冬もカミキリ
- アティミア&ハセトラ編 -
26. X. 2014
参加者:トシ
朝が来ました。昨晩はひたすら飲んで話して…
殆ど寝られておりませんが(_ _;)
今日はまず,とあるポイントでケブカマルクビ(アティミア)を狙った後,
先月タニグチとフジコブを同時に採った県境方面へ向かいます。
後者で狙うは,かの有名なハセガワトラカミキリ。
前回の採集時,沢山の枯れた葡萄蔓を見たのですが,
どうもそれに本種が入っている可能性が高いのだそうです。
アティミアもハセトラも筆者にとっては憧れの種!
眠くたって頑張り…ます! Zzzz……
1時間ほど後,第一ポイント到着です。
稜線上に見える針葉樹がネズミサシです。
ぱっと見ても物凄い量。奥多摩とは比べ物になりません。
あの近くまで,無理やり急斜面を直登していきます。
20分もしないうち,早速有望そうなネズミサシの倒木が現れました。
ツルさんと関Mさんが発見し,既に複数頭得られている材だとか。
早速樹皮下の幼虫を探しますが…
美味しいところは大方お持ち帰り済み。
残念ながら幼虫は現れませんでした。
もう少し登って別の材を探すことにします。
・ ・ ・ ・ ・ ・
ツルさん曰く,アティミアは新しい材を好むそう。
少なくとも樹皮が残っていないと期待は出来ないようです。
…とは言っても,ネズミサシはかなり固めの針葉樹。
なかなか新しい材はありません。
漸く見つけたのは木に引っかかっていたこんな落ち枝。
さて何如。樹皮を剥がしてみると…
小さなカミキリの幼虫が現れました。
早速確認して頂きます。
結果は…正解! 見事アティミアの幼虫でした!
そのまま材ごと持って帰ります。
羽脱が楽しみです。
その後暫く材を拾った後,元きた道を下ります。
ついでにニガキの材からエゾナガヒゲカミキリを探しますが,
食痕と羽脱孔しか見つかりませんでした。残念。
車まで戻ると,路上に小さなシジミチョウ。
よく見ると…ゼフィルス?
アイノミドリシジミだそうです。
こんな時期にも居るのですね。
・ ・ ・ ・ ・ ・
さて,材を積み込み次のポイントへ。
初めてタニグチを落とした思い出深い場所です。
以前は多産地として名を馳せていたポイントですが,
環境が変化し,今はかなり採りづらくなってしまったと聞きました。
だからあんなに苦労したのでしょうか…
・ ・ ・ ・ ・ ・
暫く歩いて,ヤマブドウが多い場所までやって来ました。
ここでは木の樹冠部まで蔓を伸ばしているものが多いようです。
枯蔓は素手で引っ張っても千切れてしまうので,
タイショウさんが長い竿を使って引きずりおろします。
そして確認。
ハセトラは材の古さが丁度良くないと材採出来ないそうですが…
果たして入っているのでしょうか。
と,ツルさんが早速「カミキリ出たよ」
ええっ! 本当ですか!?
…ザ・普通種,アカネトラカミキリ。
流石に…要りません(笑)
しかし,本種が成虫で入っているということは,
ハセトラのタイミングとしては悪くないものだ,とのこと。
…期待が高まる中,タイショウさんが間髪入れず蛹を発見!
えっと…
これは…
ハセガワトラカミキリ!!
よくぞ入っていてくれました!
蛹からも触覚が長いことが判ります。
同じような材を折って,ポツポツ追加が得られ始めます。
筆者もゲット!
…したのですが,蛹室を元に戻そうとして潰してしまいました。
うーん…
その後,ハセトラを追加しつつ,
ツルウメモドキからクビジロを狙ったりしつつ,林道を進みます。
クビジロカミキリの幼虫,筆者も頂いてしまいました。
成虫採集が厳しいことは聞いておりましたが,
案外幼虫は得やすいものなんですね。
結果,潰したものも多々ありましたが,
全員で20〜30頭ほどのハセトラを確認できました。
しかし,なんとなくこんな材に入っているんだろうな,と
当初考えていたものとは全く異なる材にばかり入っておりました。
自力では中々採れないワケです。
色々ご教示頂いた,ツル,タイショウ,Iグマ,刺草の皆さん
本当にありがとうございます!
知識さえあれば,365日,何時でも何処でもカミキリが採れる…
今冬も精進あるのみです。
By トシ
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