梅雨のホタル
(15.VI.2013)
参加者:トシ



外は夏の宵闇,むせ返る熱気。

山に行ったらさぞかし多くの虫が居るんだろうなぁ・・・

窓の向こう,霞んだ筑波山を眺めていると,ふと,初夏の風物詩の存在を思い出す。


まだ間に合うかな。

気まぐれ観察会に出発です。





午後9時過ぎ,山の麓の田んぼに到着。



ここ一帯の水田では農薬が使われておらず,近年稀になった昆虫が多く見られます。

車を降り,小川を覗くと・・・



柔らかな光。



手でそっと捕まえてみます。


ゲンジボタル Luciola cruciata

体が大きく,胸の黒紋が不明瞭なのが特徴です。

光も強く,川辺の暗闇によく目立ちます。



・・・・・・


数匹のホタルの群れ,よくみると,何やら小さな個体が混じっています。

捕らえてみると・・・



ヘイケボタル Luciola lateralis

まさか同時に見られるとは思いませんでした。

本来は盛夏に発生するホタルです。

ゲンジに比べ小型で,胸の黒い筋が目立ちます。


・・・・・・


小学生の頃に出会ったきりですが,この小川の周りにはもう一種類,光るホタルが居るはずです。

暗闇に目を凝らして探します。



ヘイケともゲンジとも異なる微かな光。

探していた昆虫です。

ライトを当てて確認します。



オオマドボタル Pyrocoelia disciollis

比較的大型の陸生ホタルです。

成虫は全く光りませんが,幼虫は微かに発光します。

久々の再開に胸が踊ります。


・・・・・・


しばらく眺めていると,ぽつりぽつりと雨が降り始めました。

ホタルは葉裏に隠れ,カエルが静かに鳴き始めます。

もう少しこの場に居たかったのですが,そろそろ帰りどきのようです。



また来年,梅雨時に。





By トシ


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