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往復8時間!?
カミキリサイクリング!


(27.V.2017)


参加者:ガッキー










はじめまして! 17年度新入生のガッキーです。
カミキリ屋ですが、今年からの駆け出しなのでどうぞお手柔らかに…



今回は僕が昆研入り後初めて一人で行った採集の報告です
(かなり前のことになってしまったので記憶が曖昧ですが…)。



新歓採集でカミキリにハマった僕は大学の生協で『新カミキリムシ ハンドブック』(名著!)を即買い。
パラパラとページをめくる手が止まったのは真っ赤な体に黒斑を散らしたパンチの効いたカミキリ。
これには思わず一目惚れ!採集に行こうと決意しました。

5月のある日の朝、暇をもて余した僕はサイクリングついでにと思い例のカミキリの有名産地へ出発!
横浜市の自宅から片道4時間の末、ちょうど昼頃に目的地に到着しました。



ここで1つ目の問題が発生。

「どこを探せばいいの?」

ターゲットの食樹がタブノキであるということまでは調べていたのですが、
そのタブノキがどれなのかまったく分からない!
無数の樹を前にスマホ片手に見て周りますが、やはり分からない!



途方に暮れている僕の目の前にプレート付きの木が…!





キタ━(゚∀゚)━!

赤い若葉はタブノキの特徴の一つです。
ようやく見つけたタブノキにテンション爆アゲでしたが、
本題はこれから。



そしてここで2つ目の問題。

「カミキリが見つからない」

タブノキを見つけたはいいものの、見つかる虫は



シロテンハナムグリ



トホシテントウ

うーん...



ただ、シロテンがいたところには樹液が!
カミキリの齧ったところから樹液が出ることがあるようなので
期待が高まります!

そして遂に…





これがホシベニカミキリです!
後から分かったことですがこれは♀。

国産カミキリの中では一際目立つ南国系の配色。
赤はタブノキの若葉と同じ色なので、保護色ともいわれますが、逆に見つけやすい笑

鞘翅の黒斑は各個体異なるそうです。めちゃくちゃカッコいい!



付近を入念に探すともう一頭!
こちらは♂です(写真は帰宅後自宅にて撮影)。





ちょうど雌雄揃い、日も傾きはじめたのでこれにて帰投。
長い家路につきました…。



その後、ほぼ人生初めての展足。
ふ節が取れるハプニングもあり、今見ると粗さが目立ちますorz…。

向かって左から♂、♀



これでも当時はうまくいったつもりだったのですが…。

こうして雌雄を並べると、♂の方が体に対して触角が長い という
カミキリ一般にみられる特徴が一目瞭然ですね。
また、写真では分かりにくいですが、ヒゲナガカミキリと同様、前胸背板に左右を向いたトゲが一対あります。

今のところ(2017年10月現在)、僕が採集したヒゲナガカミキリ族の
種にはすべてこのトゲがあり、この族の特徴ではないかと考えています。
これに関しては要検証です。
(2017.11.10加筆)
前胸背板のトゲについてですが、
結論から言いますとこの特徴をもって
ヒゲナガカミキリ族だと判定することはできませんでした。
確かに今のところすべてのヒゲナガカミキリ族の種で
例のトゲを確認しているのですが、
それと同時に他の仲間にもみられることが分かったのです!
同じフトカミキリ亜科であるシロスジカミキリ族の種に加えて
なんとカミキリ亜科のアオカミキリ族の種にもこのトゲがありました、、




そして忘れてはならないのがタブノキ問題。
この件を通して、カミキリを採るには植物の知識が必須だということを痛感しました。
要修行です!



何はともあれ、初めての自己採集で無事目的達成となり大満足です。
往復8時間はなかなか疲れましたが…。

ホシベニは僕のカミキリ屋路線を決定づけたという意味で、
非常に思い入れの強い虫になりました。



おまけ 〜こんなのもいました〜



アオダイショウ



卵のうを抱えたアシダカグモ♀。
卵のうは500円玉くらいの大きさでした!



ではまたー(-_-)/~~~



ガッキーの採集したカミキリは現在(2017.10)

36種




おしまい

ガッキー





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