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Snail Eater
〜冬はひっそり〜

(29.XI.2014)
参加者:dazai39、ゾンネ、コウ、すいみ〜、みむさん





マイマイカブリ。筆者にとってそれはレアな虫であった。

カタツムリを食べるその食性の異質さから幼き頃より印象深く

いつか実際に食べるところを見てみたいと思ったが

カブトムシやクワガタとは違いたくさん集まるところを狙う

というわけにもいかず、たまに道を歩いている姿を目撃する

くらいしかお目にかかる機会はなかったのだ。

しかし、今回うわさに聞いていた「マイマイ掘り」なる採集で

たくさんの彼らに出会うことができた。




時刻は7時、本来より15分遅れて大学の正門前に集合。(すいませんでした)

dazai39さんの車に乗り込むと中ではみむさん以外のメンバーが。

みむさんは目的地への道中に家があるのでそこで拾うことになっているので出発。

30分ほど車を走らせてみむさんを拾って高速に入り、栃木県へ向かいます。


順調に10時半ごろ目的地に到着

しかし現地に来てから降り出した雨は若干強くなり

皆持参してきた雨具を装備して歩き出します。


河川敷

ここは去年先輩たちが訪れたという河川敷。

実績があるということで今年も取れるといいなぁなどと期待しつつ

とりあえず勝手がわからないので先輩についていきます。

木が生えている場所に来て、とりあえず各々マイマイが潜んでいるという立ち枯れを探すことに。

そう、「マイマイ堀り」とは、立ち枯れでひっそりと集団越冬している彼らを捕まえるという採集なのだ。。。

しかし、意外と立ち枯れが見当たらない……

地面に落ちてる朽木を適当に崩していると先輩二人から呼び声が。

いたのかな?と思い走って向かうと、

こんな感じの立ち枯れにいるんだよ。去年はこの木から何頭も出てきてね。

とdazai39さん。


立ち枯れ

dazai39さんが(写真に写ってるのは後から呼んだコウです)この木を崩してみると。。。

見事にマイマイがいました。


マイマイ出現

この木は相当な優良物件らしく、かなり出てきます。

そこでコウも呼びよせ、一緒に取ります。

さらに、すぐそばに横たわっている朽木を崩すと

アオゴミムシに紛れてまた5頭ほど。

遅れてみむさんも来て、さっきの立ち枯れを崩すとまだ出てきたようです。

結局この木周辺から20頭以上出ました…



自分にとってレアだった彼もあっさりとれてしまったので

残るノルマは自分で探した木で採ることだけです。

しかし、このノルマこそが今回の採集で私を苦しめることに。。。

当初は、初っ端から目的の虫を見ることができたのでやる気もみなぎり

強まってきた雨も平気な気がしてきました。

そこで、朽木を発見したら崩すという作業を繰り返します。

しかし、出てくるのは得体のしれない不気味なカミキリの幼虫とアオゴミばかり。

気晴らしにハサミムシやゴミムシを回収していると、一匹だけ変わったやつが。

後で調べてみるとオオマルガタゴミムシでした。

別に珍しい種でないかもしれないし、図鑑には似たような奴が多いけど中々格好いい。

(でも、後々同定が大変だからゴミムシあまり採らないようにしようかな……)





3時間ほどここで粘るも、自分に追加は無し。

他の人たちを探して歩いていると、とある木にみんな集合していました。

根元から分かれた2本のうち、片方が部分枯れになってて

そこに登ってみむさんが手斧を振り回しています。

さっきここで1匹見つけたらしく、追加を得ようと頑張ってるようです。

自分はもう疲労したのと、すでに採れている満足から

これ以上いいやという気分なので、他の人とともに傍観します。


材を割るみむさん

みむさんの頑張りも実り、ここで数頭追加していました。

みむさんが疲れたところでいったんこの場所は引き上げて

ほかの場所を探してみることに。

しかし、良さそうな場所がなかなか見つからないし、採れたので

採集は切り上げて昼食でも食べに行こうということになりました。





皮肉なことに、いざ引き上げると雨が止みました。

車を出してしばらくすると日光すら差し始めるまでに。

するとdazai39さんが某川でも去年採ったんだよ。という話をしたので

晴れたことだし少しだけ、30分くらい行ってみましょう。

と自分が言ったことで、行くことに。





某川につき、去年トシさんが登って採ったという木に向かいます。

確かに良い感じに朽ちてる。。。

取り敢えず崩してみる。と、キイロスズメバチとカメノコテントウが出てきました。

カメノコテントウはこの時季こんなところにいるのか。。。

ハチもなかなか格好良く、嬉しい。

この調子で崩し続けたが、何も出ない。

みむさんに聞いても、ハナムグリ的な幼虫しか出ねぇよ。と言う。

出てきた幼虫ってどれ?と私。

ここら辺。とミムさんが指したところをよく見るとポツンと佇むあの姿が

2人して同時に

えっ!?いるじゃん





ここでもちゃんとマイマイが採れたのでした。

この木はこれ以上は何も出ないので、コウが1人で崩してた

もう一つの木に私とみむさんも取り掛かります。

先程からアクティブなみむさんは早くも木登り。

私も登ってみましたが、折れそうなのですぐ降りました 笑


皆で材割り

他に良い木もないので、下でチビチビと崩していると

コウが出た!と叫びます。

でも、羽が少し潰れちゃったかも…という

さらに、落としてしまうという痛恨のミス。

下にいた私が探してあげたけれど、結局見つかりませんでした。。。

これ以降はみむさんが出した1匹以外出ないという苦しい戦いの中、

飽きて木から離れて樹皮をめくったりしたのですが

見事にカメムシしか出ない…

すると、木のあたりが賑やかになったので近づいてみると

みむさんが追加を得たという。

まさに執念の採集。。。

気づけば、30分と言った此処での採集も数時間が経過…

4時になったら終わることにし、ラストスパートをかけます





そして、追加は無いまま4時になり終了。

ここではみむさんしか採集出来ませんでした。

やはり、採集には執念が必要ということでしょうか。

しかしよくよく考えると、昼食も食べないまま

こんな時間までやってしまったのか(苦笑)

車まで戻り、品定めをしながらみんなで配分していきます。

改めて見てみると、胸の色が青、緑、黒と多様で、

同じ場所でこんなにも色の差があることに驚きました。


戦果

最後は皆腹をすかしているので

宇都宮IC近くの餃子店に寄りました。


餃子屋の怪しいキャラ「健太君」

どうでもいいけどこの店のキャラクター、目がイってる。。。





今回の採集、こんなにもたくさん採れたのは

ひとえにポイントを教えてくれた先輩方のおかげです。

はたして、こんなにすばらしい立枯れを自分は見つけることが出来るのか…

それは今後の課題としますか。







〜最後に〜

私とコウに鍬を貸したためにマイマイ掘りが出来無かったにも関わらず

文句も言わずじっと見守っていてくれたdazai39さん

その心の深さには頭が上がらないです。。。


見守るdazai39さん

見守るdazai39さん

byすいみ〜



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