日光ムシ採り隊!
(24.VI.2013)
主催者:Sさん 参加者:かっきー,トシ



やっほー!!

夏だ!山だ!虫採りだ!!


6月も後半に入り,本格的な夏が近づいて参りました。

梅雨明けも間近,晴れ間の蒸し暑さが虫スイッチをバシバシオンにしていきます。


・・・が,7月はテストの季節っ!


マジメ(?)な生徒には採集など計画できるわけもありません。

欲望と闘いながら机に向かう日々・・・そこに一通のお誘いメールが!



Sさん「日光,行きませんか?」



テストと虫採り,2つを天秤にかけてしばし逡巡。

果たして5分後に送った返答は・・・



「喜んで!!」



・・・我慢出来るワケがないのでした。





金曜日の夜,最寄りの駅に集合です。

Sさんの車に乗り込み,そのまま群馬を目指します。


今回の主目的はアラメハナカミキリ

高山に住まう,渋いエリトラが魅力の珍種です。


実はもう一つ,大事な狙いがあったのですが,そちらは下見だったので割愛。

いつか成果が出た時にご報告致します。



・・・・・・



さて,はるばる5時間,目的地に到着です。

時刻は午前4時過ぎ。

夏至に近い今の時期,空はもう明るくなっています。

駐車場に車を停め,ポイントへ。


・・・


到着すると・・・うはー



圧倒されるような風景です。


森の中,不自然に開けた空間,そこに巨木の立ち枯れがあちこちに。

日光周辺の山は大気圏オゾンの被害を強く受けていると聞きますが,これもそれが原因でしょうか。



アラメハナカミキリは,こういった立ち枯れに好んで飛来するとのこと。

早速皆でチェックしていきます。



・・・・・・



1時間ほど粘ったものの,虫の気配は殆どなし。

流石に時間帯が早すぎるようです。


車に戻って,日が昇るまで待機することにします。


・・・


車に戻る途中,かっきーが面白い情報をポロリ。


「そういえば,この前ココらへんでニッコウオオズが採られたらしいんだよね」


ニッコウオオズっ!?

あの超カッコイイゴミムシかっ!!


まさかの名前にテンションが跳ね上がります。

が,そう簡単に採れる虫ではないことも重々承知。


じゃあ道すがら探してみようか・・・と,その直後!


「いた!!」


なっ,んなバカな・・・


ニッコウオオズナガゴミムシ Pterostichus macrogenys


本当だった・・・

かっきーが速攻引き当ててしまいました。


居たのはこんなしょぼいガレ場だそうです。



これはまだまだ採れそうな予感!

Sさんと私も本気で探索を開始します。


・・・


暫くして,Sさんは2頭を追加。ベテランの手腕を見せつけます。


一方筆者はZERO。くっ,悔しい・・・


アラメそっちのけでオオズを探していると・・・ムッ!?黒い影!

すかさず確保!

どうせヒラタシデ・・ぇええアルマン!?


ホソヒメクロオサムシ Carabus harmandi


思わぬ副産物が採れてしまいました。

マークの次に採りたかったオサだったので大歓喜です。


この後,Sさんも朽木起こしでアルマン1頭を発見!

筆者も河原で1頭追加!


アルマンってこんなにホイホイ採れるものなの・・・!?



・・・・・・



さて,そうこうしているうちに日は高く昇っていきます。

そろそろアラメ採集に切り替えです。

筆者とかっきーは先の広場を巡り,Sさんは深い森の中へ。

皆でひたすら巨木の遺骸を見廻ります。



・・・・・・



30分程して,Sさんがにこやかな表情で広場に帰還。

成果をお聞きすると・・・なんと2頭!!

目的のアラメハナをゲットされていました。


一体森の中でどうやって・・・


早速案内して頂くと,森の中にも立ち枯れスポットが。

広場のポイントに比べて新しい立ち枯れが多く,確かにより期待できそうな場所です。



案内して頂いてる最中にもSさんは1頭発見。

落ち着いた個体だったので生態写真を・・・パシャリ!


アラメハナカミキリ Sachalinobia koltzei


エリトラの彫刻が最高です。



これは僕らも早く採りたい・・・!

気合を入れ直し,更に奥の林まで探索します。



・・・・・・



それから一時間後,時刻は正午に。

筆者が一本の立ち枯れを見上げていると,何やら猛ダッシュでこちらに降りてくる虫が。


・・・もしや,アレ


半信半疑で降りてくるのを待ち,慎重に摘み取ると・・・


エリトラには特徴的な白い帯,美しい彫刻。

見事,アラメハナカミキリのオスでした。


同じ木の反対側でも同様にダッシュしていたアラメハナを追加し,計2頭をゲット!

肩の荷が下りた気分です。



・・・・・・



その後,夕立で撤収するまでに,筆者とSさんはさらに1ペアを追加。

かっきーは残念ながら,アラメはボーズ・・・かと思いきや!

最後の最後に執念の1頭を叩きだし,ボーズ回避!

狙った獲物は絶対に逃さない,かっきー氏なのでありました。



ちなみに今回の採集では,午前はオス,午後はメスと,雌雄で採れた時間帯がハッキリ異なっていました。

これが偶然かどうかは分かりませんが,少々興味深い結果です。





翌日,アラメの追加を狙って同じ場所を訪れたのですが・・・昨日の雨で立ち枯れはびしょ濡れ。

アラメの飛来は期待できそうにありません。


と,いうことで,筆者は昨日採れなかったニッコウオオズを狙ってみることに。

かっきーもアルマンを狙って一緒に石起こしをします。



するとこれが大当たり!

雨水に追われたのか,オオズが出てくる出てくる!



アラメと同じ位,嬉しい収穫です。

ついでになんとマイマイも!



標高1000bを超えるポイントでのマイマイは貴重です。

ボケボケの写真ですが,エリトラが緑がかった美しい個体でした。


大方の石を起こし終えた頃,かっきーが朽木起こしで目的のアルマンを発見。

毎度ホントに流石っす・・・





こうして,今回の採集は終了。


全員がアラメハナ,アルマンオサ,ニッコウオオズ全てを採集できるという素晴らしい成果を挙げることが出来ました。

偏に,計画・移動手段・ポイント情報など,何もかもを用意して下さったSさんのお陰です。


また,いつか,採集をご一緒できることを楽しみにしております。





By トシ


戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送