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佐渡島遠征・後編
〜山の黒、森の紫〜


(14-15.\.2018)


参加者:ガッキー、ドロポン、ネオ








まだまだ今年を振り返ります。Bn2年、ガッキーです。
ということでプレイバック採集記第二弾、佐渡後編です。
かねてからの念願だった佐渡遠征が実現、しかも初日にメインターゲットの
サドコブ、サドマイマイともに見つかったため筆者はウキウキ!
今年は石垣島の惨敗、テスト期間中にカミキリ花掬いのピークが終わるなど
悔しい思い出が多かったですが、ここにきてようやく報われた…。


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佐渡滞在二日目は、まずは昨日のトラップ回収から。
池を囲む雑木林はいかにもといった環境でしたが、
残念ながら成果はなし…。少し乾き過ぎか?
今日は残念でしたが、同所での採集例を聞いていたのでさらに設置数を増やしてラストチャンスに賭けます!


続いて車を走らせ、昨日サドコブやサドマイマイをゲットした某山へ、両種の追加を目指します。
昨日の経験から、採集は暗くなってからが本番ということで山荘の駐車場に車を停め、ちょっとしたトレッキングへ。



ドロポンは駐車場周辺で早速ヨモギハムシを採集。


コエゾゼミ。筆者にはセミのことはよく分かりませんが、
今年の学祭のはっぽーさい先輩の大セミ展は凄かった。



当てもなく歩いていると、霧が濃くなりすっかり囲まれてしまいました。
景色が見えないな〜なんて思っていましたが、この霧が筆者一行に思わぬ幸運をもたらします。

場所によってはかなりの霧の濃さ!


採集用具を持っているのに何もしないのも、
ということで路傍の藪を叩いて周るとあちこちでぽろぽろとコブが落ちます。

「あれ、なんかたくさんいるんだけど…。」



過去、奥多摩でフジコブ、群馬でタダコブを採集したときはこれでもかと叩きまくってようやく一頭ずつ得た筆者にとってこれは異常事態!
(後にこの常識は「富士樹海決戦!フジVSセダカ」(仮題)(更新日未定)で覆されます。)


コブは一般に夜の方がよく採れるといいます。
乾燥を嫌って昼間は落葉の下に潜み、夜露で湿った枯葉を食むという彼らの習性によるものです。
今回、霧によって極度の高湿度に包まれていたため、コブが活発だったのではないでしょうか。
(あくまで推測ですが)
意外だったのは、枯葉だけでなく青々としたような葉にもいたことです。
実際に後食しているところを見たわけではないですが、想像よりも幅広い状態の葉を食べるのかもしれません。


採集名人ドロポンはもちろん、植物屋のネオ、
そして採集下手(※ 四国遠征 参照)の筆者までもがテンポ良くコブを落とします!


ここでちょっと休憩、標本の写真でタダコブ(基亜種)とサドコブ(佐渡亜種)を比較してみましょう!



左から、タダコブ、サドコブです。


どちらもいいですね〜(小並感)。
でも、僕は僅差でサドの方が好きです。黒くて、ゴツゴツしてて、カッコいいので(小並感)。
実は、佐渡にも2タイプのコブがいて、今回採集した大佐渡山系のものとは別に小佐渡山系のものがいるようです。
こちらもそのうちチャレンジしたい!


サドコブにはすっかり満足した一行でしたが、もう一つの目標を忘れたわけではありません。
ここでは結局サドマイマイには遭遇できず。
昨日ドロポンが見つけたときは夜だったため、暗くなってから仕切りなおそうということで一旦下山。
腹ごしらえに向かいます。


昨日の寿司で少々寂しくなった懐事情を鑑みてはな○○うどんへ。
安くて、美味しい。


某山へとんぼ返りし、暗く、小雨が降りしきる中ひたすら地を這う甲虫の影を追います。
どでかいカタツムリは多く見られ、当然その天敵であるサドマイマイの存在も期待されます。
が、なかなか見つからず…。
ただ一度、ドロポンが声を上げたところへ向かうと...




羽化不全でしょうか。これはこれで珍しいですが、まずはまともなものを…。



今日はこのままタイムアップ。
明日の午前中には一旦新潟へ戻るため、筆者にとっては明朝回収するトラップが最後のサドマイマイチャンス。
大丈夫だろうか…。そして2日目も同じネカフェで宿泊!BEASTARS面白いな〜zzz


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ついに佐渡最終日。不安を抱えながらトラップを設置したポイントへ。


前日夜の雨で昨日とは違って湿度が高い環境。頼む、いてくれ!








「いた!いたぁ!」


ついつい大声がでた筆者の手のコップの中がこちら↓



(イメージ図) ※筆者は興奮のあまりまったく写真をとっていなかったので、
実際にはドロポンが回収したコップの画像です。



何はともあれ、自分で設置したトラップに欲しかった虫が落ちているのはこんなにも嬉しいものなのですね…。
それぞれ複数頭確保できて大満足!ありがとう佐渡。ありがとうサナギ粉!


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<次回予告>

日本海に浮かぶ小島。夜道を懐中電灯で照らし歩く怪しい二人組が目にしたものは?

なぜか余計に島と本土を往復する男。彼の奇行の理由とは?



乞うご期待!



おしまい

ガッキー





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