残雪のギフ採集
〜前編〜
(27-28.W.2012)
参加者:タイヤキ 父




4月ももう終わりで、ついにGW。
去年のGWは何してたかって考えると、新潟にギフチョウ採集。

去年は一カ所でしか採れなかったし、新潟のギフがもっと欲しい!!

ということで、今年も新潟にギフ採集に行ってきました。


4月27日


今回も夜行バス。

俺一人だったら東京で車借りて行ったけど、
今回は父も来るということで、新潟への往路だけ夜行バスを利用。


新宿は霧雨でした。





チャリ漕げる程度の雨だったから良かったけど、
本降りだと府中まで行くのにバス使わなかんのか・・・(´・ω・`)


いつもはほとんど寝られない、行きの夜行バスだけど、今回は3,4時間寝られた!(^0^)


4月28日


5時ごろ長岡駅に到着し、父と合流。
マックで朝食をとり、とりあえずギフのポイントへ行ってみることに。



この日は夜から霧が出ており、朝ご飯食べてる間にやっと晴れてきたという状況。
移動中の高速からは山沿いに残る霧が。





ポイントの麓も霧の中。
そして残雪多い。
ポイントである山からは雲海(霧だから霧海?)も見えました。





残雪はこんな状況。





雪も若干多そうだし、桜が・・・。
一応この場所、例年なら4月中旬に発生するとこなんだけどな・・・(- -;)


まだ早そうなので、もう少し平地へ移動することに。


平地に移動すると、雪もほとんど融けていていい感じ。





気温も7時半で、10℃近くあります。
ちなみに今日は25℃まで上がる予定。


ここはちょうど尾根に道が作られているため、ギフがこの道に上がってきそう。


下見のために車を降りてみると、ショウジョウバカマやカタクリも咲いています。





カタクリの写真を撮ろうとすると、

「上!上!」

と父の声。


見上げると、地面から2mほどの高さをゆっくりと飛ぶ・・・



ギフチョウ!?



えええええっ!!!???(@Д@)


ちょっ、まっ・・・。


こんな時間にギフが飛ぶなんて思ってないから、当然網も持ってなくて、ギフは林の中へ。

まだ7時半だよ!?

いくらあったかいつってもさあ・・・。
次からは下見でもちゃんと網を持とう笑


また飛ぶかもとしばらく見回りましたが、
さすがにこの時間に飛ぶのは稀らしく現れないため、一度別の場所を下見。





少し開けすぎているのか、なんか微妙な感じだった(・.・)


元の場所に戻って、目を付けていた林内のギャップを見てみると、
ギャップ内を黄色っぽい蝶がヒラヒラと飛んでいます。

早速ギフ発見だぜっ!!


こっちに向かってきたので、慌てず一振りでネットイン。




ギフチョウ Luehdorfia japonica (Leech, 1889)


よっしゃあっ!!!

今年初ギフ!!
スレの無い綺麗な個体です。


やっぱりギフはええのう(´ω`)





尾状突起もちゃんとあります。


こんな感じの場所。





まるでギフ採集者のためにギャップを作ってくれてるみたいだ笑


こういうとこから上がってきそうじゃん?(^ー^)





写真を撮って後ろを向くと、藪の奥にまたギフが!


慌てて藪をこいで網を振るも、足場の悪いところだったため振り逃がして尻もち(´・ω・`)


道路の反対側の藪へ行ってしまいましたが、
こっちが道路へ出ると向こうから出てきてくれた!

