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憧れのサドマイマイを求めて(1日目)
(27.V.2013)
参加者:かっきー,トシ



てってけてー

@佐渡汽船です。



これから粟島に引き続き,佐渡ヶ島での採集を開始します。

狙いはもちろんサドマイマイカブリ D. b. capito Lewis, 1880 です。

かなり原始的なマイマイカブリで,一般的なオサムシに近い種であるとのこと。
鞘翅先端が全く突出せず,前脚符節の構造が雄と雌とで大きく異なります。

そしてこの種の何よりの特徴は,あの太い頭部と前胸!
かっこいいですね!かっこいいですよね!?
オサムシを集める人間なら一度は採りたい昆虫です。

それでは,いざ!佐渡ヶ島行きのフェリーに乗り込みましょう。



うわー・・・広いな。

さすが佐渡汽船,利用者数が多いだけあって規模が凄いです。
船の中に食堂,おみやげ屋,そしてゲームセンターまでもがあります。

遊びたくなりますが,体力温存のためここはガマン。
甲板で大人しく到着を待ちます。


・・・・・・


出発から2時間程,佐渡ヶ島が見えて来ました。



見渡す限り山,山,山。
見るからに自然が豊かそうです。
あそこにサドマイマイがいると思うと・・・居ても立っても!

そして到着!



先ずはレンタカーを借りに行きます。



初心者マークですが,無事レンタルできました。

佐渡は思ったより都会で,港周辺は殆ど住宅街です。
山の方へ車を走らせ,良さげな場所を探しに行きます。



少し街を外れると一気に田舎様。
あっちこっちに木立や林があってなかなか良さそうです。
取り敢えず,この辺りで採集してみましょう!



林に入ると,何故か松の立ち枯れだらけ。
加えて田んぼが多いためか,林の切れ目には湿地が生じています。

・・・これはベストマイマイプレイスな予感!!
かっきーと別れ,それぞれ採集スタートです!

・・・

スタートから僅か3分後、かっきーから電話が。

まさか・・・

電話にでると・・・「マイマイ出たよ!」

ナニィー!
早いよ!!

こうしちゃおれんと筆者も手当たり次第に材を漁ります。


・・・・・・


材を調べて十数本。
サドアオオサムシしか出て来ません(写真は焦りのため忘れました)。

こっちには居ないんじゃないか・・・?

嫌なイメージがよぎる中,立ち枯れの材部を崩すと同時,黒っぽい甲虫が落ちて来ました。



あーようやく採れた・・・(_ _;)
もうちょっと早く出て来てくれてもいいんじゃない?

まぁ,でも,やっぱり採れると嬉しいね!

ちょっとアップ!



大顎がかなり発達しています。
そして紫の頭部がカッコイイー!

出てきた材はかなり古いもので,素手でボロボロ崩せる様な状態。



同じ様な材なら幾つか調べたのになぁ・・・

・・・

少し歩くと林の終点に。
道路を挟んだ反対側に移動します。

こちらも同じような環境で、広葉樹とスギの混交林の中に松の立ち枯れがポツポツ有る感じです。

柔らかい材部を崩すと,たま〜にサドマイマイが登場します。



こちらの個体は樹皮の直下に居ました。



よく言われることですが,確かにサドマイマイは集団越冬はしない模様。
一本の立ち枯れから採集できるのは大体1頭,多くて2頭といったところです。

なんというか,採集は必然的に地道な追加作業になってしまいます。


・・・・・・


結局夕方までに採れたのは5頭だけ。
かっきーは10頭以上割り出したものの,脅威の不完品率により完品は3頭のみ。
お互い不満足な結果です。

「まぁ初日だしネー」

「仕方ないよネー」

言い訳しながら採集道具を仕舞い,撤収します。


・・・・・・


夕食はスーパーで済まし,洗濯も完了。
ネカフェに入るまであと3時間ほど暇があります。

さて何をしよう・・・ここでかっきーからナイス提案!

海辺で小型甲虫を探そう!とのこと。
そりゃあいいやということで,早速浜辺に行ってみます。



不審者なう


百均の篩を片手に,砂浜に潜む甲虫を探します。
これは・・・コガネムシ?



海浜性のハネカクシです。






名前は全然分からなくても,見たことのない種ばかりで楽しめます。
離島に行ったらこんな採集もまた一興かも知れません。

2時間ほど適当に虫を集め,今日の採集はおしまい。
後はネカフェで寝るのみです。

それではまた明日〜。





この採集記は「憧れのサドマイマイを求めて(2・3日目)」に続きます。





By トシ


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