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出会いは突然に
(28-29.Z.2016)


参加者:がしゅん、みむさん、ヘドウィグ、みみずく





もはや毎年恒例(?)となった高尾山での1日採集。

昼は高尾名物のアオタマムシを狙い、夜は定番の街灯巡りで様々な虫を採集します。

一度やってみたかったので、テストとレポートから解放された勢いで高尾採集に行ってきました!







7/28夕方。

今回は夜高尾からはじまります。

夜高尾は がしゅん、みむさん、ヘドウィグの3人、みみずくは明日の昼のみ参戦です。

高尾はもう慣れっこなので、上級生3人はバラバラに到着。

僕は7時前に一番早くついてしまったので、先に登ってとある街灯の下で腹ごしらえし、20時ころに活動開始。

個人的な狙いはそろそろ出始めるであろうオオミズアオやヤママユ、シンジュサンといったヤママユガ科の蛾たちですが、
それらの蛾が飛ぶにはまだ時間が早いので、甲虫屋勢に自慢するために
高尾名物のミヤマクワガタやヨコヤマヒゲナガカミキリを探しながら歩きます。


とはいえ、そこまで真面目に探すでもなく、かえるさんと遊んだりしていました。

アズマヒキガエル







かえるさんとお別れしふらふら歩いていると、不意に「ヤツ」は現れました。



















ネブトクワガタ

高尾ネブトが珍しいというのは聞いていたので、本当にネブトなのか自信が持てず、
思わずその場でググって確認してしまいました笑

間違いなくネブトクワガタ。じっくりと観察するのはこれが初めてですが、なかなかかっこいいですね。

その直後にヘドウィグに合流して「ネブト拾った〜」と自慢。

ヘドウィグによれば、現役で高尾ネブトを採集したのは僕で3人目らしいです。

さらにその後、最上級ワープ魔法「ケーブルカー」を発動してやってきた
みむさんと合流したところで満を持して御披露目したところ……





「「でかっ!」」





想像以上に驚かれてしまいました。



普段はクワガタの採集・飼育はしないので知らなかったのですが、この個体は大歯型というやつで、
飼育下ならともかく、自然界ではなかなか出会えないらしいです。

しかも、サイズもかなり大きいらしくなかなかここまでのサイズには出会えないらしいです。

帰ってから測ったら27mmはありました。かなりの上物だそうです。

この発見により僕は昆研ネブトランキング(非公式)の圧倒的トップに君臨することになりました。

偶然というのは恐ろしいです。



その後も街灯巡りを続けましたが、これといった成果は得られず、
10時頃に僕は深夜のヤママユタイムに備えて仮眠をとり11時半頃から活動再会したものの、
ヤママユやシンジュサンどころかオオミズアオすら見ることができませんでした。

まだ少し早かったかな……?

代わりに(?)、ノメイガやフトハチモドキバエを見ることができました。

シロヒトモンノメイガ

オオキノメイガ

フトハチモドキバエ

フトハチモドキバエは本当にハチそっくり!

蜂擬態好きとしては一度生で見てみたかったので嬉しい!



みむさんはクワガタを探していましたが、♀ばかりだったようです。

   




その他、お馴染みのカミキリなど。

   


   



ヘドウィグはしれっとヨコヤマヒゲナガカミキリとアオタマムシを採集したようです。

ヨコヤマヒゲナガカミキリ

アオタマムシ





僕はひたすらやままゆのシルエットを探していましたが見つからず。

結局、僕は2時半頃には諦めて寝ました。



Zzz...







おはようございます。

思いのほか寒かった夜をレジャーシートをかぶってやりすごし、太陽と気温が上がってくるまで待機。

ヘドウィグや みむさんが何かの写真を撮っていたのでそちらに目を向けてみると、



アブラゼミが羽化していました。だいぶ色付いているのでもうすぐ飛べるようになるでしょう。





9時頃に みみずく と合流し、みむさんの案内でアオタマポイントへ。

モミの立ち枯れを見て回り、産卵に訪れるアオタマ♀を狙います。

まずは、昨年みむさんがアオタマを複数採集したという"御神木"を教えてもらうことに。

早速、御神木を見上げてみると……

アオタマムシ

いました!アオタマムシ!

