昆研HP TOPへ

ネキダリスを求めて

-第二章- 魅惑の白花 来たれ、カミキリたちよ


(24.Z.2016)
参加者:キャプテンU、コージー、がしゅん




どうも、ネキダリスを採集してからすっかり魅力にとりつかれてしまったキャプテンUです

あれからまた奥多摩行きたいなーと思っていましたが、期末試験が行く手を阻み7月下旬になってしまいました

でもまだトガリバホソコバネカミキリはいるだろうし、奥多摩には他の種類のネキダリスもいるから問題なし

そして今回はハチ擬態する昆虫好きのがしゅん、昆研の山登り隊長コージーの同期チームで奥多摩の山へ行ってみました

さぁ今回はどうなるか…






朝9時に最寄り駅に到着

奥多摩よ、久しぶりだな としみじみしつつメンバーがそろったので出発





するといきなりコージーが仰天の行動を!





なんとバッテリーを付けたスマートフォンを手に持って例のあれをやり始めたのである

結局コージーは電波が入らなくなるまでスマホを離しませんでした(彼曰く、○ルフォンが出てきたそうです)



登山口の方に歩いていくとミヤマクワガタ♂の轢死体を発見

かなり大きい個体だったので非常に残念…


ミヤマ死体

あぁ…今回は何だか不吉なスタートです…







今回は前回来た時に比べて涼しくて登りやすく、ガンガン進んでいきます

途中で何度かオオセンチコガネに遭遇


オオセンチ

オオセンチコガネ

つかむとキューキュー鳴きます かわいい



あれ?花がなくなってる

前回白い花が大量に咲いている場所がありましたがもう散ってしまったようです 残念…



そして登るにつれ林内に霧がかかりはじめる


人工森

これはやばいぞ…



そんな中でもをカミキリ発見


アカハナ

アカハナカミキリ

2年ぶりの再開 赤くて良いです







その後もさらに歩き続け、前回多数のトガリバホソコバネカミキリを確認できたポイントへ到着

しかしタンナサワフタギの樹皮が濡れている… ここは天気が悪かったのだろうか



3人で探してみたもののやっぱりこの状況では何もいないので、とりあえず山頂を目指すことに



山頂付近に到着するとなんと天気が良く晴れている

あまり距離は離れていないのに不思議なものです 









これならいるんじゃないか









あ、いた!








トガリバ1

トガリバホソコバネカミキリ

何度見てもやっぱりカッコいいです


トガリバ2

この個体は♀のようで近づいても逃げることはなく産卵を続けていました


トガリバ3

2人に本物のネキダリスを見せることができて良かった

がしゅんもうれしそう

本日のネキはこの個体が最初で最後でした…ほんと奇跡







その後、咲き誇っているノリウツギを発見!

前回来たときは咲いてなかったのですが、結構日にちが経っているのでもしやと内心ワクワクしていました


ノリウツギ

ヨツスジハナカミキリがノリウツギの花にやってきています

花には訪花性のカミキリが沢山来るので最高です!





他にも大量のカミキリが来ていたので掬いまくることに



花の上に目視で確認できるくらいカミキリがいるのでちょっと網でガサガサしただけでボトボト入る

まず一番多かったのはヒメハナカミキリの仲間で、カミキリ屋さんの間ではピドニア(Pidonia)と呼ばれています

ピドニアもまたネキダリスと同様にヒメハナカミキリの仲間の属名のことです

複数の種類が捕れました





そしてハナカミキリも沢山いました


ニョウホウホソハナ

ニョウホウホソハナカミキリ

触覚のしましまが特徴的 ニンフホソハナカミキリも捕れましたがこちらは触覚の先の方が白いです


マルガタハナ

マルガタハナカミキリ

丸っこい体形が特徴でかわいい 今までずっと捕ってみたかったので今日一番うれしい収穫かも


ツヤケシハナ

ツヤケシハナカミキリ

体のつや消しが特徴 色に変異があります


ヨツスジハナ

ヨツスジハナカミキリ

ノリウツギの花の上で交尾中 個体数は一番多かったです

名のとおり体に4本の黄色い筋があり、2本筋のフタスジハナカミキリも結構いました





というわけでお花のおかげで多くの種類のカミキリと出会うことができました!!!





さらに目の前に蝶が出現したので網を振ると


ミヤカラ

ミヤマカラスアゲハ

めっちゃキレイ こんな山の上にもいるのか



そしてトンボ(アキアカネ?ナツアカネ?)も沢山


トンボ

山の上で避暑して秋になると平地へ帰ります









カミキリ沢山捕れたし帰るか…いや、目的はネキダリス このまま下山するわけにはいかない



タンナサワフタギが見つからなくてもブナの立ち枯れを見つければ、それに集まるネキダリス

オオホソコバネカミキリ(Necydalis solida)とクロホソコバネカミキリ(Necydalis harmandi)がいるかもしれないし…



というわけでここから他の山へ行ってみることに







黙々と歩き続ける


森



なんかかなり危険な場所があったような気がしましたが無事到着

ここまで歩いてみて

タンナサワフタギはちらほら ブナなどの立ち枯れもあると言えばあるって感じ

ただ本日は天気が悪いので何もいませんでしたが…まぁ多少の収穫にはなったのかな









その後3人クタクタになりながら下山し、駅へ到着

そしてあまりに腹が減りすぎて3人途中の立川で下車し、中華料理を食べたあと帰宅しました(すごく美味しかった…)



コージーが今日はガチの登山だったというので、歩いた距離は相当あるのではないかと思います(だって山3つ登ったもん)

本当にきつかったです…





ネキダリスはイマイチでしたが数多くのカミキリを見れたので楽しい採集?(登山?)となりました







トガリバホソコバネもいいけど他のネキも捕ってみたいな… to be continued?









By キャプテンU


BACK

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送