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オオシモフリとの出会い
(19.IV.2013)
参加者: かっきー with 他大学の友人3名




春に現れる大型の蛾として、エゾヨツメ・イボタガ・オオシモフリスズメの3種が有名です。
このうちエゾヨツメとイボタガは大学から近い高尾山でも観察できますが、オオシモフリスズメは主に西日本に分布しており、関東周辺では見られません。
しかしこのオオシモフリスズメ、巨大な体躯と美しい模様が大変魅力的で、ちょっと遠出してでも採集してみたい!
関東から一番近い発生地は長野県飯田市とのことで、蛾屋の間では本種が飛来することで有名なコンビニを某氏に教えていただき、関東から遥々行ってきました。

実は1週間前にいーぐると採集に行く計画を立てていたのですが、当日の気温があまりにも低い予報だったために中止。
翌週には4年のヤナさんが行くとのことなので、他大学の友人を誘って便乗させていただく予定でしたが、当日になってヤナさんが体調を崩されてしまい車を出せなくなったとのこと。
しかし今日を逃すと今シーズンの採集は厳しそう。ということで急遽レンタカーを借りて出撃です。

夕方に府中駅に集合、レンタカーに乗り込み中央道を飛ばします。
現地に着いたのは21:30頃。車を停めて早速明かりを確認しますが、どうも同じニオイを感じる方々が数名いらっしゃいます。
話しかけてみるとやはり採集者で、既に採集されたとのことで見せていただきました。羨ましいなぁ。
昨日までと比べると気温が下がったので飛来するのか不安でしたが、その心配はなさそうです。

4人で周囲の明かりを見て回りますが、なかなか目的の虫の姿はありません。
友人がコンビニに設置されたゴミ箱の裏を覗き込むと、そこにはイボタガの姿が。



その後、生態写真を撮影にいらした方が、コンビニ近くの側溝に落ちたオオシモフリを発見され、撮影後に譲っていただきました。
また、別の撮影者の方が発見された個体も撮影後に譲っていただき、お二方にはこの場を借りて感謝申し上げます。

そろそろ自力で発見したいと考えてつつ駐車場を歩いていると、砂利の上に何かいます。



近づいてみると、大当たり!探していたオオシモフリスズメです。



尻を上げて変なポーズを取っていますが、本種の習性なのでしょうか。
撮影されていた方に聞いてみると、この個体は♂とのこと。
本種を初めて見る筆者にはかなり大きく感じられましたが、これでも小さ目の個体だそうです。



手に乗せてみると、鱗翅目とは思えないほどずっしり重い。
爪は甲虫のように大きく鋭いため、手にしがみ付かれると痛みを感じました。
ギザギザの前翅後縁が素晴らしい!

筆者は特に蛾に力を入れているわけではないので、1頭採れれば満足。
その後は近くの駅なども見に行きましたが、追加は得られませんでした。そしてそのまま現地で就寝。
翌朝も残っている個体がいないか確認したものの、オオシモフリの姿は見られず。

どこにでもありそうな某大手コンビニチェーンのお店ですが、素敵な採集地でした。
虫が集まるだけではなく、体が冷えてきたらすぐに暖かいものを購入できるのも助かります。
また来年も来たいですね。






〜おまけ〜

翌日は車を返すまで時間に余裕があるので、筆者の発案で山梨に高山性の小型クワガタを狙いに行きました。
やってきたのは有名ポイント。良い環境が広がっています。



しかし狙って採れたクワガタの成虫はルリクワガタ1♀のみ。黒色の個体は初採集です。



他にはスジクワガタの成虫・幼虫、コクワガタの成虫、ミヤマツヤハダクワガタ・ホソツヤルリクワガタ・オニクワガタの各幼虫が得られました。

同行してくれたみんな、ありがとう!


By かっきー


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