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第61回 大昆虫展
-前編-


(8-10.Ⅺ.2019)


参加者:昆研現役部員, OBの皆さん.ご来場くださった皆さん.








こんにちは!ドロポンです!

夏休みが終わってひと月とちょっとが経ちました.
季節の流れは早いもので今年も学祭の季節です.

学祭が終われば筆者の代は引退. 寂しくなりますね.
昆研を引退して筆者はこの先どうやって生きていけば良いのだろうか…



そんなことは置いておいて今回は学祭までの準備と学祭展示「第 61 回 大昆虫展」の内容を振り返ります!



***



学祭前日

部室に各部員の標本が集結します.
といってもみんな準備は終わっておらず部室で各々最後の仕上げに勤しみます.



今年度は例年行なっていたカブトムシの幼虫配布を中止したので準備には余裕があったと思うのですが
どういうことなんでしょうね?笑



ちなみに今年のパーカーデザインはクロウドが担当.


前面には非常に写実的なナナホシテントウを,
背中側には勢いを感じさせるデフォルメされたテントウムシが描かれています.

斬新なデザインですが, 非常に好評でした.



*******



学祭当日

まずは本館前に立て看板を設置.


立て看板は例年通り一年生が作成してくれました.

下にはどこかで見たようなデザインのハイイロチョッキリの姿が…??


会場に物品を搬入し, ああだこうだと言いながら配置を完了!



開場後は3日間とも多くの方にご来場いただきました.

一時は会場外まで行列ができるほどでした.

ご来場いただいた皆様, 誠にありがとうございました.






それでは以下, 展示の内容紹介です.


まずは生体展示から.


まずは毎年恒例のオオスズメバチ♂

一年生の頑張りによって今年度は3日間ともスズメバチの生体展示を行うことができました.

過去の記事で既出ですが, ♂は毒針を持たないため刺されることはありません.




タニグチコブヤハズカミキリ, フジコブヤハズカミキリ

.com が飼育個体を持ってきてくれました.

タニグチは10月にみんなで採集に行った時のものです.




タイコウチ

ルリ天の採集個体です.

お客さんからの質問がかなり多く,
タイコウチという名前が思いの外知られていないことを知りました.




国産・外産クワガタ

ゴン太にミヤマクワガタとギラファノコギリクワガタ,
みみずく先輩にパラワンオオヒラタクワガタを提供していただきました.

やはりクワガタの生体は人気で, 子供達の人だかりができていましたね.




フクエマイマイカブリ / ツシマカブリモドキ

クレインの採集品です.

フクエマイマイはマイマイカブリのなかで最大になる亜種,
非常に迫力がありました.

ツシマカブリモドキは対馬固有のオサムシです.
昨年の大昆虫展ではクレインにより標本が展示されていました.



生体展示はやはり人気でしたね.
来年以降も充実できるよう頑張ってください.




続いてクレインの白バック写真集



クレイン「個人的に今回のメイン。好評で嬉しかったです。来年は天井まで白バックで埋め尽くします。」

美しい白バック写真が200枚. 非常に美しかったです.



それではいよいよ標本展示です.


まずは例年展示しているチョウの詰め合わせ.
過去にじょえる先輩に苦心して並び替えていただいたものです.




『東京農工大学構内で確認された甲虫』(作 : 三学年合同)

今年はじょえる先輩に過去の構内の記録をまとめ直していただきましたので, 構内箱も久々にリニューアルしました.
みんなに標本を持ち寄っていただき, 筆者が中心となって作成しました.
2019年度になってから始めて記録された甲虫もいくつか入っています.



ここからは一年生の作品.



『高尾山の昆虫』 (作 : 一年生合同)

毎年恒例の高尾山の箱です.
今年の一年生はゴン太を筆頭に本当に熱心にこの山に通っていたと記憶しています.
ヨコヤマヒゲナガカミキリ, アオタマムシ, ミヤマクワガタ, アカエゾゼミなど超ミーハー虫を筆頭に
ゴミムシ, ゴミダマなどの雑甲虫まで幅広くカバーされています.
中央にクロウド採集のハチモドキバエがいるのが筆者の個人的な推しポイントです.




『昆研合宿 ’19 in 北海道』 (作 : 一年生合同)

2019年度の合宿は北海道でしたね.
みなさん楽しんでくれたみたいで, 苦心して企画した甲斐がありました.
採集品だけで北海道らしさを表現するのはなかなか難しいですが, 一年生みんなで採集したキンオサやエゾマイマイカブリ,
.com のアカガネカミキリ基亜種, みんな大好きホネゴミダマなど要所をしっかり抑えた箱に仕上がっています.
エゾ型ミヤマも圧巻ですね.

