やんばる通信

〜2日目 昼の蝶、黄昏の絶叫〜

(27.\.2013)

参加者: いーぐる、かっきー、dazai39


余りの蒸し暑さに目が覚めること

午前7時

すぐさま行動を開始します

日が差す間は、基本的には蝶狙いです

状態は良くはないでありましょうが、オキナワカラスや

発生時期にあたる可能性のあるイワカワシジミなど

沖縄に来たからには沖縄らしい種類を狙います


まずは昨日見つけた某有名林道の始点へ

道の駅やコンビニで準備を済ませたのち

いーぐる運転で目的地まで。

途中ハイビスカスがやたら咲き乱れる場所があったため

下車し暫く採集します

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アゲハの類やツマベニチョウは

赤い色彩を好むことが知られており

大抵ハイビスカスの前で待っていれば飛んできます

しかも後ろ側には柑橘系の木々が植えられており、

アゲハ系は間違いなく飛んでくるでしょう


そしてすぐさま

オキナワカラスが飛んできたのでネットイン

やはり状態は良くありませんが、記念すべき一頭目

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(オキナワカラス♂)

その後カラスが来るたびネットインしますが

♂に関しては状態は全部今一ですね


一頭割かし綺麗な♀が採れ

追加も少ししたところで別の蝶の採集へと移ります

時期的にチョウの種類はあまり多くはなさそうで

木立の中へと分け入ったりしましたが

この場所では

ツマベニチョウ、リュウキュウアサギマダラ

ウスキシロチョウ、ソテツシジミ、イシガケチョウ、

ベニモンアゲハ、シロオビアゲハ、モンキアゲハ

などが主体で

時たまツマムラサキマダラが飛んでいる程度


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採集を切り上げ、次のポイントへ向かいます

ここは昨夜徘徊した林道の南側起点にあたります

ハイビスカスが咲いていたり

内側は環境のよさげな林道が伸びており

チョウだけでなく

他の甲虫たちの住処にもなっているでしょう

ここのハイビスカスに訪れるのは

主としてモンキアゲハであり

時たまカラスやベニモンが飛んでくる程度

綺麗な個体だけ採集し

奥へと進みます

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暫く行くと

センダンでしょうか

アゲハやハチの類が飛び回っている樹があります

暫くねばってカラスを採集し

元来た道へと引き返します


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途中いーぐるにぶつかってきた甲虫

アオウバタマムシ

個体差の範疇でしょうが、色合いは少し翠がかる程度

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時刻は12時前といったところでしょうか

車内で寝ているかっきーが熱死しないよう

いったん車へ戻り

来た道を戻ります


時間帯が変わると

最初のポイントに飛来する蝶はどうなるのか

興味があったため、昼食前に少し寄り道

しかし朝に比べ数はほとんど見られません

吸蜜は昼過ぎからが多いような気がしていたのですが…


いーぐるは小生がハイビスカスの前で佇む間

農道(?)にてオキナワハンミョウを採集していました

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私も少しだけ狙い、一匹採集です

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車内で失神中のかっきーに

オキナワハンミョウがいた由伝えると

忽然と立ち上がり

「どこにいた!」

と駆けてゆきました

採れなかったようですが…


かっきーも目覚めたので

彼のすすめるやたら量の多い定食屋へ移動

量を食べない小生にとっては

半分でも多い程

持ち帰りが可能(というより前提)なため

夕飯へとまわします


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さて

夜の下見をかけて林道徘徊スタートです

運転技術に自信は皆無なのですが

慣れないとどうしようもありませんので、この機に運転

林道は流すだけなので採集はほとんど行わず

途中いーぐるとかっきーがトラップを仕掛け

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かっきーの知人たちがハグルマ採集をした

某山近くへ駐車し、ナイターに備えます


午後7時点灯

最初は昨日同様

シーツに光を当てておびき寄せます

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が、来ない。

痺れを切らして途中から山肌へ照射

シーツへの光照射では、周囲(近距離)の昆虫のおびき寄せ

直接照射は遠方にいる昆虫を誘引するのに有効です


直接照射すること30分程度

トラップを見にいーぐるが消えた直後

突然かっきーが叫びます

「ハグルマ、ハグルマ!」

ところが網を持っていなかったため、

私が急いで網を持って走りますが

ハグルマさんは彼の足元のブッシュの中へ

「あああァァァ!」

絶叫がこだまする


「出てくるまで暫く待っていればよいのでは〜」

と暢気に構える小生(この時はあまり興味がなかった)

を尻目に

「くっそおォォ!」

とやたらめったら網の柄でブッシュを突きまくる彼。

一緒に探すこと数分

彼の猛攻地点から少し離れたブッシュよりハグルマさん登場

すかさず彼が採集しますが

時既に遅し。翅が欠け、触覚も片方失う有様

「ボロだから俺はいいや、いーぐるにあげよう」

ということで、この個体はいーぐるのものになりました

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(ライトトラップをしていると色々な奴らがやってきます)


帰還したいーぐるによれば

トラップには何もかかっておらず

居たのはオオトモエくらいだったとのこと

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ハグルマは1匹しか飛来せず

ライトも切れたので

午後9時あたりからマルバネ採集へと切り替えます


昨日でかっては判ったので

ゆっくり流しますが

例の如く石や枯れ葉がオキマルらしく見えること甚だしく

運転しながらドキッとさせられること度々

流しでは収穫が得られぬまま時間だけが過ぎて行きます



そしてその瞬間は訪れた。


林道を闊歩する物体


間違いない、黒光り独特の長い脚…


運転しながら叫ぶ


「いた!二人で見てこい!」


二人は走る


私は運転席で固唾を飲む


そして、そして


!!!!!



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何と表現してよいのか

とりあえず一言で謂うと

「空虚」

喩えるならば

「世紀末の大笑い」

三人とも、暫く引き攣った笑みが

消えることはありませなんだ


それからというもの

ダム周辺を流したり、有名な林道を流したりと

いろいろやっては見たものの

かすりもせず。

気付けば午前4時に

さすがに疲労がたまったため、かっきーに運転を交代し

後は知らぬとばかり

闇へ誘われて行きました

………

……


…気が付けば午前8時

結局取れなかったそうで

助手席にはいーぐるが鎮座

3日目が始まりました



TO BE CONTINUED

やんばる通信 〜3日目 中だるみ〜 へ

by dazai39

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