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高嶺の花


(02-03.Ⅺ.2018)


参加者:いーぐる、かっきー、ガッキー、ドロポン








こんにちは!ドロポンです。

肌寒い日が続くようになってきました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今回はかっきー先輩の企画で四国へ弾丸遠征に行ってまいりました。

3日にはミナミツヤハダタカネルリクワガタを、4日にはアシナガメクラチビゴミムシをはじめとする洞窟性甲虫を狙います!





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旅の始まりは2日夜10時頃、新宿駅のバスターミナルから夜行バスに乗ったところから始まります。

かっきー先輩、ガッキーと筆者は夜行バスで、岡山で待ついーぐる先輩のもとへ。

今回のバス移動のために導入したネックピローのおかげでいつもに比べればよく眠ることができました。

翌朝7時頃、いーぐる先輩と合流。瀬戸大橋を渡って四国入りです。



瀬戸内海、小島がたくさん浮かんでいて美しかったです。

香川のSAで食べたうどんが美味しかった…(写真はない)



ひとまずかっきー先輩のツヤハダポイントへ!...となるはずだったのですが、
今夏の大雨であっちに行っても、こっちに行っても通行止め。

急勾配の悪路を登ろうと試みましたが、いーぐる先輩の愛車から白い煙が出てきたところで断念。

ツヤハダは諦めることに…。



こんな感じで道路が陥没していた。

気をとりなおして、タカネルリポイントへ。

車窓からの絶景を堪能しつつぐんぐん標高を上げていきます。



雲と同じくらいの高さまで上ったところで車をとめ、林内へ。



林内は霧がかっているうえに、急斜面に広がっているので注意して移動する必要があります。

肝心のタカネルリはというと、地面に落ちている枝に入っているそう。



ものによっては枝に産卵マークがはっきりと確認できるものもあるようです。



早速かっきー先輩が産卵マークのある材を発見(上写真)。



受け取ったガッキーが割ってみると、



いた。



幼虫に混じってキラキラと輝く成虫が姿を現しました。

これを確認した一同は散開し、各々材を崩します。



このとき筆者はタカネルリ採集を舐めていました。

ポイント到着早々に成虫が見つかるなんて…
しかしそんなはずはないのだ…でなければこのクワガタの発見が2000年代になるはずがないのだから..........





その後も林内を巡り材を崩しますが、幼虫のみ。



材の中からチラッと見える、ツヤのある上翅は全て、



ツノクロツヤムシ(Cylindrocaulus patalis)

彼らでした。

ただこの副産物、頭部左右から鋭く突き出した角が非常にかっこいいではないか!



筆者が苦戦していると、時々いーぐる先輩の「いた!」という声が聞こえてきます。

え…ほんとにいる?





(本当にいるらしい...)

いーぐる先輩採集の♂






2時間ほど経過したところでポイントを移動。

2箇所目は一箇所目よりも林内が乾燥していましたが、早速先輩が発見。



先輩方が順調に見つけていくなか、ガッキーと筆者は大苦戦…

このポイントでもツノクロツヤムシの大群に阻まれ見つけられず。

あたりはすっかり暗くなってしまいました。



(暗闇の中材を確認するガッキー)



ちなみにここ石鎚山系に固有のイシヅチヒサゴゴミムシダマシを発見。



イシヅチヒサゴゴミムシダマシ(Misolambidius hisamatsui)

筆者は見つけることができませんでしたが、
この場所は一回り大きいマルヒサゴゴミムシダマシ(Misolampidius molytopsis)も混ざっているようでした。



ちなみにかっきー先輩はしれっとホンマイマイを採集...







さらに移動し別のポイントへ。

ここは前2つのポイントに比べるとやや標高が低く、一部ニセコルリも混ざるよう。

ここで採らねば東京へ戻れんと、気合を入れ直します。

一時間ほど粘ってもタカネルリは姿を見せず。

このポイントでも先輩方は順当に成虫を発見。

夜8時を過ぎ、いよいよ焦りが大きくなってきた頃、ふと目の前の材に目がいきました。

半分地面に埋まっている太めの枝。

思考停止で斧を入れてみると簡単に表面が削れ、中にキラリと光るものが。



「やった!!」

思わず声が出ました。なんとか自力で見つけられた初のタカネルリです。

♀でしたが、性別など関係なく素直に嬉しかったのを覚えています。



しばらく感傷に浸ったのち、♂を求めて再び捜索開始。

しかし再びクロツヤタイムが続き、先輩方は明日に備えて一足先に車に戻ってしまいました。



夜9時を過ぎ、何気なく足元に転がっていたボロボロの材を割ってみると再びメスが潜っていました。



2♀。今度は嬉しさより♂ではないという虚しさが勝ち、完全に戦意喪失。

先輩の待つ車へと戻りました。

筆者は冬のマイマイにしても、今夏の合宿でのネブトにしてもとことん材割り採集のセンスがなく、
今回も苦戦必至だろうとは思っていたのですが、
ここまでとは思いませんでした。

何はともあれ、ボウズが回避できたのでよかったということにしておきましょう…





一同は明日の採集地に向けて移動。

筆者は後部座席で爆睡してしまいました。 いーぐる先輩運転ありがとうございました。





今日はここらでよかろうかい……

筆 ドロポン





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