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インドネシア遠征

アンボン島・上・甲虫編

〜圧倒的熱帯雨林〜


(17-18.U.2018)

参加者:宇治金時、ガッキー、じょえる、ドロポン








お久しぶりになってしまいました、 カミキリ屋のガッキーです。
私の方からは、 アンボン島で出会った甲虫を中心に紹介させていただきます。



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2.17

スラウェシでの時間はあっという間に過ぎ、 次なる採集地アンボン島へ!
深夜にハサヌディン空港を出発、
アンボン島のパティムラ空港に降り立ちました。

まずはホテルにチェックイン。
荷物を置いてしばし休憩し、 いざ、採集へ!

車で着いたのは、採石場のような雰囲気の場所。
スラウェシとは打って変わって晴天。
さすがは熱帯、午前中から暑い!


早速、バッタを発見。実物は写真以上に鮮やかな黄色でした。



ここから、熱帯雨林の奥にある目的地を目指します。

道中でも早速採集開始!
黒いハンミョウにミツギリゾウムシの一種と、
早速甲虫も出現。さらなる虫への期待が高まります。

ハンミョウの一種

ミツギリゾウムシの一種

緑色の大型のナナフシ

こちらの種は茶色。ぱっと見は枝そのもの!



採集を行うのはガイドさんの家周辺。
川が蛇行しており、 河原と熱帯雨林が交互に現れるフィールドです。



ここで予期せぬ事態が!
川を渡る際に靴の中に入る小石で 足が傷だらけに…。

ボロボロになった足で何とかガイドさん宅に到着。
家の周りの樹の花にはキシタやトリバネなどの
大型アゲハが集まっていました。

まずは休憩がてら昼食をいただきます。

南国といえばココナッツ!最初は独特の風味が気になりましたが、意外とイケル!

こちらはガイドさんのお母さんが作ってくれたミエゴレン。
焼きそばに似ています。




写真のもの以外にも、ドライバナナもいただきました。
日本で食べるバナナとは違って甘くないのですが、
これが激甘コーヒーとよく合う!

休憩後は再び採集へ!

大迫力の熱帯雨林!



いつもはカミキリばかり追っている筆者ですが、
そこはせっかくのインドネシア。 いつもは狙わない虫も採集します。
午後にはなぜか、ハンミョウばかり狙ってひたすら河原を練り歩きました。





こんなのもいました。背面が人の顔のように見えます。



日が沈んでも採集は終わりません。
日本から持ち込んだバズーカをスイッチオン!
ライトトラップの時間です。



ヒラタムシの一種

クロツヤムシ



序盤は渋い虫がじわじわ集まります。
これらの虫は ドロポンが根こそぎ採集。
次々と毒ビンへと吸い込まれていきます。

そこへ、「ブゥーン」と重たい羽音が!
一同音を頼りに辺りを探します。すると…

ヒメカブト(Xylotrupes gideon clinias)



初めての大型甲虫にテンション爆上げ。
追加に期待が高まります。

ライトラでは照明のすぐ近くまで虫が来るとは限りません。
取りこぼしがないように、周りも入念に見て回ります。

すると突然、「オアァ!」
宇治金時の絶叫が!





セラムドウナガテナガコガネ(Eucbeirus longimanus)



で、でかい…。
巨大甲虫の登場に呆気にとられてしまいます。
インドネシアの本気を見せつけられました。

刺激的なライトラを終えた後は激甘コーヒーを一杯。
明日に備えてそのままガイドさん宅にて就寝です…。



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2.18
ぐっすり寝た翌朝もカンカン照り!
昼以降は暑すぎて人も虫も(?)元気がなくなることを
前日学んだため、朝食後すぐに採集へ繰り出します。

前日は家の前の河原を上流へ下流へと探索しましたが、
より虫の影が濃かった上流に絞りました。

朽ち木を崩してみると、小昆を発見!





ゴミムシダマシ類の成虫や幼虫



他にも黒いハンミョウの仲間や緑色の巨大カマドウマを発見!







筆者はまだ本業のカミキリをあまり採れていなかったので
カミキリを探して歩き回りますが、なかなか見つかりません。
すると、ドロポンがカミキリをゲット!
同じ木の枝をスウィーピングしてみると、めでたくネットイン!

トホシカミキリ族の仲間。いわゆるサペル。



筆者はルッキングに終始していたのですが、食草も分からないうちは
根気よくスウィーピングする必要があったことを実感。

その後もちらほらとカミキリを追加してホクホクしていたところ、
じょえる先輩に遭遇。
「カミキリ見つけたよ〜」という先輩の手には巨大Gleneaが!

Glenea(Macroglenea) venus



日本にもGlenea属は複数種いますが、
大型であることが特徴のMacroglenea亜属は見られません。
さすがはインドネシア、超ビッグサイズ!
それにしても、相変わらずの虫運です。

家に戻ると、ガイドさんが渡してくれたペットボトルの中に
巨大カメムシが!

カラーリングがクサギカメムシに似ていますが、
腹部の縁のフリルが大きく発達しています。




このカメムシのように、現地の人は度々我々一行にはまったく
見つけられなかったような虫を見つけてきてくれます。
やはり、現地の人は見るところが違うのでしょうか…。

夕食後はライトラ!
この日は前日より虫の集まりは悪かったのですが、
それでも小昆は集まります。
ここでドロポンがゴミムシのガス噴射を被弾!油断は禁物ですね〜

さらに、ビソンノコギリ(Prosopocoilus bison bison)も飛来!

インドネシアからパプアニューギニア、ソロモン諸島に5亜種が
生息するビソンですが、アンボン島にいるのは基亜種です。






次の日はアンボン島の別のエリアで採集するため、
ライトラ後にそのままホテルに戻ることになりました。
車が停めてある所まで、夜の熱帯雨林を懐中電灯の灯りだけを頼りに歩いたのいたのですが、
これがなかなかのスリル! 途中、ヤマカガシに似たヘビにも遭遇しました!


闇夜の熱帯雨林を歩くなんて、本当に大丈夫!?
続きは、 アンボン島・中・甲虫編 で!







おしまい

ガッキー





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