(16.].2016)
参加者:みみずく、コイル
10月も折り返し地点となり、すっかり秋らしくなってきましたね。本格的に後期日程が始まり、最後に採集に行ってからもうすぐ一か月になります。
禁断症状が出そうになりながら、この時期に見られる魅力的な虫はいないかと色々と調べていると、なんと僕の好きな国産チョウTOP3に入るアイツが、
高尾では10月にピークを迎えるらしいことが判明。
これはもう、行くしかないよね。
というわけで、同じく暇そうな(失礼!)同級生のコイルを誘い、裏高尾へ行ってきました。
8時半頃に駅に集合し、バスで目的地へ向かいます。やっぱり人が多いな。
バス停からは徒歩で目的の林道へ向かいます。が・・・
なんと、目的地へ向かう途中、曲がる所を本来とは反対の方向に進んでしまい、若干のロスタイム・・・
今回の場所に来るのは春の新歓採集以来、しかもあの時は先輩に着いていくだけだったとは言え、これは完全なミスリード。
コイルはここに来るのは初めてだったので、自分が案内役を買って出た結果がこのザマです。ごめんねコイル。
引き返す途中で、センチコガネを拾ったりして癒されました。つかむとキューキューと鳴きます。かわいいね!
そんなこんなで、林道の始点までやってきました。やたらトンボが飛んでいる。秋ですなあ。
トンボの他には、キタキチョウが元気よく飛んでいました。
キタキチョウ
(帰宅後撮影)
鮮やかな黄色がとても綺麗だと思います。
コイルもトンボを採集したようです。
我々1年生は、学祭で展示するいわゆる”高尾箱”なるものを作成しなければならないので、とりあえず守備範囲外でも採集するのも今回の趣旨です。まあ、そんな事は関係なく採集は楽しいですけどね!
林道を進んでいくと、ちらほらと蝶が飛んでいます。
すると、何やらホバリング飛行している物体を発見。
オオスカシバを黒くしたような感じでした。
(帰宅後撮影)
たかも酢先輩曰く、ホシホウジャクかクロホウジャクかのどちらかとのこと。
確かに見分けるのが難しいです。甲虫屋の僕にはちょっと厳しい。まだまだ修行が足りませんね・・・
かなり素早く飛ぶので、ほぼ甲虫しか採集したことのない筆者とコイルは大苦戦。
最終的にコイルが水平薙ぎ払い的な何かで捕らえました。
ああ・・虫採ってるって感じ・・最高・・
午前11時くらいになった頃でしょうか。
そろそろ本命のアイツに会いたいなあ・・でもいないなあ・・
これまで歩いてきた感じだと、チョウが飛来するのは日当たりのいい所に生えている花という印象を受けたので、コイルと一緒にそのような場所を重点的に見ていきます。
うーん・・来ないなあ・・
普通に見られると聞いていたのですが、時期を少し外してしまったか・・・?
なんてことを考え始めたときに限って、飛んできてくれたりするのですが、
ヒラッ
!!!!!!!!
いたーーーーー!
とても優雅にふわふわとゆったり飛んでいます。
チョウ採集経験の少なめな筆者でしたが、無事捕獲成功。
アサギマダラ
はい。今日の主役登場です。
若干ボロですが、午前中に目標達成できました。
(帰宅後撮影)
青白い浅葱(あさぎ)色が分かりますか・・・?
どこか儚げで大変美しいと思います。
そしてアサギマダラの魅力は外見だけでなく、その生態にもあります。
アサギマダラは、いわゆる”渡り”をするチョウとして有名です。
なんと、2000km以上も移動した記録があるというから驚きです。
ある個体は、計算上1日に数百kmも飛翔したとか。
おまけに、渡りの途中で海面上にプカプカと浮いて休憩している姿も目撃されているらしい・・・
あ、想像してみるとかわいい(笑)
アサギマダラは快適な気温を求めて日本列島を北上あるいは南下するようですが、アサギマダラの寿命は4〜5か月とそう長くはありません。
となると、北上して寿命を迎えるグループと、南下して寿命を迎えるグループに分けられるのでしょうか。
僕が採集した個体は、一体どこからやってきたのでしょうか。
そんな事に思いを馳せつつ、午前の採集を切り上げました。
昼食の後、さらに登っていきましたが、追加は得られず、少し早めに採集を切り上げました。
帰る途中に立ち寄った小屋には、アリジゴクの巣がたくさんありました
以上、秋のアサギマダラ採集でした。
お弁当を作ってくれたコイルのお母さん、本当にありがとうございました!大変おいしゅうございました。
ではでは、また近いうちにお会いしましょう。
By みみずく
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