昆研HP TOPへ

海岸採集Y
~砂の王国~


(13-14.\.2019)


参加者:ガッキー, さかな, ドロポン








こんにちは!ドロポンです.

今回は 9 月中旬に行なった鳥取遠征の報告です.



もともとは海岸採集のためだけに鳥取まで行こうと思っていたのですが,
せっかくなので他にも色々まわろうと考え今回の遠征を企画しました.

メンバーはまたまた同じみのガッキー, 2 月の静岡以来のさかなと筆者の 3 人.
今夏初の同期だけでの遠征です.



***



9月13日

この日の夜のバスで鳥取へ.

夜行バスで片道 11 時間. 普通に疲れる…



***



9月14日

朝 8 時頃米子に到着.

レンタカーを借りて東へ.
途中の海岸に立ち寄りながら採集していきます.

まず一ヶ所目.

非常に小さい砂浜ですが, ハマニガナの群生が見られました.


ハマニガナ



篩ってみると大量のハマヒョウタンゴミムシダマシが.


ハマヒョウタンゴミムシダマシ

帰宅後, ニセハマヒョウタンゴミダマが混ざっているのではと見てみましたが,
すべてタダヒョウタンでした.




♂交尾器

ニセに比べて交尾器は小さいようです.
ここにはタダしかいなかったのか...



他にはニセマグソコガネダマシも.


ニセマグソコガネダマシ

後述するニセマグソコガネにその姿が似ていることからこの和名がついているようですが,
個人的にはケシガムシの仲間に似ていると思うのです…

ちなみに西表島では同属のミナミニセマグソコガネダマシを採集済みですが,
タダの方は初めてみました.


さらにオオスナゴミムシダマシ.

全国の海岸を中心に多く分布しているスナゴミムシダマシの仲間です.


オオスナゴミムシダマシ

日陰になっている場所の砂中から多く得られました.

他にも, アリモドキの仲間, クロホソアリモドキもちらほら.

海岸でおなじみのハマベエンマムシの仲間の姿も確認できました.



そしてお目当のスナムグリヒョウタンゾウムシ.

一頭目はさかなが発見.
その後, 筆者も無事採集できました.






スナムグリヒョウタンゾウムシ



***



続いて二ヶ所目.

崖に囲まれたひっそりとした砂浜. クズが繁茂していました.

ここでは地表を闊歩しているスナムグリに遭遇.


スナムグリヒョウタンゾウムシ

昼間から活発に活動している本種はこれまであまり見たことがなかったので驚きました.

篩ではケシマグソの仲間も発見.


***



少し観光して時間を潰し, 日が暮れてきてから三ヶ所目.

かなり大きい砂浜で, 虫の探しがいがありそう.


オサムシモドキ

海岸に生息する大型のゴミムシです.

写真はありませんが, オオヒョウタンゴミムシの翅のようなものも落ちていました.

大型の肉食昆虫が多い→餌資源が豊富,
と考えることはできるだろうか?


ニセマグソコガネ

良好な環境が残る砂浜に生息します.

前述のニセマグソコガネダマシのネタ元(?)です.
確かに似ていなくもない…?
触角や脚の形状なんかには通ずるものがあるように感じます.


オオマルスナゴミムシダマシ

実は日本固有種みたいです.

こちらも良好な環境が残る砂浜に見られる種です.
曲線美と程よい光沢が高級感を醸し出す「かっこかわいい」ゴミムシダマシです.

日が暮れるとモゾモゾと姿を現します.



これにて海岸採集は終了.

この後灯火を巡ったりして 0 時頃就寝.

明日は久しぶりのコブ探し. 楽しみですね.



それでは!



オマケ

鳥取砂丘にも行きました(もちろん特保域内なので観光です).

梨のソフトクリームが美味しかったです.


鳥取砂丘

丘の上まで行く気力があったのはさかなのみ.

ガッキーと筆者は立ちはだかる砂の丘に一歩も足が動きませんでした.



今日はここらでよかろうかい……

筆 ドロポン





BACK


TOP





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送