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Princess of Spring 
(2-3.V.2016)
参加者:がしゅん、すいみ〜、じょえる、たっぴー



今年のGWはうまく休みを取れば10連休らしいですね。

最も、我々学生 にはあまり関係のない話ではあります。

わが農工大の GWは3,4,5の三日間なので

2日の授業後に 大学を出発して採集へと行きました。


今回の狙いはヒ メギフチョウ(Luehdorfia puziloi

ヒメギフチョウ は基本的にギフチョウとそっくりなのですが、

翅の表の模様や 色が一部違い、その違いが分かりやすいので見分けるのは簡単です。

発生時期は若干 ヒメギフチョウの方が遅いようですが、基本的には同じらしいです。

また、ギフチョ ウが日本固有種なのに対し、ヒメギフチョウはそうでないという違いも。

先の新歓採集ではギフチョ ウを見ることができたので、今回も期待です!




じょえるの運転で高速を走り、19時頃にポイントの近くのICを降りました。

実は前日の夜から入ったのは単に朝イチで採集を始めたいというだけではなく、

前日の外灯巡りもひそかに期待していたからです。

皆さんご存知の通り、春の外灯巡りといえば例の蛾ですよね。。。

そう、イ ボタガエゾヨ ツメです!


初めて来た場所で一体どんな場所が良さそうかの検討がつかなかったので

とりあえずコンビニをめぐったりしてみたのですが、虫の集まりはよろしくない。

「とりあえず駅があるようなので行ってみますか?」

そんなじょえるの一言で駅に行ってみることに。

やはり田舎の駅ということで無人駅でしたが、灯りはまだついているようなので見てみまし た。


エゾヨツメ


すると、早くも一つ目の駅前のトイレであっさり出会うことができました。。。!!

幸先がいい採集だとみんなのテンションが上がっていると、

もう一匹発見!!(震え)

これはきっと他の駅にもいるに違いないと息巻いて四か所くらいまわりました。

結局追加は1匹だけですが十分に満足したので、寝るために道の駅へと向かいます。

実はここのトイレでもがしゅんが発見するという。。。



ここまでは順調でした。

実は僕、寝袋を忘れてしまいまして。

芝生の上にブルーシートを敷いてその上に寝たのですが、

結構着込んだつもりなのに超寒い(泣)

がしゅんにひざ掛け的なものを借りたのですが3時くらいに寒すぎて起床。

ブルーシートにくるまって寝るという惨めなことに。

今後は野宿するときは防寒対策を絶対にしようと誓いました。




いよいよ本番。ヒメギフチョウの採集です。

今回のポイントは落葉広葉樹と針葉樹の混生林の沢沿いで、地面はササで覆われている場所でし た。

僕はまだヒメギフチョウを見たことがなかったので、どんな場所にいるのか

イメージがいまいちわいていなかったのですが、なんだかギフチョウとは少し違う気もしま す。

語れるほどの経験がないので何とも言えませんが。(汗)

ちなみに、ここはトウカイコルリクワガタも採れるらしく、材採集用にナタも持ってきまし た。

四人が散り散りになってチョウの飛来を待ちます。

ここでもまた青い服を持ってくるのを忘れる失態を犯し、一人だけ白いTシャツ姿。。。

しばらくすると、

「採れた!!!」

というじょえるの声が聞こえ、とりあえずボーズはなくなり安心します。


ヒメギフチョウ


他の二人もその後採れたようでしたが、僕はいまだ姿すら捉えることができないので

コルリの材採集でもしながら気長に待つか〜と思い、下を見ながら徘徊します。

しかし網とナタを持って歩くのは意外と疲れるので、途中から網を置いてコルリに専念する ことにしました。

実はコルリの材採集は初めてだったのでどんな状態の木に入っているのか

よくわかってなかったのですが、20センチ径くらいの朽木についている苔をはがしてみる と

例の産卵痕が!


コルリクワガタの産卵痕


残念ながら幼虫しか出てこなかったのですが初の材採集なのでうれしい!

