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今年最後のコブ叩き
(12.X.2014)
参加者:かっきー





この週末は、沖縄本島で特大のマルバネを拾っている予定だったのだ。
航空券もレンタカーも手配し、準備は万全であった。
予定を狂わせてくれたのは、台風19号"Vongfong"。
土曜に搭乗予定だった飛行機は金曜夜に欠航が発表され、今季第2回の沖縄遠征は延期を余儀なくされた…

仕方がないので、奥多摩で今季最後となるであろうコブ叩きと、ルリクワガタ属の材割を狙うことに。
今年はここまでコブ叩きが調子良く、奥多摩の2種ともある程度の数を採集できている。
しかし採集したセダカの♂は小型個体のみ。大型か、せめて中型くらいの♂が欲しい。
まずは登山道でコブを叩き、その後は今季初のルリ材割をしてみよう。
あのカミキリを狙ってネズミサシを掬っても面白そうだ。運が良ければヒメオオも採れるかもしれない。

いつものように奥多摩駅からバスに乗り、終点から歩いて登山道へ。



急登を超えた先、登山道脇の大木に黒いモノがついている。
まさかヒメオオ!?と期待して近づいてみると、アカアシであった。



気を取り直して登って行き、前回、前々回とセダカが採れているポイントに到着。
叩いてみるが、9月に来た時と比べて乾燥しており、さっぱり落ちる気配がない。
しばらくすると、登山道を登ってきた方から声を掛けられる。
なんと、2日前に大学近くでムネアカセンチを採集中にお会いした虫屋さんだった。
そういえば、お会いした時に近々奥多摩にコブ叩きに行く予定だと仰っていた。
ここで先月採れていることをお伝えし、二人で叩いていくがなかなか落ちない。
そろそろ移動しようかと思い始めた頃、やっとセダカが1♂落ちてくれた。



これまでに筆者が採った中では最大の♂だが、先日いーぐるがここで採った♂よりはやや小さそうだ。
その後も少し続けるが、二人とも全く落とすことが出来ず、尾根まで出ることに。
これも何かのご縁なので、フジのポイントをご案内する。
なかなか落ちてくれないが、これまでに採っていたエリアよりもさらに奥に進むと、やっと少し落ちてくれた。
このあたりにはフジしかいないと思っていたが、3頭目に採れた個体はセダカで驚いた。
しかしこのセダカ、少し違和感がある。これが噂に聞くハイブリッドなのだろうか。



ご案内した某氏もこのあたりでフジ、セダカ共に採集できたそうで一安心。
見せていただいたが、こちらは純粋なセダカのようだった。
どうやらこのあたりでは完全に混生しているようだ。
奥多摩でこれまでに採った場所はどちらか1種しか確認できなかったので、混生地の発見は興味深い。
このあたりで某氏にご挨拶してコブ叩きは切り上げ、材割りに転戦することに。

ホソツヤを狙うなら標高を上げた方が良さそうだが、コブ叩きに予定以上に時間を使ったこともあり、
あまり標高を上げずにルリとトウカイコルリを狙うことに。
少し探してみると、ルリのマークが刻まれた立ち枯れはすぐに発見。
削ってみると、♀が現れた。



この木からは追加が得られなかったが、ほんの数m先にあった立ち枯れが当たり。






それなりの数が出てきたが、いくつも手斧で潰してしまった。
クラッシュ率の高さは過去最高かもしれない…
10月も中旬だというのに、テネラルも少なからず混ざっていた。

この辺りで荒川沖さんが過去にトウカイコルリを採っているはずなので探してみるが、
今回も産卵痕すら確認できなかった。

ルリにも満足したので、ネズミサシの木を掬ってみることに。
しかし空は雲に覆われており、活動中のカミキリを狙うにはかなりコンディションが悪い。
暫く粘ってみたが、案の定、狙いのカミキリにはかすりもしなかった。
適当なところで切り上げ、下山。
今季は奥多摩のコブに関しては本当に調子が良い気がする。
今年のコブ叩きはこれで終わりとなるだろうが、来年以降も狙ってみたい。

By かっきー


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