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七月の蝉時雨
(15.Z.2017)

参加者 はっぽーさい





はっぽーさいです

セミの採集記を増やすひそかな野望を持っています

今回写真がほとんどないです。すみません・・・



今回の採集の目的はヒメハルゼミ。

姫"春"蝉とはいえ7月に声を聴きます。



翅まで含めても40 mm以下の小さいセミで、

住む環境も限られており、いくつかの産地によっては、

町、県や国から天然記念物に指定されています。

場所によっては多産するようですが、

なかなかその姿を手に取ることが難しい・・・



しかし今回ヒメハルゼミについてよく知る方々から、

ヒメハルゼミの多産する場所へ案内していただけました。

感謝です!



目的地への到着時刻は17時前。

まだヒメハルゼミの鳴き声はありません。

ヒメハルゼミは基本的に午後に鳴くセミですが、

特に日暮れ前後で鳴き出します。



近所の方とお話をしながらも、

周りの森に耳を傾けていると、

少しずつヒメハルゼミ数匹が鳴き出しました。

この段階では

「ヴィョーンヴィョーン・・・」

と個体が鳴くのが聞こえます。



数分鳴き続けた後、

波が引くように静まり返った

ヒメハルゼミに代わって、

ヒグラシの輪唱が始まりました。


「ケケケケケ・・・」

「カナカナカナ・・・」


いいものですね。

高尾山なんかではありがたみないですが・・・



そんな中、車で案内してくださった方が、

ヒメハルゼミ♂を採集されました!

幸先がいいです!

その個体とは別になりますが、

ヒメハルゼミの雄はこんな感じです

himeharu
ヒメハルゼミ♂



ほかの方々を待つうちに、

日が暮れて暗くなるにつれ

ヒグラシの輪唱は聴かれなくなり、

代わってヒメハルゼミの合唱が

大きく長く途切れなくなりました。



あたり一帯どこを向いても

「シャーーー」

と聞こえるような感じです。



ヒメハルゼミの最大の魅力は

この圧巻の鳴き声でしょう。

一匹が鳴き出すと始まる合唱は、

それこそ「山が鳴く」とさえ表現される蝉時雨。



やっと全員が集まり、日が暮れてからは

ライトラでヒメハルゼミを狙います。



時刻は20時ごろ、 飛んでくる虫は様々。

しかしヒメハルはまだ飛来せず。

ですがなにかのでかい影が飛来しました。


miyama
ミヤマクワガタ

自分の中では大物ですが(サイズは普通でした)、

皆さんはクワガタが来たことよりも、

ヒメハルが来ないことが気になっているご様子でした。



僕もセミ、特にヒメハルの雌を探します。

というのも樹上では鳴かないために探しづらく、

ライトラくらいでしか簡単に取れないそう。




ですが待ってもなかなかヒメハルゼミが来ないので、

近くにいるかもというホタルを探すために、

その場所を離れちゃいました。今思えばフラグでした・・・



結局いなかったので戻ると、

案の定ヒメハルが飛んできたとのこと。

タイミング・・・



himeharununo
ヒメハルゼミ♀

興奮して手にピントが合ってますね・・・



さらに待つこと数十分。

なかなか来ないなーなんて話をしていたら、



「「「ジジジッ!」」」

「オスが来た!」

「こっちも来た!」

「ここにもいる!」



「あれ、最初のどこ行った!?」



一斉に3匹ほど来たせいで逆に見失いました

またもタイミングが悪いですね。




そんなことがありつつも、

その後もちょくちょく飛んできました。

僕もご厚意で数匹ゲット。感謝です!

そんな中にいたのがこちら。

himeharutan
ヒメハルゼミ♂暗色個体?

乾燥標本を家で撮り直したものですが、

この子は少し模様に黒成分が多いです。

こういう違いを見比べるのも楽しいです。



そのあともニイニイゼミの羽化を観察できました。

niinii
ニイニイゼミ羽化



存分にセミを堪能していましたが、

終電が近くなってきたので

僕はみなさんより先に帰ることに。

とても楽しく貴重な体験、本当にありがとうございました。

この場を借りてお礼申し上げます。


楽しい採集となりました!




それでは。





By はっぽーさい


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