(5-6.V.2013)
参加者： かっきー、Nar1326（ゲスト）
目的の虫が採れ、満足して愛媛を後にした筆者は鉄道で徳島へ。
徳島ではシコクコルリクワガタとニセコルリクワガタ、ミナミツヤハダクワガタを狙おうと思ったのですが、
シコクコルリはこの時期既に活動を始めている上、新芽での採集は困難との情報が。
仕方がないのでシコクコルリはまた時期を変えて狙うことにし、ミナミツヤハダを本命とします。
徳島のネカフェで夜を明かし、夜行バスで到着した筆者の友人で九大生物研究部のゴミダマ屋、Nar1326くんと合流。
レンタカーを借り、ミナミツヤハダの有名産地かつnarくんの狙うゴミダマの生息地である山に向かいます。
途中、道路が通行止めになっている場所があり、狭い迂回路を通る羽目に。
迂回路にはシコクコルリの新芽採集が狙えそうな場所があったので、運転の休憩を兼ねて少し掬ってみますが、網に入ったのは小さなハチくらい。
結局ここではオニクワガタの幼虫が少し採集できただけでした。
予定よりも時間が掛かりましたが、目的地の駐車場に到着。
GW真っ只中ということで、駐車場に入りきらない多数の車と大勢の人、人、ヒト…
これは登山道では採集しにくそう。とりあえず車を停めて人が入らなそうな斜面で採集を試みますが、乾燥が激しくクワガタもゴミダマもさっぱり。
駐車場までの道の途中に良さそうな場所があったことを思い出し、そちらに移動してみることにしました。
narくんは樹皮下からマルヒサゴゴミムシダマシを採集。
狙っていたのはツルギマルヒサゴゴミムシダマシという種らしいのですが、筆者には何が違うのかさっぱりわかりません。
採集地はツルギマルヒサゴの記録がある場所から近いのですが、どうもこの場所にはツルギマルではなくただのマルヒサゴが分布していたようです。
その後、追加を狙うも採れたのは普通種のツヤヒサゴばかりだったとか。
筆者はツヤハダ材を探しつつニセコルリの入っていそうな枝を折っていきます。
が、出てくるのは幼虫ばかり。このあたりは昨日まで採集していた場所よりも標高が低いので、既に羽脱してしまっているのでしょうか。
一方、ツヤハダが出そうな材は全くと言っていいほど見つからない。本当にない。
褐色腐朽材はあるものの、ツヤハダが入っていそうな状態ではなく、割ってもシコククロナガオサムシが出るばかり。
まあ、シコククロナガも四国の特産種で初採集なので、嬉しいことは嬉しいのですが…
そんなこんなで二人とも成果が上げられないまま夕方に。
とりあえず食事を摂り、暗くなるまで山の裏側で採集出来そうな場所を探してみます。
沢があったので石を起こしてみると、ナガゴミムシ（未同定）他、数種のゴミムシが採集できました。
暗くなってからは、自販機の明かりや外灯に集まってきた昆虫を探します。
採集できたのはゴミムシやジョウカイの仲間など。
また、夜の林道で倒木上にいるゴミムシダマシの採集もしました。
翌日は朝から山へ。
GWも最終日の朝とあって、昨日よりはずっと人が少ないので、昨日は避けた登山道へ。
しばらく進み、斜面を下りていくと良さそうな材が！
あるにはあるのですが、割っても割っても何も出てこない…
2本目、スカ。3本目、ハズレ。4本目、マダラ幼虫1ex.
何が間違っているのか分かりませんが、ツヤハダはさっぱり出てきません…
愛媛でたくさん採ったクロツヤムシは、ここでも個体数が多いですね。
オニクワガタの幼虫もいくらでも出てきます。が、ツヤハダはダメ…
場所を移動してみるかと思った頃、別れて採集していたnarくんを発見。
成果を聞いてみると、格好良いシデムシモドキが採れたそうですが、狙いのゴミダマは採れていないそう。
その後標高を上げて採集を試みるも、相変わらずツヤハダ材は見つけられず。
気持ちの良いブナ林ですが…
再び遭遇したnarくんから、登山道に熊糞があると聞いたので場所を聞いて行ってみます。
ニオイを頼りに発見。お、糞虫がたくさん飛んできてる！
糞に潜り込むマグソコガネやエンマコガネの仲間、ハネカクシ等が採集できました。
（クリックでモザイクなしのう○こ画像に飛びます。閲覧注意！）
それからもう少しツヤハダを探してみますが、結局幼虫すら採れず。
もういい加減嫌になってきたので、標高を下げてダメ元でシコクコルリ狙いの新芽掬いへ。
1時間弱ほど網を振りましたが、やはりボーズ…
時間もなくなってきたうえ、全く狙いの虫が採れずに疲れたので撤収。
narくんも結局、狙いのツルギマルヒサゴは採れなかったようです。
そんなわけで2人とも狙いの虫は採れず、またいつかリベンジすることを誓って徳島を後にしたのでした。
うーん、悔しい！
narくん、同行してくれてありがとう。成果はともかく、楽しかったです！
By かっきー
