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玉虫のさみだれ
(2.Z.2018)

参加者:ハラミー



暑い。先日早くも梅雨あけ宣言がされ、本格的に夏が始まった今日このごろ。
今年はさみだれといえるような天候がなかったような気が……
それはさておき、今日は日本晴れで絶好の虫取り日和。
なので近所に虫を取りに行ってきました。

今回の狙いはアオマダラタマムシです。
日本固有の美麗なタマムシ。
色と形はヤマトタマムシとウバタマムシを足して2で割ったような感じです。
冬季に材を割ることで採集することが多いようです。
この時期は、アオハダなどの衰弱木に集まることがあるようなので、アオハダの衰弱木で待ち構えます。
場所は一ヶ月ほど前にすでに見つけており、すでに何匹も来ていることがわかっている御神木があるのでそこで採集します。

ついて御神木をみるとさっそくいました。
それも地表から1m足らずに



前回来たときに網を使ってもぜんぜんとれずに大苦戦し、素手で掴んだほうが圧倒的に取れることが判明しているので素手で取ります。
少し高いところも木を登って手で捕まえます。
アオマダラたちは網が近づくと、すばやく木の裏側へ移動したり、飛び立ったりして全く捕まらないので網をおきました。
道具はいらない。
そう、必要なのは己の肉体のみ。
気合と根性でつかみとります。


アオマダラタマムシ

やっぱりキレイ!
このちょっと渋めの輝きが魅力的です。
色は青緑色と赤銅色のでかたに個体差があり美しいです。


(帰宅後撮影)

角度によっても見え方が違うので同じ個体でも何度でも楽しめますし、他個体と比較してもおもしろいです。

しかし、さすが御神木。 めちゃくちゃ飛来してきます。
その殆どは捕まえられずに逃げられましたが……。

ちょっと疲れてきたので近くで休憩しようとしたそのとき……!
頭上にアオマダラの何倍もでかくて輝く虫が





あ、あれは、ヤマトタマムシ!
なぜか未だに死体しか拾ったことがないヤマトタマムシじゃないか!!
今年に入ってからあきらかにヤマトタマムシより希少なやつはとっているのに機会に恵まれずとれてないからぜひ取りたい!
網を伸ばして振り回します。

スカッ

華麗に網をかわしていきます。
動きはそんなに早く見えないのに全然とれない……。
網を長く伸ばして待ち構えていると飛びませんが、疲れて縮めるとまた飛び始めます。
なんて奴らだ
完全にバカにされている

何度振っても空振りに終わります。
網を縮めては飛んだら伸ばすをしてはかわされつづけました。
木に止まったのが見えても竿の長さが微妙に足りないこともしばしば
届くところには網を警戒してか止まりません。
あと2mくらい竿が長ければ……
もうだめかと思ったそのとき、天啓が

伸ばしたまま地面に置き、飛んだらすかさず振ればいい

なぜそんな簡単なことが最初からわからなかったのだろうか。
さっそくそれで試したところとれました。それもあっさりと




ヤマトタマムシ

他のタマムシよりも身近にいながらこの美麗な輝き、大きさ。
昔から親しまれ続けているのも納得の虫です。

コツを掴んだことで追加をすぐに得られるようになりました。
とれていなかったときは飛ぶ姿が憎くて憎くて仕方ありませんでしたが、とれてからはやけに美しく見えるようになる不思議
断続的に何頭も飛来するタマムシはさみだれのようでした。
飛来する個体がとても多いのでこちらはヤマトタマムシの御神木のようです。
御神木の樹種をみみずくに確認したところ、エノキとのことでした。
採集対象の食樹くらいはわかるようにならなと……
それにしても、まさかアオマダラタマムシとヤマトタマムシの御神木がこんなに近くにあるなんて
宅地開発が進み自然が減っていますが、近所にこのような場所が長く残り続けてくれるとうれしいです。

今回はアオマダラタマムシのみならず、ヤマトタマムシまでとれた満足のいく採集となりました。
なんか、今年入ってからアリやハチより美麗なタマムシばかりとっているような……
本業?もしっかりしていきたいと思いますが、今後もタマムシを採集しに行きたいです。

なんだか今年に入ってから採集のときに必ず晴れたり、とりたい虫が向こうからきたりとやけに運がいい
このまま運のよさが続きますように……

それでは!





THE END

by ハラミー





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