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夏の奥多摩採集記


2016.VII.8


参加者:みむさん、じょえる、ヘドウィグ

天気:曇りときどき晴れ





夏も本格化する今日この頃

昆虫研究会のクワガタ屋さんは、高尾山での街灯巡りが盛り上がりを見せます

そして今回は、じょえるが車を出してくれるということ

昆研秘蔵の発電機を乗っけて、少し遠出の奥多摩採集に出発です






10時半ごろにミヤマカラスアゲハ(略してミヤカラという)のポイントに駐車し徒歩で移動

どうやら天気は持ちこたえて、晴れたようです

半袖で露出した腕には、日射が突き刺さる感じがします

車で移動しているときは、曇りがちで風まで吹いてたのに…

山の天気は変わりやすいということでしょう



5分と歩かないうちに、ミヤカラ3〜4頭の集団給水が観察できました

同様にいくつかの水たまりでも、少数ながら集団給水をしています


いることは分かった あとは採るだけだ!


3人組が譲り合いをしつつ、

先頭の人が慎重に近づいて残り2人は取り逃がしを掬う作戦を開始します

先頭の人が、じわじわとミヤカラとの距離を詰め上から、

がばっと網を被せます

このとき1頭でも飛び立つと、つられて全体が飛び立ってしまうので、

給水が再開するのをじっと待つか、狙いを定めて1頭を掬うしかありません

うまく2頭をキャッチできた模様



ちなみにミヤカラは春型が美しいとされ、

夏型は人気がないのか、本種を狙う他の採集者の方々に会うことはありません

そのおかげもあって、午前中には3人全員がミヤカラを採集できました



夏の奥多摩では、もちろんミヤカラ以外にもいろいろ昆虫が見つかります

白い花が咲いており、がさがさと掬うとハナカミキリを2種類見ることができました


ヨツスジハナカミキリ(上)とおそらくヤツボシハナカミキリ(下)

しかしカミキリがいない花も多く、2か所でしか採集できません

なんとなく採ったコオニヤンマ この後に逃げられるとは

林道では、スミナガシなども観察できました

さてそのスミナガシを振り逃して気づく(あと写真も忘れた)


長竿だめじゃん


俊敏な動きの蝶には、網がしっかり固定されない釣り用の竿は向かないようです

2種類の竿を用意するべきだったか、いや2本は重いしな〜

この後、長竿の底にあるキャップが抜けてしまい、私の昆虫採集の戦闘力は著しい低下を見せます…

そういえば、偶然にも3人の網が緑色でややこしかったな

左手前:みむさん、右奥:ヘドウィグ

みむさんは、ジュラ棒(正確にはジュラルミン製くりだし竿というらしい)と長竿、

緑色の網と予備の白色の網とで採集装備が万全でした

網が濡れると、網の中で蝶の鱗粉が剥げて残念な感じになってしまうので

乾いた予備があるとうれしい

また、がさがさ掬い向けに長竿 蝶向けにジュラ棒と竿を使い分けると便利です


昼過ぎ、にわか雨が降ったこともあってミヤカラがいない時間帯になりました

探索のために、奥側まで登っていきます

そこでは、新たにミヤカラの集団給水が観察できました

スミナガシやシータテハ、フジミドリシジミも観察できます

フジミドリシジミ

シータテハ

私は何となくヒョウモンの仲間だと思ったが違いました、cの模様が特徴的

おい、じょえる早まるな!(という斜面で飛んでいる蝶を観察するじょえるの図)



それにしても暑いです

沢沿い、加えて標高もあることで気温は低いですが日射は容赦ない

下側までいき、沢に入れるところがあったので、水浴びをしました

芯まで冷えそうな水温で数分も入っていれば、せいせいしました

今度は、着替えを用意しよう



5時ほどになると、日が隠れてきます

いまだにミヤカラは給水しているようでした





奥多摩駅周辺で食料を調達すると

日は沈んでしまい、林道は真っ暗です

奥多摩のとある場所で、昆研秘蔵の発電機を設置して

水銀灯や蛍光灯で灯火採集を開始します

まず、蛾の仲間が多く集まります

オオミズアオの完品が5頭をはじめ、ヤママユやキシタバなど大き目な蛾も観察できました

擦れのないきれいなヤママユ

数は多くないもののミヤマクワガタ、アカアシクワガタ、コクワガタといった普通種のクワガタも観察できます

ニセビロウドカミキリやヤハズカミキリなどのカミキリも採集できました



街灯が近くにあるので、周辺を探索すると、草むらに大き目の甲虫の姿がいます

マイマイカブリがじっとしていました 

写真を撮ろうとカメラを近づけても、動こうとしません

個人的には、これが一番うれしい採集でした

追加を狙いますが、ルッキングだけでは難しいです





しばらく発電機を動かしていると、子供連れの家族が、採集のついでにこちらの様子を見にきました

街灯に集まる昆虫を、毎年夏休みになると採集しにいらっしゃるそうです

成果を見せていただくと、大き目のコクワガタのオスが虫かごに入っていました

自分も頑張らねば!


コロギスは怒らせると、威嚇して翅を広げます



日付が変わるころまで起きていたが、それから先はダウンして採集は終了

朝になり発電機を回収してから、帰路につきました

奇しくも一年前の同じ日に訪ねた奥多摩(詳しくは苦難の採集をチェック)では、厳しい採集でしたが、

今回はミヤカラのリベンジを果たせただけでなく、

多くの新しい収穫を得ることができました

うーむ、車と発電機の偉大さを感じますね〜











ということで、以上が夏の奥多摩採集記になります

最後まで読んでいただいた皆さんありがとうございました



THE END

By ヘドウィグ





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