(25.Ⅺ.2014)
参加者:いーぐる
2012年は、八王子市で20頭余りを観察しました。すべて♀です。
(夜のウスタビガ採集)
2013年は、東京都の別の場所で14頭確認しました。内訳は13♂1♀。
しかし、その1週間後には同所で0頭。
(執念のウスタビ!!へ)
Rhodinia fugax
ウスタビガ
自分の中では、イマイチ発生のタイミングや飛来の仕方がつかめないヤママユです。
今年こそは、その習性を解明しようと思ってました。
・ ・ ・ 思ってました ・ ・ ・
ウスタビガは意外にどこにでもいる大型ガです。
飛翔能力の高さ、食性の広さ、またヤママユの中では小型であることから、小さな雑木林に依存して生活することができます。
都内や市街地近くの公園でも確認されています。
今年は足しげく通い観察したかったので、自分の行きやすい範囲でポイントを探しました。
ウスタビガはヒメヤママユと同時に見られることもあります。
順番的には、ヒメヤママユがピークを迎えた後に、ウスタビガの発生ピークが訪れます。
10月初旬にも、群馬県や奥多摩などでヒメヤママユやウスタビガを観察しましたが、
今回のポイントで初めてヒメヤママユを観察したのは10月21日でした。
標高が110〜140mの場所なので、高標高地に比べると、やはり、発生は遅いようです。
その後の11月1日。AM 1時。
ポイントの街灯下を見ると、大型ガの影が!
ヒメヤママユ
(2014.11.1 埼玉県)
一瞬ウスタビガかもと思いましたが、ヒメヤママユでした。
ヒメヤママユ
(2014.11.1 埼玉県)
この頃はちょうどヒメヤママユのピークだったようです。
状態のいいヒメヤママユがたくさんいました。
ヒメヤママユ
(2014.11.1 東京都)
自販機に大型ガが止まっていると、テンション上がります!
ヒメヤママユは簡単に出会うことができ、個体数も多いので軽視しがちですが、その色彩変異はとても面白いです。
数を見れるからこそ、比較も容易なので、是非フィールドで探してみてください!
11月8日。AM 4時。
満月、晴れと条件は最悪だったのですが、
街灯周りを探していると、かっこいい影が!!
ウスタビガ♂
(2014.11.8 埼玉県)
このポイントでは、初のウスタビガです!
多くの昆虫は、♀よりも♂の方が早くに発生するといいます。
本種にも同じことが言えるのでしょうか。初ウスタビは♂でした。
ウスタビガ♂
(2014.11.8 埼玉県)
かっこいい・・・。
前後翅に生ずる4つの透明紋。尖る翅頂。深い色合い。
いつまでも眺めていられます!
ヒメヤママユ
(2014.11.8 埼玉県)
ウスタビガが現れ始めたこの時期になると、ヒメヤママユは少なくなりました。
まだ見ることはできますが、飛び古した個体が多く、鱗粉が剥げていたり、翅が欠けている個体が多かったです。
11月11日。AM 1〜2時。
街灯近くの地面の枯れ葉に違和感を感じ、近寄ってみると・・・、
ウスタビガ♀
(2014.11.11 東京都)
ウスタビガの♀でした!
かなりきれいな個体で、発生ピークに差し掛かるところかなという感じがします。
ウスタビガの交尾
(2014.11.11 東京都)
他の街灯にもいました。
最初は♀しか目に入らず、カメラを構えたときに、交尾中であることに気が付きました。
枝や枯れ葉に静止している場合、やはり♀の方が目立ちます。
ウスタビガ
(2014.11.11 東京都)
♂と♀でこんなにも色が違うのも不思議です。
蝶では♂の方が鮮やかな種類が多いですが、夜行性のガなのに色彩を変えるメリットがあったのでしょうか?
ちなみにウスタビガは日中にも活動するという報告がありますが、自分は観察したことがありません。
ウスタビガ♀
(2014.11.11 東京都)
ウスタビガは静止する際に、体の下方を上げることがあり、見上げたときに少し見にくい場合があります。
地面に落ちている♀は非常に見つけやすいのですが・・・。
11月25日。AM 1時。
ウスタビガ♀
(2014.11.25 埼玉県)
12月も間近にせまるこの時期、ウスタビガはまだいました。
しかし、個体数は少なくなっているようです。
この個体が、今年のヤママユ修めとなりました。
結果はイマイチでしたが、今年も各地でウスタビガを見れたのは良かったです!!
ウスタビガ、本当にかっこよくて、美しい昆虫です!
来年もきっと追い求めることになるでしょう!!
By いーぐる
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