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〜2018昆研夏合宿 1日目〜
〜初日はだいたいしんどい〜
(16.[.2018)


参加者

3年生:みみずく、ハラミー、ガワ氏、はっぽーさい

2年生:ドロポン

1年生:クレイン、ラスカル、ざえる、すすむ、パール






お久しぶりです。みみずくです。


これを書いている時点で一か月以上が経過してしまっているので大変恐縮ですが、今年も無事に行われた昆研夏合宿の様子をお伝えしていきます。どうぞお付き合いください。

さて、今回の遠征先はというと・・ここ数年昆研夏合宿の候補地に何度も挙がっている東京都に属するあの島

そう、

伊豆大島

筆者は一昨年の夏合宿で訪れていますが、まさかの台風直撃で若干の心残りがあり、いつかリベンジしたいと思っていました。

そこで今年の候補地決めでは、会長の圧力で部員みんなの総意で伊豆大島行きが決まったのでした。

伊豆大島へは、東京は竹芝港から出発する大型船に乗り、およそ7時間かけて移動します。

一番ランクの低い2等客室を団体利用することで、学生ということもあってかなり安く行けました(往復1万円で足りた)。

午後23時に竹芝港を出発!!長い船旅が始まります。

青島俊作が封鎖出来ませんと叫んだ橋をくぐる



東京湾を脱出するだけでも結構かかる。風景を見るのにも飽きたので、席に戻って明朝まで寝・・られない。

実は東海汽船の大型客船の2等席には和室と椅子席がありまして、行きの船は空席状況から椅子席になったのですが・・

体が伸ばせず無理な姿勢になってしまい、結局寝付けずに深夜3時頃まで起きていました・・

ちなみに隣にいたドロポンはわりと早い段階で動かなくなりました。自分の適応力の低さに泣けてきます。

横になって寝たい方は、早めに和室を抑えておきましょう(戒め)

結局あまり寝ないまま午前5時頃に、伊豆大島岡田港に到着。



港近くの温泉でレンタカー屋さんと落ち合う事になっていましたが、配車の時刻まではまだ時間がある・・

ある部員は温泉に入り、ある部員はその辺を散策したり・・思い思いに時間を潰します。

自分はお腹が空いていたため、近くの食堂へ。





海が綺麗です。遠くに伊豆半島が見えました。

しばらく待ってレンタカーの配車時刻となり、いよいよ移動を開始します!

今回の合宿では、ハラミーとはっぽーさいが運転を引き受けてくれました。本当にありがとう。



今回も、2年前の伊豆大島での夏合宿で利用したキャンプ場にテントを設営して泊まります。

まずは、ネブトクワガタを探すことに。

関東では簡単に見つかる虫ではないのですが、伊豆大島では採集難易度がガクッと下がります。

関東で成虫を採集するならば、モミなどの樹液に集まった個体や、その近くの樹皮下に潜んでいる個体を見つけたりしますが、伊豆大島では材割で採集します。

ネブトクワガタは、褐色腐朽菌により朽ちた材(いわゆる赤枯れ材)に産卵し、幼虫はその材を食べて成長します。

褐色腐朽菌は材中でリグニンを分解せず、セルロースなどを優先的に分解するため、そのような材はリグニンの色素成分が残り赤く見えると言われています。

伊豆大島のネブトクワガタは、そうした赤枯れ材の、よく朽ちてほとんど土のようになっている箇所から多く得られます。また、ネブトはシロアリの近くによくいるような気がします。

とりあえず、ネブトを狙うメンバーで林道に分け入り、良さそうな材を探します。

一応先輩(しかも会長)だし、お手本とまではいかないまでも、まずは自分が見つけて探し方を教えないとなあ、などと考えながらめぼしい材を発見、割っていくと、いきなりネブトの成虫が!しかも大歯!

俄然やる気がわいてくる一同。写真を撮るのも忘れてネブトを探します。成虫だけでなく3齢幼虫も多数得られ、1年生が飼育のために一部を持ち帰る事に。


ネブトクワガタ

昼間はネブトクワガタ以外にも、カワラハンミョウやノコギリクワガタを別の場所で見つけていますが、それは二日目以降に。(ネタが尽きてしまうので)

さて、いよいよ夜になり、灯火に来る虫を狙います。

2年前に来た時と同じ、虫の集まりが良いとある外灯下で待ち伏せする作戦です。

狙いはやはり、特大のノコギリクワガタ。

日本に生息するノコギリクワガタは、現在のところは4種14亜種となっています。

中でも本州を中心に分布しており最もなじみ深いと思われるのが、ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus inclinatus)でしょう。

Prosopocoilusが属名を指し、inclinatusが種小名(種名)を指し、さらに亜種名が続きます。

伊豆大島のノコギリクワガタは本州に生息するノコギリクワガタと同じ亜種なのですが、より大きくなる個体群であること、大アゴが比較的太くなるなどの違いがあります。

本州では中々お目にかかれない70mm級の個体も十分に狙えるので期待が高まります。

外灯を見上がていると、ひときわ大きな羽音と虫の影が!

網を振ると、早速ノコギリの大歯をゲット!





大きさを問わなければ、かなりの個体数が飛来します。

筆者はこの晩、68mm、67mm、65mmの個体を採集して満足しました。70mmは明日以降に持ち越しです。

それにしても、やはり伊豆大島は凄いです。

埼玉で普段採集している場所では65mmすら簡単に見つからないのに・・やはり大型になる産地・・・






2018昆研夏合宿
〜2日目〜





それでは、また近いうちに!!




By みみずく


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