今回は行き方講習も兼ねて夜の高尾山へ！

人によっては初の日にちを跨ぐ採集にドキドキ？

懐中電灯、ヘッドライトなど装備を万全にして臨みます。

何が取れるかな〜

辺りがすっかり暗くなってくる頃に着きました高尾山！

しかし天気はあいにくの小雨…

雨具を着込んで虫を探します。

早速木に付いている虫を発見！

「もしかしてコクワじゃないか…？」

一向に止む気配のない雨で若干ブルーになっていた部員達の期待が一気に膨らむ。

ここは一年生に花を持たせないと！という理論のもと、尊い譲り合いの末選出された代表は、蛾を見るとテンションが上がっちゃう一年女子 たかも酢ちゃん

網を伸ばして下の方から近づけると…

奴さんはスススススーッと素早い逃げ足で退避。



こっ この動き、どう考えてもコクワではない‼

「うわぁぁごめん！Gだった‼」



そんなこんなで一年生に花を持たせよう作戦はあえなく失敗に終わりました(´・ω・)

段々雨脚が強くなってきて諦めムードが漂ってきたところへ遅れてかっきー先輩が合流

なんとその手には既にミヤマクワガタがっ…！

なん…だと⁉

この手際の良さ、流石としか言いようがない！


「木を揺らせば落ちてくるよー」

というかっきー先輩のあっけからんとしたアドバイスを聞いた途端にまた元気になった部員達

「おっしゃぁ！揺らすぞー！落とすぞー‼」

木を揺らせばもれなくシャワーのような雨粒が上から降ってきてびしょ濡れになる訳ですが

そこは昆研部員、我々はそんなことに屈したりなどしない！

泥んこになってでも虫をゲットしてみせるのです‼



皆が奮闘している中かっきー先輩がぼそりと一言

「あんまり服汚すと、洗濯するとき親に怒られるんだよねー」

せっかく勢いづいてきたのに正論とかヤメテー( ﾟДﾟ)

私も自分で洗うハメになりました…

雨風には負けないけれども母には勝てないのです。

虫が集まってくる街頭を重点的に見て回っていると

やたら蛾が集まっている街頭＆自販機を発見！

ガサガサと木を揺らしてみると

いました！オオミズアオです‼

写真では真っ白に見えますが、色はほんのりと緑色がかっていて綺麗！

全長は約10cm

蛾といえどもこのサイズを見るとついついはしゃいでしまいますね

ここで少し遅めの夕食タイム

ゾンネ先輩、いーぐる先輩、YUTAKAが合流してから夜の採集が本格スタートをきります


道すがらライトトラップを設置！

これぞ夜採集の醍醐味‼

先輩方二人の道案内のもと事前に仕掛けておいたベイトトラップを確認すると…

いました！

え、あれ？　虫じゃない…

うっかり罠にかかってしまったのは、なんとサワガニさん

彼は横歩きのくせして意外と機動性があるので、基本的に上下の起伏もひょいひょい越えられるのですが

どうやらプラスチック製のコップは登れなかったようです

気を取り直して他のベイトトラップをみてみれば

エサキオサムシです！

これにトシ先輩は大喜び

「やっとオサムシに会えた‼もう今日は会えないかと…」

それはまるで長い事会えていなかった恋人同士の再会のようでした。

今回さりげなく順調に採集していたのがカミキリ制覇を狙うルーキー、キャプテンU君

キシキシというカミキリ特有の抵抗を受けながらも着実に仕留めていました。

今回の夜の高尾でよく見るなぁと思ったのはオニグモです

厳つい顔してますよねー

これを見ると蜘蛛がたびたび妖怪扱いされるのも納得してしまいます。

私的に一番印象に残っている蜘蛛の妖怪は源頼光の話に登場する美女の姿で騙しに来る奴です

可愛い女の子だと思ったのに正体がこんなのだったら驚きますよね

自分だったら気絶もんです…

しかし勢いづいたのも束の間、とうとう本格的に雨が降り出してきました。

せっかく仕掛けた罠も回収せざるを得なくなり

もはや軒下、木下などで雨宿りする他にすべはなし…

さぁここからは雨宿ラー（ 「雨宿りをする人」の意←暇に任せて作られた、おそらく昆研内でしか通用しない造語。）としての長い夜の始まりです。

「止んだか？」　「いや、また降ってきた…」

「そろそろ弱くなったんじゃない？」　「どう見ても気のせいだよ！」

と、まぁそんな感じで、結局出歩けるようになったのは早朝でした…


ままならない‼

最後にとっておきのケロちゃん写真！

今回はとことん雨雲に邪魔をされてしまいましたが、次こそは思いっきり採集したいです！