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1日目・2日目
~悪くない滑り出し~


(5-6.[.2019)


参加者

3年生 : 宇治金時, ドロポン
1年生 : .com








8月5日

朝8時頃新千歳空港に到着.

レンタカーの手続きを終えていざ合宿開始!
と言ってもこのあと合流予定の.comと宇治金時が到着するまで数時間あったので,
一人のうちにやっておきたかった海岸採集をすることに.

車を南に走らせること30分程, 空港にほど近い海岸にやってきました.

筆者はこの合宿に向けて篩(というかザル)を我らがダイソーで新調していましたので,
新しいザルで臨む初の海岸採集ということになります.

数回篩うと高確率で姿を現すのが, コホネゴミムシダマシ .
本州の北部及び北海道に分布が限られるゴミムシダマシの仲間です.

黒くて丸っこい体に橙色の紋が映えますね. 体長 3 mm ほど. 意外とすばしこくて写真を撮るのにかなり苦戦しました.


コホネゴミムシダマシ

少しずつ場所を変えながら篩う→写真撮影をしていたら,
ふとTG-5 付属のリングライトがなくなっていることに気づきました.

落としたんだろうと思って探すも見つからず. 遠征初日から物を失くすとは…


コホネゴミダマ以外の成果はとくにあげられず, .comを拾うべく空港へと引き返しました.




* * *



.comと合流後, 宿泊予定のキャンプ場へ.

二人で試行錯誤しながらテントを組み立て, 宿泊の準備が完了.

宇治金時の乗った飛行機が予定よりも遅れていたのでキャンプ場周辺を散策することに.



ハンノアオカミキリ


スジクワガタ


など. たくさんいたニホンキマワリはやや青みを帯びていて感心しました.



* * *



夕方到着した宇治金時を拾ってそのままライトトラップへ.

初日だったので場所探しにやや手間取りましたが,
良さそうな場所を見つけて点灯 !


以下, 飛来した虫をいくつかご紹介.


ミヤマクワガタ (エゾ型)

関東にいるとフジ型がおなじみですが, 北海道ではやはりエゾ型が多くなるようです.



オオキンナガゴミムシ

緑色の個体というのは相対的にそれほど多くはないのだとか…?



甲虫よりも飛来する虫のメインは蛾なのですが, 3 人とも蛾に疎い…適当に写真だけ撮っておきました.



ヤンコウスキーキリガ

本州ではある程度標高がないとお目にかかれないそうです.
これが北海道パワーか.



オオトビモンシャチホコ? / ナカキエダシャク


オオマエベニトガリバ? / トビモンシロナミシャク


マイマイガ / オオアオバヤガ

個性的な種が多くて見ていて飽きませんね.



バッテリーをフルで充電する時間がなかったので, この日は2時間弱の点灯で撤収.

.comはキャンプ場に戻ってからも街灯巡りをしていたようです, 筆者はすぐに眠ってしまいましたが…


アカアシクワガタ

明日へ続きます.(1日目おしまい)






8月6日

この日も朝から晴れ.

北海道といえど, 晴れた日の日中はかなり気温が上がります.

この日は宇治金時があらかじめ目をつけていた林道へ.

散策していると目の前を横切るゴミムシがいました.


セボシヒラタゴミムシ

普通種ながらも美しさを兼ね備えたゴミムシです.


林道にはお花も咲いていたので, チョウもたくさん飛び交っていました.


ミドリヒョウモン

お花にはカミキリの仲間も来ていました。


ミドリカミキリ
(.com提供)

.comは, ビーティングでアカガネカミキリを落としていました.

アカガネカミキリは本州でも見られますが, 北海道のものは基亜種になるそうです.

筆者もササの葉についている本種を一頭見つけました.


アカガネカミキリ


北海道を代表するコンビニ, セイコーマートで昼食をとったあと,
二人にお許しをもらって再び海岸へ.


昨日の微妙な成果を払拭するべくお時間をいただきました.

.comがめくった海藻からはケシガムシの仲間がわらわらと.


ケシガムシの仲間(未同定)

その後も色々とみつかりましたが, 筆者の目的であるスナムグリヒョウタンゾウムシは見つからず.

ここで諦めても良かったのですが,
日暮れまでまだ時間があったので少し東に移動し, 別の海岸へ行くことにしました.



航空写真で目星をつけた場所に行くと, キツネがいました.

かなり近くて驚きましたが…山の中に限らずかなり海沿いにまで生息しているのでしょうか.


キツネの足跡(写真中央). 少し見辛い.

気を取り直し採集開始. 10 分ほど彷徨いながら砂を篩にかけていると,
.comがスナムグリを発見.


筆者もその後無事発見, 1 頭見つかるとその後も続々と出てきて
最終的に 10 頭ほど見つけられました.



スナムグリヒョウタンゾウムシ

かなり美しいマーブル模様の個体.
いかにも潜りやすそうな寸胴の体型が可愛らしいですね.



***



海岸での採集後, ライトラポイントまで急いで引き返し, この日も点灯.

この日もたくさんの蛾が飛来.


不明(未同定) / ムラサキツマキリヨトウ


スズキシャチホコ or ウグイスシャチホコ / オオアオバヤガ


オオトビモンシャチホコ? / マイマイガ

甲虫では、


キベリマメゲンゴロウ


ミヤマクワガタ

これはエゾ型ではなく, 見慣れたフジ型でした.



オニクワガタ

などもやってきました.



この日はここまで. まだまだ続きます.(2日目おしまい)



ガの同定はクレインに協力していただきました。ありがとう。



今日はここらでよかろうかい……

筆 ドロポン





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