昆研HP TOPへ

丹沢ホソツヤ採集
(22.XI.2014)
参加者:かっきー





11月は学祭、コガネ研、とイベント続きで久々の採集。
今回はホソツヤルリクワガタを狙いに、丹沢の有名観光地となっている山に行くことに。
昨年ここで採った幼虫が、奥多摩などでは見たことがない黄色味の強い成虫となったので、
そのような色の個体が採れることを期待している。
もっと安定して黄色っぽい個体が採れる山もあるそうだが、アクセスの利便性から今回の採集地を選んだ。

フリーパスを購入し、今回はケーブルカーを利用することにする。
小田急を降り、ケーブルカーの駅に向かうバスに乗ろうとするが…
バス乗り場には大行列。次々にバスが到着するが、なかなか乗ることが出来ない。
30分ほど並んで、漸くバスに乗ることが出来た。
バスを降り、ケーブルカーに乗るにも大行列。まるでディ○ニーラ○ドのアトラクションのようだった。
1時間以上並んでやっとケーブルカーに乗ったが、これなら歩いて登った方が早かった…

ここはトゲフタオタマムシの有名産地でもあるので、適当に杉の樹皮を捲りながら山頂を目指す。
去年来た際には死骸がひとつだけ出たが、今回はカメムシやゴミムシばかり。
本命のホソツヤルリは山頂付近のみでしか確認できていないので、樹皮捲りにはあまり時間を掛けずに山頂へ。
それにしてもすごい人数の登山客だ。

山頂もかなりの登山客で賑わっており、トイレには行列。



綺麗な景色を堪能したところで、そろそろホソツヤ材を探すことにしよう。
ふと道脇の細い木を見ると、いかにもホソツヤルリが好みそうな朽ち方をしている立ち枯れがあった。
ホソツヤはどうにも典型的な材の感覚が掴めていないかったのだが、今年から大変お世話になっているビーフォーさんに
新芽採集でご一緒させていただいた際、どのような材を好むのか現地で教えていただいたのである。

あまりにも人が多い場所で見つけた立ち枯れなので、その場では崩さず、
折れて2本になっている立ち枯れを両手に持ち、人ごみを掻き分けて人気のない林の中へ。



かなり柔らかく朽ちているので、斧は使わず手で捻って崩してみると…
いきなり出てきた。



ホソツヤはルリクワガタ属の中でも特に光沢が強くて、本当に美しい。
この材は予想通り大当たりだったようで、崩す度に成虫が出てくる。









表面には産卵痕が多数視認できるものの、崩れてきている。
産卵痕のはっきりと残っている新しい材は幼虫しか出ないことが多く、この材はまさに成虫の出る理想的な状態だ。



夢中になって崩し続け、この材からは30頭近い成虫が出てきた。幼虫はゼロ。
一日でこれだけの数のルリクワガタ属の成虫を採集したのは初めてで、本当に嬉しい経験だった。
期待していたほど黄色味の強い個体は混ざらなかったが、それでも奥多摩などのホソツヤと比べると、
青みが弱く、黄緑色っぽい個体が多いように感じた。
材を崩していた林の中で軽く他の材も探してみるが、あまり良い材は見つからず。



少し新しめの材から何頭か幼虫が出たくらいだった。

この山にはトウカイコルリも生息しており、前回来た際に個体数の多い斜面は見つけてあったが、
少し離れていることもあり、何よりホソツヤがこれだけ採れただけで既に大満足。
トウカイコルリまで狙いに行く気も起きず、登山道の脇で軽くホソツヤを探してから、
杉の皮を捲りつつ山を降りた。



トゲフタオは今回も採れなかったが、狙う場所が微妙に違うのだろうか。
ここ以外の産地では、毎回少ないながらも採れている虫なのだが…
ともあれ、狙いのホソツヤルリを堪能できて最高の採集となった。

By かっきー


戻る

TOP

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送