さっきスカって焦ってたからか、ここでもスカるorz


今度は向こうもスピードアップしたけど、
うまいこと道路上を飛んでくれたため、追っかけてネットイン。

ふう・・・。


どうもこのあたりがギフが上がってくる場所らしい。
父も別の場所で1頭採ったようです。






ここでこのままねばりゃ良いものの、
実はここも地元のポイントみたく谷に沿って飛んでる個体が多くて、
尾根に上がってくるのは一部なんじゃないかとか思っちゃったもんだから・・・(´・ω・`)


道を外れて谷を下りてみるものの、下りる途中の藪で1頭目撃しただけ。
さらに隣の尾根に登ったら羽脱孔のたくさんあいたスギがあったから、
ビャクシンカミキリに少し浮気してみるも採れず。






元の尾根に戻ったら、
例のギフが上がってくる場所にいた父は、3頭追加していましたorz
目撃数はさらに多いらしい・・・。


もう11時前だしそろそろ移動したいので、
後1頭採るまで粘ることに。
速攻で採れたよww


車に乗って出発する寸前にさらに1頭見つけて追いかけましたが、
またしてもスカって藪の中へ/(^0^)\
結局この場所は俺3頭の父が4頭。
大人しくじっとしてればもうちょい数いけただろうに・・・。






次もこの場所とだいたい同じ時期に記録のある場所へ行くことに。
今度は尾根では無く、開けた谷です。


着いて早めの昼食を食べていると、遠くを飛ぶ黄色っぽい蝶の姿が。
飛び方ギフだけど、なんか大きいような・・・。


とりあえず網を持って確認に行きましたが、見失ってしまいました。
見つけた瞬間にすぐ走り出してりゃ絶対採れたのに・・・(´・ω・`)


昼食を終え、行動開始。
まずはさっきのギフ(仮)が飛んできた方向の山の道を歩きます。
が、薄暗いスギ林でカンアオイも見つからず、
ギフにはあまり良さそうに見えなかったので、反対側の山沿いを歩くことに。


歩き始めてすぐにギフを発見しネットイン。





交尾嚢付きのメスでした。
と言うことは、ちょっと遅めか・・・。


カタクリにはちょうど良いようです。





カンアオイもありました。





ここのはコシノカンアオイらしい。


この後はフラフラと飛んでいたオスを1頭採集しただけ。
暑過ぎ?
25度ほどあるようです。
いくら遅めつってももうちょい飛ぶだろ・・・。






今日の暖かさで羽化しているかもと今度は例年この時期に発生するポイントへ行ってみますが、
まだ林床が雪に覆われており、発生は見込めず。


少し平地の方に戻ってみてもなかなか良い環境が無く、
今日のギフ採集はこれでおしまい。
とは言うものの、まだ3時過ぎでだいぶ時間があります。


そこで、信濃川の河川敷でマイマイを探してみることに。
すでに越冬明けしている個体がほとんどだとは思うけど、
地元じゃギフ採集のついでにオサ掘りでオオオサとか出してるし、

もしかしたら・・・。






河川敷に到着して、ヤナギの根元のゴミを崩すと、いきなりマイマイ!(@0@)




コアオマイマイカブリ Damaster blaptoides babaianus Ishikawa, 1984


ふーん、やってみるもんだなあ。
前胸の色は鈍い赤紫色。2年目の個体か?
父も2頭出してました。


しかしその後追加は得られず、最初の3頭のみ。
洞とかも探ってみたけど出なかったし、
こいつらは越冬っていうよりただ単に昼間だから休んでただけか?


あとあったかくなるとノイバラもどんどん増えてくるし暑いからやっぱやらない方が良いw
冬だったら藪こぎしたりピッケル振り下ろしててちょうどいいくらいだけど、
意外と暑いわ、この作業。


マイマイ探しを終え、車中泊をする米山SAへ。


今日採ったギフを展翅してから夕食を食べ、
カーナビでテレビ見たりしながら過ごして、10時ごろ就寝。
やっぱ一日中虫採ってりゃ疲れるワケで、すぐに眠ることが出来ました。


後編に続く!!



採集結果

ギフチョウ、コアオマイマイカブリ



By タイヤキ

(編集:take3)


この採集記は、昆虫研究会の某部員のブログ
『タイヤキの虫ブログ』より、

4/27〜29 新潟県 残雪のギフ採集 前編

を、このHP用に編集したものです。

興味のある方はぜひ上記ブログをご覧ください。




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