新緑の奥多摩で
(22.V.2013)
参加者: かっきー
ゲスト(首都大):Bacon, AIKI



トウカイコルリクワガタの新芽採集を主目的として、奥多摩に行ってきました。
今回は平日にもかかわらず、以前から交流のある首都大自然史研究会より、ヒメバチ屋のBaconさんと蛾屋のAIKIくんが参加してくださいました。

奥多摩駅に着いて空を見ると、どんよりと曇っています。日が出てくれないと新芽採集は難しいですが、大丈夫でしょうか…?
晴れることを期待してバスに乗り込み、最奥の集落へ。



今回は山頂で新芽採集を狙い、その途中で雑甲虫やハチを採集します。
登り始めてしばらくは植林の急登が続きますが、そこを過ぎれば原生林です。



新緑のブナ林を歩くのは気持ちが良いものです。

休憩がてらヒメバチや雑甲虫を採集しつつ、新芽採集ポイントの山頂に向かいます。
首都大の方々は"良い"虫を見つけるのが上手いです。
立ち枯れの樹皮を剥がしてオオキノコを採ったり、枯れ木についていた珍品ジョウカイを採ったり…



この画像で同定できる人は、かなり甲虫に詳しいですね。
Baconさんが採集した時には3人とも種類が分からず、「何かのテネラル?」なんて言ってました。
どうやら、カントウシリブトジョウカイ Yukikoa watanabei Takahashi, 2003 の♀のようです。

それ以外にもアトコブゴミムシダマシ



やら、立ち枯れについていたホソツヤルリクワガタの♀



やら…
お二人とも、甲虫は専門外ですよね…??? なんでそんなに良いモノを採ってるの…?
羽化したてのヒメハルゼミなども。



一方、一応甲虫屋であるはずの筆者はろくな虫が採れていません。
そろそろ何か採りたいところだと思いつつ、登山道に転がっていた朽木をひっくり返してみると、そこには緑色の輝きが!



今回の狙い、トウカイコルリクワガタの♂でした。新芽の前に材起こしで採れてしまうとは!
ちなみに、この個体を採って興奮している間に、もう一頭同じ材の下にいた♂をBaconさんが採集。
まさか2♂もいるとは思わなかった上、ひっくり返っていて気づきませんでした。ぐぬぬ…
その後も材を起こしつつ山頂に向かい、細枝の下からもう1♂ゲット!

そして山頂着。この頃にはすっかり晴れていました。
新芽採集は山頂周辺に生えているミズナラやトネリコの新芽が期待できそう。
そんなわけで、早速採集開始です。



山頂周辺は木が切り開かれており、多くの昆虫が吹き上げられてきます。
数分後にはBaconさんが飛来したトウカイコルリ♂を採集!
筆者も新芽を掬って採集!AIKIくんは何故か地面を歩いていたペアを採集!



新芽の状態が良いうえ、山頂で吹き上げられてくる個体も多いためか、次々にコルリが飛来します。
筆者は網捌きが下手クソで、取り逃がした個体も多いのですが…
飛んできた個体を空中戦でネットインするか、新芽に止まったところを視認してから掬うのが良さそうです。
Baconさんの専門であるヒメバチもたくさん採りながら、3人で十数頭のコルリを採集。
首都大勢は綺麗なヒオドシチョウも採集されていました。



夕方になって飛来個体も少なくなり、下山。
下山中にミヤマツヤハダクワガタ狙いで大きな褐色腐朽材を崩してみるも、幼虫が数頭出たのみ。
やはりこの地域でのツヤハダ材採集は甘くありません。



暗くなる前には無事にバス停着。
サークル外の方と採集に行くのは勉強になりますね。
首都大自然史研究会の方々、今後ともよろしくお願いします!



ちなみに今回は筆者だけトウカイコルリの♀が採集できず…
悔しいので週末(5/26)にもう一度奥多摩に行ってきました。
今回は別の山で、冬に来た時には産卵痕を一つ見つけただけで幼虫すら得られなかった場所です。

車を停めてから10分ほど山を登り、産卵に来た♀を狙って材をひっくり返すと、ごく新鮮な産卵痕が複数。
これはまだこの材に♀が付いているのではないかと、残っていた樹皮を剥がしてみると…
大当たり!そこには今まさに産卵中の♀が付いていました!



その後も周辺で追加を狙いますが、さっぱり採れず。やはりここでは個体数が少ないのでしょうか。
まあ、とりあえず目標の♀が採れたので満足です。


By かっきー


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