〜立ち上がりは上々〜
(31.[.2018)
参加者:みみずく、コイル、ハラミー、電柱、はっぽーさい、ガワ氏
どうも、みみずくです。
昆研夏合宿が終わり、コイル父子とヒメオオ遠征に行ったすぐ後に、自分にとってかなり楽しみな遠征が控えていました。
行先は、念願のあの地・・
奄美大島
格安航空会社が就航したため、奄美大島へは成田空港から比較的安価で行くことが出来ます。
クワガタのピークとしては、8月末から9月頭にかけては遅いと思いますが、経験者の話を聞くにいないことはないとのこと。
ならば行くしかないだろう。というわけで、せっかくなので学部3年の同期を集めていくことにしました。
今回の狙いは、奄美大島に生息するクワガタムシ各種。
まずはアマミノコギリクワガタ(以下アマノコ) Prosopocoilus dissimilis
国内のノコギリクワガタ属の中では最大種です。
ノコギリクワガタProsopocoilus inclinatus とは、体色や頭楯の形で判別出来ます。
ざっくり言うと、黒くなったノコギリクワガタって感じでしょうか。
他には、スジブトヒラタクワガタ(以下スジブト) Dorcus metacostatus
日本固有種であり、上翅に明瞭な太いスジが入る、変わった、クワガタムシです。
自分は飼育もするので、これらの♀が最低でも1頭ずつは確保したいところ。
初めての奄美大島、どんな出会いが我々を待っているのでしょうか。
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8月31日、我々は昼の便に乗るために、成田空港に集合しました。
飛行機の出発が遅れるなど、軽いトラブルに見舞われながらも、約3時間のフライトを経て奄美大島に到着!!
着いた〜
宿までは、車で向かいます。
離島っていいなあ。
出発が遅れたこともあり、島に着いた頃にはすっかり夕暮れ。
暗くなってから初めて来た場所でポイントを探すのは困難なため、宿に着いたらすぐに出発しました。
とりあえず山に入ればなんとかなるだろうと思い、適当な山に車で分け入っていきます。
車を止めて、林道を散策していると、色々な生物に出会います。
タイワンクツワムシの幼虫
マダラコオロギの幼虫
アマミアオガエル
林道を進んでいくと開けた場所に出たので、持ってきたバズーカでライトトラップをすることに!
しばらく待ってみますが、小型〜中型のガが多く甲虫の飛来はほとんどありません・・
場所が悪かったのかと思っていると、バズーカから離れた場所にいたはっぽーさいが近寄ってきました。
「向こうに小さいクワガタの♀がいるんだけど・・」
種までは分からないようなので、見に行くことに。すると・・
アマミミヤマクワガタ Lucanus ferriei
世界広しと言えども、ここ奄美大島にしか生息していない固有種です。
ただし、アマミミヤマクワガタは現在では種単位で採集が出来ません。
なぜならば本種は、2013年10月1日に施工された希少野生動植物保護に関する条例により採集が規制されているためです。
アマミミヤマクワガタは本土のミヤマクワガタと異なり完全に夜行性で、特に♀はライトにあまり飛来せず森林内部からほとんど出ないため、一般的には見つけるのが困難と言われています。
初日から珍しい虫を見られました。
観察後この♀には森に帰ってもらいました。
林道には他にも奄美ならではの昆虫たちが!
アマミヒラタクワガタDorcus titanus elegans
小さいですが、野外では初めて見たので感動しました。
小型の♂と♀には、写真の様にスジが出るそうです。
同じく奄美大島で見られるスジブトヒラタクワガタDorcus metacostatusには、もっとザラザラしたスジが出るみたいです。
ライトには、新たな来訪者が。
ブドウスズメ
よく似た種でハネナガブドウスズメがいますが、ブドウスズメの方が発生時期が遅いです。
一通り採集を楽しんだ後、はっぽーさいがセミの羽化観察のために移動したいと言い出しました。
筆者はセミではなく、違う生物を観察していました。
キノボリトカゲでしょうか。
これくらいの大きさのトカゲを野外で見たのは初めてで、結構感動しました。
サツマゴキブリとワモンゴキブリでしょうか。かなりの個体数でした。
その後はっぽーさいがセミ観察に満足したところで、深夜になってから宿に帰りました。
奄美遠征は幸先の良い滑り出しではないでしょうか。
奄美遠征
〜2日目〜
それでは、また!
筆 みみずく
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