昆研HP TOPへ

インドネシア遠征

スラウェシ島2日目

〜悪路の先に〜



(16.U.2018)


参加者:宇治金時、ガッキー、じょえる、ドロポン








どうもドロポンです。

3月は起床→展足→バイト→展足→就寝の毎日を送っております。

いわゆるリア充というヤツですね。



そんなことは置いといて、2月16日、南スラウェシ滞在2日目は僕の誕生日だったんです。

遠征先で誕生日を迎えられるなんて幸せですよね。

昨年は某予備校で限界生活を送っていたことを考えると大きな進歩でしょう。



それでは今日も張り切っていきましょう!



*******************



朝8時頃起床。

昨日が雨で、この日がスラウェシ島滞在最終日ということで晴れを期待。

カーテンを開けて外を見てみると…大雨でした。

インドネシア、そんなに甘くない。

昼ご飯を100円の菓子パンで我慢し節約に励んでいた過去の自分に報いるためにも採集頑張りますよ!



というわけでガイドさんの車で昨日とは別の採集スポットへ。



車窓からの風景。


案内されたのは切り立った崖に囲まれたちょっとした密林のような場所でした。



まさしく「ジャングル」


ここから徒歩でポイントまで移動したのですがこの移動が大変でした。

橋のかかっていない川を渡った時には腰まで浸かり、リュックは無事水没しました(笑)



移動風景。僕は長靴を履いていたのですが、ガイドさんはビーサンでした。



なんとか一箇所目のポイントに着いたのですが天気のせいもあってあまりチョウは飛んでおらず。


一方甲虫の方は、木々の間を飛ぶカミキリの姿が。

長竿を少し伸ばすとネットインできます。



カミキリ屋ガッキー、夢中で採集。

川に落ちないようにね!!



スウィーピングすると大きめのハムシが。いいですね〜。

他にも樹皮裏でゴミムシダマシの類を見つけたりしました。



スウィーピングで得られたハムシ(左)と樹皮裏に潜んでいたゴミダマ(右)




その後雨が一時的に上がったので二箇所目のポイントへ。

途中で通った畦道ではチョウもたくさん飛んでいました。




イネや畦道沿いの植物にはハムシが大量に…カミナリハムシの類でしょうか。

最初は嬉々として採集していたのですが10頭目くらいからうんざりしてきました。



二箇所目のポイントでは約4時間採集。

この間、雨は降ったり止んだりでしたが、本当にたくさんの種類の昆虫を採集することができました。

何種類か紹介していきます。


まずは甲虫から。



サルハムシの仲間。色彩変異が多かったですね。


ハムシ科昆虫の中では圧倒的にヒゲナガハムシ亜科が多かったと記憶しています。

他にカメノコハムシ亜科やトゲハムシ亜科に属するものも(下写真)。



トゲハムシに関しては生で見るのも初めてだったので感動しました。



こちらはよく見られるゾウムシの仲間。

昨日に引き続き最もよく見られる甲虫の一つです。



宇治金時からは誕生日ということで糞虫の仲間をもらいました。かっこいい!



他にもテントウムシやリンゴカミキリの仲間も採集できました。

ただ採集した甲虫の半分以上はハムシでした。



雨が止んで太陽が雲間から顔を覗かせるとチョウが飛び始めます。

じょえる先輩と宇治金時は長竿を目一杯伸ばしてチョウを狙います。
9メートル以上ある長竿を振ってチョウをネットインするなんて…
採集技術はもちろん、基本的な筋力が僕には足りておりません(泣)。


アオネアゲハ


最終的にスラウェシでは50種類弱のチョウを観察することができたようです。



クモにも面白いものが。


この青いクモは大きさが5ミリほど。

葉に開いた穴を通って葉の表裏を行ったり来たりしていました。

青い虫っていいですよね。思わず見入ってしまいました。



さらにインパクトが強いのがガッキーが見つけたこのクモ。

体の一部(頭胸部?)が異常に発達し、王冠のようになっています。しかも硬い!!

自分の身を守るための工夫でしょうか。興味深いですね。



さらにキンカメムシの仲間も。


沖縄で見たナナホシキンカメに酷似していますが、ふた回りくらい小さいです。

大量に発見できました。




そんなこんなで気の済むまで採集した後、再びガイドさん宅まで戻り、扱っている標本を見せていただきました。


僕はここで念願だったホウセキゾウムシをゲット。


昔から憧れの虫だったのでとても嬉しかったです(本当は自己採集したかったのですが…)。

ただホウセキゾウムシにも色々あるようで…

僕がこれまでホウセキゾウムシと言われてイメージしていたのは

ショーエンへリーホウセキゾウムシ(Eupholus schoenherri)

という種だったようです。



ホテルに戻った後ガイドさんと別れを告げ、アンボン島に行くための荷造りをしました。

明日からアンボン島、一体どんな虫たちが待っているのか…

4人の旅は新たなステージへ!!




今日はここらでよかろうかい.......

筆 ドロポン





BACK


TOP





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送