5mほどの高さにいましたが、それでも肉眼ではっきりと碧の輝きが視認できます。

みむさんが激写したあと、採集を試みましたが、





ポロッ



ブ〜ン





網と木の隙間から落ちて飛んでいってしまいました。。。

御神木の位置を確認したところで、ヘドウィグとは別れました。これから用事があるんだとか。



その後、御神木の他にも、登山道沿いの立ち枯れを見回りましたが、アオタマはなかなか見つかりません。

しばらくすると同業者が増えてきて登山道沿いのめぼしい立ち枯れの下に張り付きはじめした。

"御神木"は登山道から少し離れたところにあるので、同業者を避けて"御神木"まで戻ると、みむさんがいました。

聞けば、あのあとこの木で2頭逃がしたあと、ようやく1頭とれたとか。

つまりはこの御神木だけで朝から最低4頭は飛来していることになります。

さすがは御神木……。

僕もしばらく御神木の御利益にあやかることにしました。



張り付きはじめてから20分ほどたった頃だったでしょうか。

気付けば立ち枯れのかなり高い位置に輝く細長い虫が見えました。

確実にアオタマでしょうが…高すぎで網が届かない……。

仕方がないので下の方に降りてくるのを待ちましたが、高く高く登っていくばかり。

降りてくるのを待っている間に、みむさんは森の奥深くへと入り込み1頭追加。

結局、ここでかなり粘ったのですが、12時過ぎくらいに諦めて一旦給水と昼食をとることにしました。





昼食をとったあと、まだアオタマが採れていないという みみずく に御神木を譲り、僕は新規開拓を試みます。

しばらく杉林を進んでいくと、モミが点在するエリアが出現。

もちろん立ち枯れもいくつかあるので見て回りますが、なかなかアオタマは出てこない。



午後になりアオタマの活動時間も終わりが近づいていたため、
半ば諦めて木の幹にいたカミキリやキノコの観察に精が入りはじめました。

   








結局、30分ほどの探索でアオタマの影も形もなく、
飽きてきたので、ある立ち枯れの前で兼部先の先輩からのLINEに返信していたのですが、
返信を終え、顔をあげてみると、





!!!







アオタマムシ

い、いつのまに……!?さっきはいなかったのに…しかも手の届く位置!!

音もなく突然現れたアオタマに興奮しつつも、生態写真を撮ったあと慎重に捕獲。



あぁ…これがアオタマムシか……

写真映り悪いな

夕陽に照らされ輝いています~



「アオ」とは言いますが、この個体は赤みがかった緑。

アオタマムシは個体変異により赤から青まで色があるようです。

とりあえず1頭採れて満足したので、御神木に戻ると、みむさん と みみずく が厳しい顔で御神木を見上げていました。

午前中の勢いはなんだったのか、午後には全く飛来しなくなってしまったらしいです。

うーむ…せっかく来てくれたし1年生には採らせてあげたい……。

僕やみむさんが御神木以外で採った場所にも行ってみましたが、アオタマは見つからず。

アオタマムシの活動時間は10時〜14時くらいらしいのですが、
3時前頃まで探索を続けても結局アオタマの追加は見つからなかったので、この日はこれで切り上げました。








というわけで、高尾山での1日採集採集でした。

近頃は採集は蝶や蛾ばかりでしたが、今回は久しぶりに甲虫メインの採集でした。

1年生に採らせてあげることはできませんでしたが、アオタマは計3頭採れ、
個人的には夜高尾で特大ネブトやハチモドキバエが採れて満足でした。



ただ、今回は夜にやままゆが見れなかったので近々リベンジです!

特に、未だ高尾で出会えていないシンジュサンさんにはぜひ会いたい!

アオタマは…時間がないからまた来年かな……

来年も時間がとれるかはわかりませんが、複数並べて個体変異を楽しみたいものです。















それではっ!





By がしゅん


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