湿っている材にいるのですね。


そんな感じで地面を見ながら歩いていると視界に黄色い影が。

「え!?」

思わず声が出つつも、目をやるとギフチョウに似たチョウが飛んでいる!

だが、ナタしか持ってない。



「あ〜〜〜(泣)」



むなしい叫びが山に響いたのであった。。。



この後はナタを放り投げ、網を持ちヒメギフチョウに専念です。

そんな時に、じょえるに遭遇

じょえる 「採れましたか?」

僕 「姿は見たんだけど逃げられちゃった。。。そっちは?」

じょえる 「それなりに見かけましたよ。もしよかったら、こっちの網使います?

あと、こっちの斜面の方がいるみたいです。」


そう、じょえるはちゃんとギフチョウが寄ってくる青い網をもってきているのです。

ヒメギフチョウを逃した悲しみに襲われていた僕はお言葉に甘え網を借り、

さらに場所も移動しました。


するとどうでしょう。

ものの10分もしないうちに

ギフチョウが青い網に吸い寄せられるかのようにやってきました。


かなり興奮したので、気持ちを落ち着かせて目で追おうとしたら、

なんと自ら網に入ってくれました。

捕まえたチョウを震える手で三角紙にしまい、また待っていると

また引き寄せられてきたのか、すぐ近くに飛んできて地面にとまりました。

2匹も見れてすっかり満足したのでじょえるに報告に行くと、

他の二人もいて、祝福してくれました(涙)


この後、せっかくなのでコルリの材採集を少しやって

無事成虫を見ることが出来たので、良かった。。。


トウカイコルリクワガタ


上:僕が採集した個体、下:がしゅんが採集した個体


トウカイコルリクワガタ





えー、この採集まだまだ終わりではないんです。

じょえるが昔に行ったことのあるという雑木林でウスバシロチョウを採集した後


ウスバシロチョウ


最後にゲンゴロウを求め、ある池に行っ てまいりました。

このポイントは、2日の出発直前に先輩と部室で話しているときに

今回の場所と近い所にゲンゴロウ採れる池あるよ、と教えてもらったところなのです

ゲンゴロウといえば、だれもが憧れる水生昆虫です(?)

小さいころから図鑑でしか見たことがなく、野生で捕まえてみたいというのが夢でした。


いざポイントに到着して網でガサガサとやってみます。

まず、がしゅんから「ガ ムシ入った!」

という声が聞こえたので行ってみると立派なガムシが!


ガムシ


たっぴーがめっちゃかわいがっているのを尻目に僕も血眼で探します。

が、まったく網に入らない。。。(泣)

その間にがしゅんはシマゲンゴロウを追加。


シマゲンゴロウ


さらに立て続けに

「ゲンゴロウ採れた〜!」

という宣告がっ。。。


ゲンゴロウ


うおおおお〜〜〜!

これがあの夢にまで見たホンゲンゴロウさんですか!!

でかい!かわいい!うつくしい!

本当に野生に生息しているんですね。。。

かなり感動しました。。。

さて、いることが分かったとなれば後は僕も捕まえてみたい。

とりあえず、タイコウチとコオイムシは網に入ったので嬉しかったのですが

肝心のゲンゴロウが入らない〜〜

僕だけちゃんと長靴も持って来るくらいの気合いの入れようだったのに〜〜

さっきヒメギフチョウを採るときにみんなを待たせた感があるので、

今回も待たせるのは申し訳ない。。。

とは思いつつも、ぜんぜん採れないし網も歪んできてしまった。。。

がしゅんがさっきまで使ってた網を借りてもう少しだけ頑張ることにして、

さっきまでとはちょっと違う場所で粘ることにしました。


そして、、、努力は報われました!

無事にホンゲンゴロウを捕まえることができました!!!


時間は16時過ぎ。そろそろ渋滞が大変になりそうだと判 断して帰路につきました。

なんというか、今回の採集は相当充実した内容になったので

とても幸せな気持ちになったGWでした。

Fin.




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