前日にdazai39から

「明日、奥多摩行ってみない？」

と、お誘いが。

この時期は、イッシキキモンカミキリという

なかなか面白いカミキリが狙えるらしい。

ミヤマカラスアゲハも見られるだろうということで、

眠い目こすって早朝に出発！

ポイントには、９時前に到着。

まずは、早い時間が狙い目であるイッシキキモンカミキリを探します。

dazai39はイッシキキモンカミキリが本命で、

ミヤマカラスアゲハはおまけ（？）らしく、しょっぱなから張り切っています。

・　・　・　が見つかりませんねぇ〜。

彼が昔採ったというポイントも見ますが

見つからん！

まあ、林道を歩いてれば何かしらは採れるハズ。

奥多摩も暑いことには暑いのですが、

時折、谷から吹いてくる冷たい風が気持ちいい！

やはり、都会に比べると幾分過ごしやすいように感じます。

ミヤマクワガタ♀

なぜか、昼間に林道を歩いていたミヤマクワガタ。



ビーティングをしていると、小型のカミキリが！！

これが、イッシキキモンカミキリか！？

と、思いdazai39に見せると

「あー、ラミーだよ、ラミー。」

ラミーカミキリ

目当てのカミキリではありませんが、きれいなカミキリです。

いい色してるなーと写真を撮っていると、向こうの方で



「あー、もう、くそっっ！！また、ラミーか（怒）！！」



このカミキリ、dazai39をかなり惑わしているよう。。。

大きさはイッシキキモンカミキリに似ているみたいです。

その後も採集を続けますが、

イッシキキモンは採れず！

林道を進んでいくと、水場が増えてきます。

こんな水場は給水に集まるチョウの絶好の狙い場所。

先のほうの水場に目をやると、

いました！！集団給水中のミヤマカラスアゲハ！！！

集団給水中のミヤマカラスアゲハ


給水することで、塩分を補給している。

１匹いると、次々と集まる習性があるため、

時として、数十匹の集団給水が見られるらしい。

dazai39が慎重に近づき・　・　・　



一気に網を振る！

採れたかな？

おー！採れてる！採れてる！

実は、集団給水中のミヤカラ（ミヤマカラスアゲハ）を採るのは、結構難しい。

地面にとまってるチョウは角度的に採りにくいうえに、

１匹が危険を察知して飛び立つと、

全部のチョウが四散していってしまう。

今回も、上手に採れたのはこの時くらいで、

以降はワラワラと飛びたってしまったミヤカラを追いかける始末。

ミヤマカラスアゲハ


今の時期のミヤカラは、夏型と言い、

春に卵から孵化した個体が成虫になったものです。

一方夏に孵化した個体が、蛹で越冬し、春に成虫になったものを春型と言います。

今回採れた夏型は、春型よりもずっと大きいのが特徴です。

いいポイントだったらしく、水場があるたびにミヤカラがいます。

十数匹のミヤカラが飛び立つ様子は、

まさに、林道の踊り子！！

と言っても、給水に来るミヤカラはすべて♂ですが・・・。

♀は給水には来ないので、♂に比べ採集難易度が高い！

ミヤマカラスアゲハ


ミヤカラにも個体差があり、

青っぽいものから、緑っぽいものまで様々。

ミヤマカラスアゲハ


給水にくるのはミヤカラだけではありません。

他のチョウからハチまでいろいろな昆虫が水場を訪れます。

オナガアゲハ

スミナガシ

スズメバチの仲間

集団給水中のミヤカラはこのように羽を立てていることが多いのですが、
たまに羽を広げている個体も。

羽を広げている個体は、シルエットが見えないので

近づくまで気づきにくい！

ミヤマカラスアゲハ

こんなにたくさんのミヤカラが見れるとは思っていませんでした！！

来年は、春型が出てくる時期に、この場所を訪れたいものです！！