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蛾屋修行 其の壱
(8-9.Y.2018)

参加者:みみずく



昆研に入った当初はクワガタしか見ていなかった自分が、なぜか蛾にハマりだしたのが1年生の秋以降。
その時からあこがれ続け、未だ自力で採集出来ていないのが、シンジュサン。

過去の採集記を見ていても、確実に生息している事は確かなのに高尾では一度しか見つけていません。

しかもその一度というのが酷い。

当時はシンジュサンの存在すらも認知しておらず、たまたま出くわした先輩に飛来した個体を譲ってしまったのでした。

それ以来、一度も自分の目の前に姿を現してくれないシンジュサン。

Twitterなんかを見ていても今年はすでに春型が発生しているようなので、「今年こそは」と見つかるまで通う覚悟を決めたのでした。

また、蛾の知識も増やしていきたいので、今回から蛾屋修行と題して採集記を書いていこうと思います。現時点ではとても蛾屋などと言えるほどの知識はないですが・・

さて、時刻は午後17時ほど。登っていきましょう。


登っている間はまだ明るく虫が少ないので、植物を観察しました。


クワ

コウゾと似ていて紛らわしい・・


イタヤカエデ

鋸歯と呼ばれる葉っぱの縁のギザギザが無いのが特徴らしい。


カヤ

イチイにそっくりですが、カヤの葉は触るとより痛いので判別が可能。

羽脱痕の多い切り株があったので見てみると

コカブト

狙って採ると言うよりは偶然見つかる事が多いです。

中腹まで登り切り、暗くなるのを待って登山道を流していきます。


キマダラミヤマカミキリ




ハクビシン

酷い写真ですね・・


スジクワガタ










自販機の周辺にはコクワガタが多数飛来していました。

他のクワガタももそろそろ活動していてもおかしくないはずですが、今回は見つかりませんでした。
トラフツバメエダシャク

幼虫はマツの葉などを食べるそう。後翅の模様が独特で非常に猛虎魂を感じる蛾です。筆者は西武ファンですが。

似たような種類でクロミスジシロエダシャクがいますが、前翅の模様が明らかに違います。


キアシドクガ

ミズキを食草とします。最近大発生していたようで、あちこちに羽化後に残る脱皮殻がありました。

純白の翅が大変美しいと思います。これで大型種だったらさぞ人気が出ていただろうに・・


ウスキツバメエダシャク

白いツバメエダシャク Ourapteryx属 はとてもよく似た種が多く、見分けるのが難しいですが、この個体は尾状突起が長いためウスキではないかと判断しました。




ヘビトンボ

場所を変えてバズーカを点灯すると、飛来しました。



ヘビトンボは沢沿いの明かりに良く飛来する印象です。死んだふりをする個体は初めて見ました。


フサザクラ

実はサクラの仲間ではないです。葉の形が独特で覚えやすい。


ヒトツメカギバ


シロオビドクガ

この写真は翅を閉じているため分かりませんが、後翅が大変鮮やかな山吹色です。


オオナミシャク

非常に個体数が多かった種です。

場所を変えて、再びバズーカ点灯。スズメガが飛来しました。




モモスズメ

スズメガは飛翔能力が高く、迫力がありますね。


ゴマケンモン

和名にケンモンと付く蛾は大体好きです。複雑な翅の模様が保護色にもなり、まさにグッドデザイン賞です。


ヒゲナガカミキリ

高尾ではおなじみの本種。今年もよろしく。


そんなわけで、第一回目の蛾屋修行ではシンジュさんに出会う事は出来ず・・・次回以降に期待です。





それでは!





THE END

by みみずく





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