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タニグチ楽勝!
(18.IX.2014)
参加者:dazai39、いーぐる、トシ、かっきー





奥多摩のコブヤハズ2種を採るまで、他のコブは狙いに行こうと思っていなかった。
今月に入り奥多摩でセダカもフジも落とすことができたので、やっと他の種を狙いに行く気になった。
そこへちょうど、dazai39といーぐるがタニグチの有名産地に行く計画を立てたと知る。
行くしかない。
というわけで、当日になって参加表明したトシも含めた3年4人、
17日の深夜に農工大に集まり、dazai39の車で南アルプスのはずれへ。
ここではタニグチとセダカが採れると聞く。

ポイントに行く途中、近くの外灯を一応確認。
殆どの外灯には大型の甲虫は見られなかったが、1頭だけ、
小型のミヤマクワガタ♂が採集できた。

現地到着は午前4時頃。
真っ暗な狭い林道を走りつつ、両脇を見るとマルバダケブキがたくさんある。
ちょっとここで探してみよう、と車を降りる4人。



早速、トシが見つけたようだ。



タニグチコブヤハズカミキリ

タニグチはMesechthistatus属の中でも比較的採りにくいイメージだったが、
こんなにすぐに見つかるのであれば楽勝だろう。
筆者もひたすらマルバダケブキを見ていくが、しかし全くいる気配がない。
トシは追加を確保、いーぐるも採ったようだ。
結局dazai39と筆者は採集出来ず、ひとまず本命ポイントに向けて場所を移動する。

すぐに夜が明けることは分かっていたが、明け方に飛ぶ虫を期待してライトトラップを設置。
昆研が本格的なライトトラップ設備を揃えたのはつい先日のことで、筆者は今回初めて利用する。
点灯してから周囲のマルバダケブキの枯葉をチェックするが、1頭も落ちない。
ライトはこのまま放置しておき、白み始めた空の下、林道を徒歩で進んでみる。
暗くてフキがどこにあるのか見難いが、いーぐるは林道脇の斜面に生える株を見つけて追加を得ていた。
dazai39も採集、トシも追加したようだ。
これで採れていないのは筆者だけ。焦りながら探すが、いない。
辺りも明るくなり、ライトを見に戻る途中にマルバダケブキの群落を発見。
みんなが少しずつ数を得ていく中、筆者もやっと1頭目を採集。



地面に落ちたマルバダケブキの枯葉の裏に静止していた。
1頭採ってコツを掴めたようで、周囲で立て続けに3頭追加。
皆、同じような林縁のマルバダケブキの枯葉にいた。
平均して4〜5頭程度採れたところで、今度こそライトに戻る。
この時に林道から見た景色は素晴らしかった。



ライトには何も来ていなかったが、狙いの虫が4頭も採れればそれなりに満足。
とりあえずライトを撤収し、車で林道の少し奥へ移動してみる。
藪を漕いで林道脇の斜面を登り、適当なマルバダケブキや未同定の草本植物の枯葉からちょこちょこと追加。



そして林道に戻り、終点まで歩く。
林道の終点からは、針葉樹林の中に山頂に繋がる不明瞭な登山道が伸びていた。
どこが登山道だか分からないので、4人ともバラけて適当に斜面を登りつつ、枯葉を叩く。

コツが掴めてきたようで、タニグチは順調にビーティングネットに落ちていく。
この斜面のタニグチは、何故か登山道沿いと異なりマルバダケブキからは得られないが、
とある草本植物の茎の下の方についている、さして美味しくもなさそうな枯葉から落ちる。
斜面を登りきると涸れた池があり、そこからさらに斜面を登る。



このあたりでも個体数は多いようで、どんどん追加していく。
単調な採集に飽きはじめたところでトシと合流、二人ともさらに追加しつつ斜面を動き回る。
枯葉を叩かずとも、目視で探すだけでも多くの個体が発見できた。
二人とも十分満足な数を得たところでdazai39に会うが、彼の採集成果はあまり芳しくない様子。
どのように採集しているのか告げ、適当なところで採集を切り上げて林道に戻る。
いーぐるの姿が見えず、どこに行ったのかと心配していたが、林道に戻ると彼の行方が判明した。
登山口の目の前、砂利道の林道の終点には大きく「車」という文字が書かれていたのだ。
他の登山者もいないようだし、いーぐるに違いない。彼は先に車に戻ったようだ。

斜面には早々に見切りをつけたいーぐるは、車の近くで採集していた。
様子を聞くと、dazai39と同じくらいの成果の模様。
ほぼ黒紋の消失した個体も得られたようだ。



そこにdazai39も戻ってきて、タニグチ採集は飽きてきたので終わりにする。
数に差こそあれ、全員二桁は採れているので十分な成果だろう。


少し移動して広葉樹林でセダカを狙ってみるが、全く落ちる気配はない。
何が悪いのだろうか…

その後、筆者の提案で近くの牧場に行き、糞虫を狙うことに。
牧場の入口には、凶暴な雄牛が放牧されているという旨の注意書きがあったが、
敷地内に入ることは特に禁止されていないようだ。

牧場内を進んでいくと、早速新鮮な牛の落とし物を発見。
すぐにオオセンチコガネとツノコガネが得られたが、お目当ての大型糞虫の姿はなし。



そのまま進んでいくと、遠くに牛の姿を発見。
牛から遠いところの糞はあらかた調べ尽くしたが、普通種ばかりであった。
糞をほじりつつ少しずつ牛たちに近づいていくと、たちまち筆者は牛たちの注目の的である。



さらに近づくと、数頭の追っかけまで現れた。
本気で追いかけてきたわけではないようで、少し走るとすぐに振り切ることができたが、
牛に追われるのはあまり気持ちの良いものではない。

牧場内には多くのマルバダケブキが生えていたが、結局コブは1頭も落ちなかった。
周辺環境も標高も、タニグチを採集した場所とあまり変わらないように思えたが、何かが違うのだろう。
そんなこんなで牧場採集も切り上げ、昼過ぎには帰途に就いた。
dazai39、長時間の運転お疲れ様!

By かっきー


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