(4.U.2015)
参加者:いーぐる
冬の採集と言えば、オサ掘りが定番中の定番!
・・・ですが、最近マイブームの予感なのがフユシャク探しです!
真冬に発生するという時点で、面白いオーラを漂わせていますが、
すごいのは♀の形態。
一見ガらしからぬ、ものすごい容姿をしているのです!
と、物知りげな前書きをしましたが、実はフユシャク探しは初めて。
雑木林にいるらしいので、近くの雑木林へ!
真っ暗闇も、見方を変えればフユシャクの楽園。。。のハズ!
樹の幹をじっくり見ていきます。
ライトで照らしながら、丹念に。
一方向からでは見つけづらいので、様々な角度から見ていきます。
するとコナラの木で本日1頭目のガを発見!
シロフフユエダシャク♂
こんなに寒くてもしっかり活動していることに驚きです。
かなり擦れていますが、歴としたフユシャクの一種です。
♂がいるということは♀もいるのでは!?
一層丹念に見ていきますが、なかなか追加が見つかりません。
近くを飛び去ってゆくフユシャク♂を発見し、追いかけてみましたが、意外に速い!!
あっと言う間に見失ってしまいました。
雑木林にはコナラがたくさんあります。
じっくり見ていくと・・・、
おっ!!
・ ・ ・
角度を変えて見ると、
おっ!!!
何かいるーーー!!
フユシャクの♀です!
翅が無い。
決して私がもいだわけではございません!
もともと無いのです。
フユシャクの仲間の♀
フユシャクの♀は、蛹の時に翅にアポトーシスが起こるため、翅を欠きます。
翅を欠く理由として、冬には天敵が少ないためや、
表面積を小さくし体温が奪われるのを防ぐためという説が考えられているそうです。
ヒロバフユエダシャク♂
近くのコナラには♂もいました。
シロフフユエダシャク♂
こちらの個体はサクラの木にいました。
寒風になびく翅を見ていると、その小さな体に宿る力強さをヒシヒシと感じます。
となりのサクラの木にもフユシャクがいました。
クロテンフユシャクの交尾
まず目に入ったのは♂でしたが、よく見ると交尾中でした。
先ほどのフユシャクとは異なる種類です。
交尾中の♂を観察することが、フユシャクの♀の信頼度の高い同定方法になります。
クロテンフユシャクの♀は、外形態だけではウスバフユシャクの♀と区別がつきにくいので、
♀だけでいたら同定が難しいです。
今回は♂個体の同定により、種を特定しました。
クロテンフユシャク♂
上記交尾写真の♂です。
図鑑を凝視して同定しました。
野外ですぐ同定できたらかっこいいですね。憧れます。
気が付くと採集を始めて小一時間たっていました。
こんなにワクワクしながら採集したのは久しぶりです!
最後に、今回発見した♀をじっくり観察しました。
フユシャクの仲間の♀
見れば見るほど、変な形をしています。
足が長く、よく歩きます。
クロテンフユシャク♀
コロッとしていてかわいい。
今回は夜に観察しましたが、昼間でも観察できます。
林縁の手すりなどの人工物に間違って登った♀は、その上部で静止していることが多く観察しやすいそうです。
今の時期はフユシャクが熱い!!
自分はしばらくフユシャクの虜になりそうです。
皆さんも是非探してみてください!
By いーぐる
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