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2015昆研夏合宿!!
〜3日目〜
あきらめたら、そこで試合終了ですよ?

(21.Ⅺ.2015)


参加者:
3年生:Deer,びっきー,マックス
2年生:キャプテンU,すいみ〜,らいと,たかも酢,がしゅん,コージー,コウ
1年生:じょえる,レム,ヘドウィグ,たっぴー,クロウ



合宿3日目!最終日!

帰る前にもうひと頑張りです!







朝、まずは初日に仕掛けたトラップの回収に向かいます。

ひとつひとつ、回収忘れのないようほりだしていきます。




そういえばまだ、今回の狙いを発表していないような……。(今更)

本合宿のメインターゲットは、南房総ならではの昆虫。

その1。
アカオサムシこと、アオオサムシ南房総亜種
ここのアオオサムシはアオオサムシのくせに赤いんだとか。

その2。
ボウソウマイマイこと、ヒメマイマイカブリ南房総型
そんじょそこらのヒメマイマイより黒くてデカイらしい。

その3。
ルーミスシジミ
じょえるの熱烈な希望により(?)採集対象となりました。
暖かい西日本の方に分布するようですが、例外的に千葉県にも生息しているようです。
房総の温暖な気候ならではですね。


さて、ここに仕掛けていたのは、オサムシなどの昆虫を捕えるためのピットフォールトラップ。

もちろん、対アカオサ&ボウソウマイマイ用のトラップです!

ボウソウマイマイはともかく、アカオサムシについては、
所詮アオオサムシなので簡単に採れるだろうと勝手に思っていたのですが……


残念ながら、罠に落ちたのはよくわからない小虫たちで、アカオサもボウソウマイマイもいませんでした。

トラップをすべて回収した後は、しばらく周辺を散策。

この日は天気が良く、特に珍しい虫がいたわけでもないですが気持ちのいい散策ができました。


     



     






一通り散策した後は、今回の合宿のもう一つの目的、ルーミスシジミの採集へ。

1年のガチ蝶屋じょえるが新たに情報を仕入れたというルーミスのポイントへ向かいます。







******







ポイントに到着。

車から降りて早々、なぜか僕の顔に虫が飛来。

なんだなんだ……?

フタオビミドリトラカミキリ

かわいらしいカミキリでした。

個人的にトラカミキリは好きなので採集。

フタオビミドリトラカミキリをケースに収め、遅れて林道を奥に進んでいくと、
なぜか一つの樹を部員たちが見上げていました。

なにかいるのかな?

つられて見上げてみると……




???




オオキンカメムシ(幼虫)

オオキンカメムシの幼虫の大群でした。

木の実を啜っているのでしょうか。

網で揺り落とし、各々好きな数だけ採集していきます。



オオキンカメムシは市販のピーナッツで育てられるらしく、みんな飼育するつもりのようでした。

もっとも、幼虫を育てるだけなら簡単なようですが、羽化させるのは難しいようです。。。

だれか成功したのかな?





オオキンカメムシのほかには、この林道ではナミハンミョウが多く見られました。


     

ナミハンミョウ

華やかな見た目と厳つい顔が魅力ですねぇ

歩けばピョンピョン飛び回っているので狙ってみるものの、これがなかなか捕まらない!


対斑猫・一撃必殺の構えを見せるキャプテンU





林道を奥に進んでいくと、湿気が多いからか、道のいたるところでヤマビルが這うのが目に付くように。

先行してかなり奥まで行っていた じょえる もルーミスはダメそうというので、戻ることにしました。


ヤマアカガエル

戻る途中、カエルに気をとられていると、キャプテンUが何か捕まえたらしく、数人盛り上がっています。



なんだろう?



キャプテンUが持っていたものを見せてもらうと……



赤っぽいオサムシ!

これがアカオサムシなのか!?



キャプテンUもなんだか嬉しそう!



だがここで、皆あることに気づいてしまう。

アカオサってさ、アオオサムシの亜種なんでしょ?

だとしたらこのオサムシ、アオオサにしては小さくない?

いや、まぁ亜種だし、よくわかんないけどさ、でもこのくらいで赤っぽいオサムシ、高尾によくいるじゃん。



ほら、あの……



そうそう。



エサキオサムシ。




禁忌の答えへとたどり着いてしまいました。

一瞬アカオサムシだと思っていたキャプテンUもこれにはテンションダウン。。。





だがしかし!

のちに、かっきー大先輩にご指摘をうけたところ、
採集地的にこのオサムシはエサキオサムシではなく
アワカズサオサムシ(ルイスオサムシ南房総亜種だろうとのこと。


つまりはこの土地の特産亜種です!!


やったね!
(結局エサキだと思って採集しなかったようですが……。)







結局、ここではルーミスシジミは見つからず、お昼を食べて、1日目にも訪れた川沿いのポイントへ。

帰りの時間まで、最後の望みをこの場所に託します。



が。



虫取りに飽きたのか、それとも疲れてしまったのか、みんな虫網をおいて水場へ……。





どこからともなくタモ網を召喚した らいと御一行様は様々な水生生物を捕獲したようです。

エビとヤゴ。


シマドジョウ

どじょうさん!

シマドジョウは日本固有種で、東では小形に、西では大形になる傾向があります。

関東では小形のものが主流ですが…ごんぶとに育った巨大シマドさんも見てみたい!(ドジョウ好き







もはやメンバーの大半が思い思いの形で自然とふれあっていたその頃。

だがここに、未だ諦めず、網を振るう男がいた。

その名は…じょえる

蝶を追い求めてやまない彼は、もはや誰も見向きもしなくなった小さな蝶を探していた。


そして、日も傾きはじめ、帰路につく時間が目前に迫ったそのとき。

彼は、成し遂げたのだ。









ルーミスシジミ

ついに!じょえるが採集!!

川でぼーっとして帰ってきたらいつのまにやら手に入れていました。さすがはガチ勢…。



じょえるが念願のルーミスを採集したところで、タイムアップ。

楽しかった合宿ももう終わり。よい子は帰る時間です。









結局、狙っていた昆虫で採集できたのは、じょえるのルーミスシジミ1頭のみでしたが、
他にも、サツマゴキブリやオオキンカメムシといった房総の温暖な環境ゆえの南方系の昆虫、
シロヘリハンミョウやヒョウタンゴミムシといった海辺の昆虫たちにも、思いがけず出会うことができました。



他の部員との親交も深まり、楽しい合宿になったと思います。

ひと夏の思い出ができました。



またみんなでどこかに行きたいですね!












それでは!









By がしゅん


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