落ち葉に埋もれた腐朽材。
これは…!

掘り起こしてナタを入れると…



出た…!! けど…圧死(泣)

食痕の雰囲気からしても,これはコブの幼虫ぽい。
一頭目を星にするとは情けない限りですが,追加はまだ望めそうです。

さあ他の食痕を追っかけて…お…



やった!



こっちにも!



結果,この材から4頭の幼虫が採れました。
車でツル師匠に見て頂き,コブであることを確認!

リベンジ達成です!


・ ・ ・ ・ ・ ・


ここの材はあらかた確認してしまったため,午後は少し標高を上げることに。
ついでに前回タニグチがタコった場所にも寄ってみますが,
なんと一匹も居ませんでした。

奥多摩といい,コブ叩きはタイミングが命のようです。



セダカが出そうな材もやはり見当たらないため,
ホソツヤルリを採ってお茶を濁そう! と,ツル師匠。

ホソツヤはコルリとは異なり,乾き気味の立ち枯れ等に多いそうです。



早速良さ気な部分枯れ。
産卵痕もたくさんあります。



…が,中々出ません。
幼虫はチラホラ居るものの,成虫が出ないのです。

その後,材を削りながら移動していると,最初に別れたIグマさん達に合流。
どうやらこちらと同様,ホソツヤ採集に切り替えてらしたようです。



結局,その後も成虫は採れず,
成果はIグマさん方が採られたオス一頭のみでした。



・ ・ ・ ・ ・ ・


さて,会の集合時間も迫ってきたため,採集はここで切り上げです。

それでは〜



採集記はアティミア&ハセトラ編に続きます。



By トシ



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