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農学部構内散歩

(28.Ⅵ.2023)


参加者:TKG








こんにちは、TKGです。

毎日暑くてたまりませんね。

今日も最高気温は32℃に達していました。

こんな真夏日にキャンパスを歩いていると、

とある細長い甲虫がやたらと目につきます。


今日は昼間に空きコマができて暇なので、

その細長い虫を撮影しようと思います。

この虫は探さなくてもそこらを飛んでいますが、

狙って探す方法もあります。

というのも本種は弱った松に産卵することが知られており、

キャンパス内ではアカマツの切り株でよく見られるのです。

アカマツの切り株
構内にあるアカマツの切り株

よく見ると表面には楕円形の穴がたくさん空いていて、

そこから細かい木屑(フラス)が溢れていますね。

これが探している虫の脱出孔、つまり成虫が出てきた痕跡です。


切り株に近づくと、ブンブンと羽音が聞こえてきます。

見ると、既に切株に静止している個体がいる様子。

ウバタマムシの産卵1
これが ウバタマムシ Chalcophora japonica です。

緑の地色に赤の縦線で有名なヤマトタマムシよりは地味ですが、

サイズは同じくらいで国内のタマムシの中では大型の部類です。

この個体は産卵に来ているのでメスですね。

眺めているともう1匹のメスが舞い降りてきました。

ウバタマムシの産卵2

彼女らは産卵場所を探してちょこまか動くうえ、

体が大きくて複眼にピントを合わせるのが難しいのです。

のんびり撮影できそうなので、カメラを置いてみました。

撮影状況
撮影状況


しばらく見ていると、腹端を曲げて産卵し始めました。

ウバタマムシの産卵3
産卵の様子


また、設置しておいたカメラでも動画が撮れていました。




その後、撮影を終えて中庭を歩いていると、

ホオノキのひこばえに三角形の黒い影が。

アミガサハゴロモに似ていますが、妙に大きい影です。

チュウゴクアミガサハゴロモ1
チュウゴクアミガサハゴロモ Ricania shantungensis

よく見ると偽縁紋状の白紋が三角形なので、

これは最近話題の外来種でしょう。

構内にも進出しているんですね〜。


というわけで今回の記録はここまでです。

またこんど!








TKG



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