青いもの三昧
―時々ヒロコ―
(26.Z.2014)
参加者: Sさん, トシ, dazai39
はい、毎度恒例採集記が遅れております
兵どもが夢の跡、既に1箇月以上前になりますが
山梨県に行って参りました。
きっかけは4か月ほど前の、長野県におけるツジウス採集のとき。
同じ木で花掬いをされていた親切な方から
或るカミキリが大量に飛んでくるという場所を伺いました。
時は流れて6月中旬
Sさんと何処ぞに採集に行かんという流れになり
その場所を下見することに。
まあ、もちろん時期じゃないのでムシは居るはずもなく
何処がポイントなのか今一判らないまま
カラスザンショウが多い場所をウロウロしました。
(…よく考えたら、此れも書いてない)
そして本番、7月末。
カラスザンショウが咲き誇っている…であろうポイントに
満を持して(何時ものメンバーで)行ってみましょう
7月25日
昼は高尾でアオタマ採集。
昼の勢いそのままに、Sさんの車で深夜出発。
中央道は時間も時間で空いており
現地までは2時間程度でしょうか。
7月23日のテスト明け、高尾に行ってお会いした採集者から
当地では既に狙いは発生しているとの情報を受け俄然やる気の3人です。
ただその前に、夜狙えるカミキリもその採集者から聞いていたので
近くの公園を散策してみます。
ライトの下に…
コクワガタ、カブトムシ…お呼びじゃない
おッ…キマダラミヤマカミキリ、か
居ないねえ…
「いた!!」とトシ
アオスジカミキリです
「おった」とSさん
この後燈火に来ていた個体、テントに泊まっていた個体
車に付着していた個体、アスレチックに泊まっていた個体など
まあまあ個体数が見られたところで空も白みはじめ
決戦の地にいざ行かん
まずは車を流して咲いているカラスザンショウを確認。
まだ咲いていない樹も多いのですが、その分咲いている所には集まるのでは?
一番よさそうなポイントに張ったのが午前4時50分。
まだ薄暗い中眠気を振り切り眺めていると…
何か飛んだよ
あら?…カミキリだ
はい。いました。オオアオカミキリです
余りのあっけなさでしたがカッコいいですね
薄暗い中、たまに飛翔する個体もありますが
トシがカラスザンショウを掬ったところ、
2,3頭入ったことから
昨日飛来した個体がそのまま付着しているということが判り
暫し掬って追加を得ます。
ただ闇雲にやると飛んで逃げる個体が居たり、
カラスザンショウのとげで網がぼろぼろになります。
途中から2手(Sさん、トシ・私)にわかれて採集を行います
午前6時には日が登り、道路で仰向けになりながら飛来を待ちます
あまりの暑さと睡眠不足で意識朦朧とする中、個体数だけは増えてゆきます
午前7時を過ぎると他種も飛び始め、その中に赤い物体
もう一つのターゲット スネケブカヒロコバネカミキリ
♂の方が飛んでいても小さく、目を凝らすと結構飛んでいるのが見えます。
中には特別大きな赤い物体が居て、それが♀です。
午前9時にはヒロコさんもオオアオも満足してかなり惰性にになっていましたが
途中、中学生の団体が来たので、私たちはSさんを追いかけて下ることとしました
一方下ではヒロコが殆どいないらしく、依然やる気のSさんはヒロコの追加を狙います。
中学生の一人がアオタマムシをとったことでアオタマ狂のトシが奮起し
Sさんの車をお借りし林道を走ります。
助手席のトシが興味あるというポイントでおろし、私は一旦戻ります
Sさんは粘るという方針のようだったのでトシに伝えるべく再度登ります
ちょうど上がってきたところに遭遇し、聞いてみるとアオタマがいたけれど逃げたとのこと。
標高は別段高くないのにもかかわらず、やはり生息しているようです。
ブナ以外の何かを後食しているのでしょうか。
結局2時過ぎまで粘りましたが、アオタマは見られず。
オオアオもカラスザンショウには10時くらいが最も多かったようで、昼過ぎは今一。
スネケブカも同様でした。
オオアオは夕刻からは衰弱したサワグルミ等に飛来するそうなのですが、
あたり一面衰弱したサワグルミだらけで探し辛く、疲れたので帰還しました。
私にとってオオアオカミキリは孤高の存在だったのですが
イメージが瓦解してしまいました。
午前9時の段階で飽きたのは、チュウブマヤサンの多産地以来かもしれません。
時期がたまたまあたったのか、花の咲き具合がよかったのかは定かではありませんが
情報を提供してくださったツジウス・高尾でお会いした方々には感謝のほかありません。
by dazai39
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