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春の土場にて

(12.V.2017)

参加者: ヘドウィグ


お久しぶりです。

ヘドウィグです。

今回は生態写真を忘れました。

標本の写真ばかりですが、よろしくお願いします。



・・・・

その人工林は、群馬県の東側で栃木県との県境に近く、

スギを中心に針葉樹が植栽されていました。

正午過ぎになって、林内にできた土場の周りを散策し始めます。



同日土場にて撮影

一口に土場といっても、いろいろな状況があります。



伐採された樹種が広葉樹だったり針葉樹だったりで昆虫の種類も変わりますし、

木材が積まれたからの年月(つまり朽ち具合)の違いでも昆虫の種類は変わります。

この土場では、伐採されて数か月以内と思われるスギやヒノキが積まれていました。

針葉樹を食樹とするカミキリムシが期待できます。

この日の天候は快晴で、土場の開けた空間には日光が差し込んでいました。

あとはひたすらに、伐採木の表面に昆虫がいないか探していきます。



・・・・

はじめに姿を現したのはベニヒラタムシでした。

目線の高さを、ややゆっくりと飛んでいきます。

無事にキャッチすることができました。

標本にして上から見ると分からないのが、虫の薄く平たい体。



帰宅後に撮影

横から見るとその薄い体に驚かされます。





しばらくして、ベニヒラタムシより大きい赤い甲虫が飛んできました。

キャッチして確認すると、ヒメスギカミキリです。

ヒメスギカミキリは個体数が多く、土場のあちこちで確認できました。

スギなどの樹皮上を、せわしなく動き回っています。

体長や胸部の色合いに、個体差が確認できます。



帰宅後に撮影



そんな中、木材で影になった樹皮に、ポツンとカミキリが静止する姿が!!

はじめて見たカミキリなので、持ち帰ることにしました。

後にキャプテンUさんに教えていただき、ビャクシンカミキリと判明。



帰宅後に撮影

自分が採集できたのは、この1個体のみでした。



この後、あまり時間もなかったので、採集を切り上げることに…

以上、昼過ぎから1時間ほどの短い時間の採集でしたが、思いがけない出会いもあって良かったです。

それにしても、改めて写真で自分の標本を眺めると、

展足の甘さが目立ちますね。

写真だと、肉眼より拡大して細かく見えるからでしょう。

・触覚などが、左右対称でない

・他の個体と足や触覚の形でそろっていない

など課題は多いです。

ちなみに、ヒメスギカミキリの小さい個体だと14×7oの台紙を使用していて、

虫体は7o前後という小ささ。 これより小さい昆虫の展足は…むりだな。

まだまだ修行が足らないですね。

では!

by ヘドウィグ





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