昆研HP TOPへ

佐渡島遠征・前編
紺青との邂逅〜


(12-13.\.2018)


参加者:ガッキー、ドロポン、ネオ








こんにちは!ドロポンです。
皆さんは夏休みいかがお過ごし(だった)でしょうか?



僕の夏休みは、8月は合宿で伊豆大島へ。
その後、定期的に高尾や奥多摩に足を運びつつ学祭の準備を進めていると9月も半ばになっていたという感じです。

夏休みもあと1/4ほどか…という頃、今夏最大規模の遠征がやってきます。
それがこの「佐渡・粟島遠征」です。

この遠征はガッキーが企画したもので、筆者はありがたく同行させていただいたのでした。
狙いは佐渡島や粟島ならではの虫たち。

マイマイカブリの佐渡島亜種であるサドマイマイカブリ(以下サドマイ)や
コブヤハズカミキリの佐渡島亜種であるサドコブヤハズカミキリ(以下サドコブ) など。

いずれも佐渡島でしか得られないご当地ものです。



***************************************************





9月12日の夜、バイトを終えた筆者は新宿へ。
ネオと待ち合わせをして新潟行きの夜行バスに乗り込みます。

バスに揺られること約7時間、新潟駅に到着!

新潟港に移動し、フェリーに乗船しました。




カモメの群れに見送られいざ出発!

昨晩あまり寝られなかったこともあり、フェリーの中では熟睡してしまった…




佐渡島についたのはちょうど12時頃。
ここからはレンタカーを使って島内を移動します。


さすが米どころ。島の中心部は大部分が水田でした。


まずはサドマイ狙いのベイトトラップを仕掛けに向かいます。
向かったのは湿った雑木林の中。
うん…マイマイのいそうな香りがする。
頑張ってコップを埋めて埋めて埋めて……..疲れました。



コップの中身は明日の朝確かめるとして、島の西側にある砂浜へ。

ここでは筆者の個人的な希望で海浜性の甲虫を狙います。

狙うのはスナムグリヒョウタンゾウムシ (以下スナムグリ)。
日本海側には広く分布していますが、場所によってわずかながら変異が見られるそう…
離島のものは是非押さえておきたい!

ということでお願いしました。

ちなみにハマヒルガオなどの海浜性植物の根を好んで食べるそうです。


ハマヒルガオ(Calystegia soldanella)
場所によってはかなり群生している。

見つけるのは容易。

採集方法はいたってシンプル。
篩とスコップで砂の中からゾウムシを探すだけ。見つかるまでこれを繰り返すだけ。

実際にやってみると2回目で……


スナムグリヒョウタンゾウムシ(Scepticus tigrinus)

いた。意外と簡単に見つかりました(赤い矢印)。
しばらくやってみると5頭ほど見つけられました。


写真ではなかなか美しさが伝わりませんが、乳白色のボディに
前胸の朱色が映えますね。

副産物として、エンマムシの仲間やヒョウタンゴミムシを発見。

ヒョウタンゴミムシ(Scarites aterrimus)

砂浜での採集を楽しんだ後、島の北部をドライブしながら良さそうなポイントを 探します。

ただ霧がすごい…



時々車を止めつつ、スウィーピングとビーティングを繰り返します。

ノミハムシやカツオゾウムシの類が落ちてきました。

しかし、サドコブは見つからず。


スジクワガタ(Dorcus striatipennis)

道路脇に落ちていた。

日も暮れてきたところで一度夕食へ。

この日は回転寿司。佐渡の新鮮な魚を味わいました。

一皿108円ではない回転寿司に来たのは何年ぶりだろう…
一皿一皿の重みが…




夕食後、島の北東部に位置する某山へ。

サドコブを狙うなら夜間の方が良い(?)という噂に従い、夜の山に繰り出します。

基本的には車で進めるのですが、急なカーブが続く険しい道のりです。

(今回の佐渡島滞在中、ガッキーとネオが運転してくれました。ありがとう!!)

サドコブがいそうな良物件があったらしっかりビーティングをします。

ガッキーは、叩き棒が竹製のものさし…時代を感じる笑

…とガッキーが早速サドコブを落としたよう。


サドコブヤハズカミキリ(Mesechthistatus binodosus insularis)

筆者も負けていられないとアザミ類の枯れた場所を叩いていると葉上を動く大きな影が。
トカゲか何かだと思っていたら、

「サドマイじゃん!!」

サドコブより先にサドマイをルッキングで発見してしまった…


サドマイマイカブリ(Damaster blaptoides capito)

サドマイはマイマイの他亜種に比べ「首」が太く、
マイマイ(カタツムリ)の殻を割ることができるとか...
紺青に鈍く輝く前胸が美しい。
サドマイはコップ勝負になると思っていたので、これは嬉しい成果。


ちなみにその後もビーティングを続け、お互いにサドコブを複数頭ゲット。

副産物として、タマゴゾウムシ(Dyscerus roelofsi)も得ることができました。



ある程度進んだところでタイムアップ。


帰りがけにロードキルされたトビを発見。

市街地に引き返し、宿泊予定のネットカフェへ。

筆者は初めてのネットカフェだったのですが、めちゃくちゃ快適でした。

あれはクセになりそう…

ということで1日目はここまで。
佐渡後編に続きます!!






今日はここらでよかろうかい……

筆 ドロポン





BACK


TOP





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送