来年の合宿がどんな感じになるのか, OBながら楽しみです.




『府中キャンパスのトンボ』 (作 : ゴン太)

ゴン太「農工大のトンボ集めてみました。消化不良感が募りますが、後悔はありません。」

トンボ屋は長らく昆研に現れなかったこともあり久々のトンボ箱となりました.
来年以降も頑張って欲しいところですが彼はトンボはやらないと宣言しているのだとか…?




『カラフルな天牛(カミキリ)たち』 (作 : .com)

.com「非虫屋の方にもウケるような箱を目指して作成しました。ベーツヒラタが好きすぎて無理矢理“カラフル”と言い張ってねじ込んでるのがポイントです。」

ベーツヒラタってカラフルなカミキリですよね〜.




『ドキッ♡普通種だらけのカミキリ箱!』 (作 : ルリ天)

箱のタイトルがアレですが, ルリ天のこれまでの採集品が詰め込まれた盛りだくさんな箱です.
ルリ天「来年はレア度高めの種やミーハーな種の充実や、テーマ性のある箱を目指したいです。ちなみに一番欲しているのは計画性です。」




『片手間に採ったオサムシたち』 (作 : ルリ天)

ルリ天「頑張れば作れそうだったのでやや強引に一箱作りました。お気に入りベスト3を目立たせてあります。来年はキンオサのリベンジしたいです。そういう方向性で頑張ります。」

フクエマイマイ, マークオサムシ, アイヌキンオサムシのトリオが素晴らしい.
リベンジ頑張ってください.

今年は一年生がこんなにたくさん箱を出してくれました!
これからの活躍に期待が高まりますね.



続いて二年生の作品です.



『卍ミーハー甲虫箱卍』 (作 : クレイン)

クレイン「とりあえず詰めた感が凄いですが、とりあえず詰めました。心に来るミーハー箱を来年も出したいです。」

彼が日々の採集でこまめに集めたもの, 一緒に遠征した際に採集したものなど,
筆者が見ても思い出深い標本がたくさん詰まっていました.
アトコブゴミダマでは今でも悔しさが残ります笑




『日本のオサムシ』 (作 : クレイン)

クレイン「北日本は割りと充実させられたと思います。深夜テンションで書いたコメントが意外と好評でした。来年は中部近畿あたりをしっかりとかためていきたいですね。あと白地図は入れただけです。」




『日本の Copris 属』 (作 : クレイン)

クレイン「斜め刺しして横から見れるようにしたのがポイント。ダイコクの長角最大個体は素晴らしく良いサイズです。」

ダイコク長角かっこいい!筆者も来年は見に行きたいですね.




『ヤママユガ科・イボタガ科』 (作 : ざえる)

ざえる「ヤママユガ科は、去年から集めてきて、かなり思い入れの強い蛾です。飛び方が何よりぶきっちょな感じなのが好きです。標本作成では触角をしっかり伸ばそうと努力はしましたがまだ虫始めて日が浅いのでうまく行ってないです。 シンジュサンはまだ自己採できてませんが先輩からいただきました。とにかく神々しいです。イボタガは、僕の虫屋としての人生の全てのハジマリともいえる蛾です。この蛾がきっかけで僕は蛾屋になりたいと志しました。まだまだ卵ですが。これもまだ自己採できてません。部室にあったのをパクってきたという経緯があります。イボタガは何よりもその模様。そして独特な、屋根のように折られた触角。イボタガ科は日本で本種だけですがこの蛾は日本の蛾の中でかなり強烈な異彩を放っていると僕は言いたい。神。」




『スズメガ科・ヤガ科』(作 : ざえる)

ざえる「スズメガ科はなんといっても(以下略)。」




『日本のチョウ』(作 : ざえる)

ざえる「チョウは今年やっと一箱出せました。主に日本の南のちょうちょ。でかい、鮮やか。 ツマベニチョウは与那国で何度も死闘を繰り広げたチョウでもあります。白にオレンジはもう反則でしょう。キレイ。また微かに見えるハートの様な模様も好きです。」



ざえるに鱗翅への愛を語っていただきました. 来年以降も彼の頑張りに期待です.

2年生は来年の最高学年. 昆研を彼ら色に染めてくれることを期待しています.




長くなりそうなので今回はここまで.
3年生とOBさんの展示紹介は後編へと続きます.






今日はここらでよかろうかい……

筆 ドロポン





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