昆研HP TOPへ

海岸採集 T

~新年は海岸から~


(3.T.2019)


参加者:ドロポン








みなさん、あけましておめでとうございます!
昆虫研究会も無事に2019年を迎えることができました。


今年もいろんなフィールドで色んな昆虫たちに出会えるように頑張りますよ!
ということで新年一発目の採集です。



*********************************************************************


今回行ったのは三浦半島での「海岸採集」です。

筆者は今年の目標の一つとして海浜性の昆虫の採集を掲げておりますのでその第一歩としての採集となります。



*********************************************************************



1月3日、午前中に家を出て電車に揺られること約2時間。

まずは三浦半島の先に浮かぶ離島(?)である城ヶ島へ。
ここでは本年初となるビーチコーミングを行いました。

海岸沿いはかなり人の通りも活発なようで貝殻はかなり砕けていました。

隅の方に落ちていたものをいくつか拾って来ました。


チャイロキヌタ Cypraea artuffeli Jousseume, 1876


メダカラガイ Cypraea gracilis Gaskkoin, 1849


マツムシ Pyrene tesudinaria tylerae (Griffith & Pigeon, 1834)


ヨフバイ Telasco suffatus (Gould, 1856)


イボフトコロガイ Euplica versicolor Swerby, 1832





名物のマグロを食べる間も無く、電車に乗り別の海岸へ。

この砂浜は夏場は多くの人が訪れる海水浴場ということもあり、
昆虫を探すヒントとなりやすい海浜性植物はあまり多く生えていませんが隅には多少確認できました。



とりあえず掘って篩にかけてみると...


マルチビゴミムシダマシ Caedius marinus Marseul,1876

実は初採集。

今回は2個体を採集。



ゴミダマの仲間は他に、


オオスナゴミムシダマシ Gonocephalum (Gonocephalum) pubens (Marseul, 1876)

こちらは全国の海岸で広く見られる種です。20以上確認できました。



他にも、


ハマヒョウタンゴミムシダマシ Idisia ornata Pascoe, 1866 も。

簡単に50以上確認できました。



エンマムシの仲間としては、ハマベエンマムシの仲間が5個体ほど得られました。

篩による採集だったので植物食のヒメハマベエンマムシ Hypocacculus (Nessus) asticus (Lewis, 1911) だと思われます。


ヒメハマベエンマムシ Hypocacculus (Nessus) asticus (Lewis, 1911) ??



植物の生育がまばらな割にはある程度のペースで甲虫が出てきます。

とはいえ、今回の本命は海岸にも分布するヒョウタンゾウムシの仲間であるトビイロヒョウタンゾウムシ Scepticus uniformis Kono です。

本種は害虫としては有名であり、防除策も講じられています。

まあ採集する分には瓢箪型の美しいゾウムシなので構わないんですけど。



植物の根際を掘っては篩にかけるのですがなかなか出てこない。
それほど採集に苦戦する種ではない気がするのですが...

篩にかけているとコメツキの仲間が姿を現しました。


アカアシコハナコメツキ Paracardiophorus sequens sequens (Candeze)

2個体を確認。



植物の密度が高い箇所を発見し、集中的に篩にかけてみます。すると...



いた!


トビイロヒョウタンゾウムシ Scepticus uniformis Kono

よかったよかった。

結局2個体を確認。もっと集団越冬しているようなイメージだったのですが、
たまたま密度が小さかったのでしょうか。


その後もしばらく粘りましたが追加はなし。ここで時間切れとなりました。

今後はもう少し自然度の高い砂浜を探しつつ色々な所を巡っていこうと思います。






今日はここらでよかろうかい……

今年も昆研をよろしくお願いします!



筆 ドロポン





BACK


TOP





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送