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KUPUKUPU IN BALI

〜5日目 チョバニイテ〜

(31.V.2013)

参加者:Dさん、Sくん、Aちゃん、Wさん、dazai39

 


 Baliの朝日は実に綺麗です

 

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 「どうも お元気ですか」

 

 dazai39です

(YOUSUI風に)

 

 今日の起床は6時

ごそごそ用意を始め

朝食をとり終わったのが7時過ぎ

持ってゆくものを整理して準備完了8時前

 8時にWさんに迎えに来ていただき Dさん邸へ向かいます

今日は計5名での採集

アオネの集落→Taman Kupukupu(蝶園)という流れです

集落までは2時間ほど 10時到着の予定です

 


北西方向へ車を進めます

途中渋滞もありますが日本のように長々続くのでなく

 7分くらいで解消されました

 

P.peranthusは

日本にいるカラスアゲハ(P.bianor) ミヤマカラスアゲハ(P.maackii) と同じ 

Achillidesグループに属し一概には言えませんが

カラスアゲハのような低地に多いチョウのようです

 ですから、今回の採集地も標高自体は高くはなく

ジャングルとまでは言えないながらも

ある程度整備された林が残っている場所といった感じです

 車内でいろいろ話すうちきっかり10時 現地到着ですさあ 今回は何匹採れるか


 

着いたらすぐさま居た!

走って捕まえます無事一匹目♂です

多少ぼろいですがまあ許容範囲

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 Sくんはナガサキアゲハを捕まえたようですが

三角紙に入れる際逃げられてしまったようです

 林道の入り口でその後2,3追加をとり更に奥深く入ってゆきます

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「このトゲトゲの木がperanthusのホストです」とDさん

やはりミカンの仲間なのでしょうけれど大きさが桁違い

上を良く見ると peranthus♀が飛んでいます

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♂と♀は行動時間帯が異なり朝飛んでいるのは♂が多いようです

ちょくちょく追加を得つつ

ベニモンアゲハ オビモンアゲハ

その他タテハの類 マダラの類を追加しつつ綺麗なperanthusを探します


 

どうも林の中は飛び方は緩いのですがボロイ個体が多いのです

その為多少とりにくいですが林道にでて

 綺麗な個体を狙おうと S君と一緒に林道へ戻ります

WさんとAちゃんが頑張っていますがその足元には綺麗なperanthusが!!

 Wenaさんが採っておいてくれたようですレット・バトラーだてじゃあない

 ♂のみならず♀もありました

他にもナガサキアゲハ♂  オオムラサキマダラ♀までも!

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するとすぐに Sくんが綺麗なperanthusをゲット

しかも♀です やったね〜

 私も負けじと採ってゆきます

先程に比べると ♀の数がだんだんと増えてきましたが

それでも♂の数は圧倒的に多い

それにしてもここには一体何匹生息しているのでしょう

よくよく見渡すと食草が至る所に生えていてこれは居ないはずがない

今日採った個体の100倍以上の蝶たちが生息しているのでしょうか

すこしボロイ個体は逃がしつつ綺麗な個体を狙います

やはり暑くて三角紙が汗で濡れる

 Aちゃんは疲れてしまったようで日も高くなりましたから 11時半で切り上げます

よくよく考えると1時間半しか採集していないのですが

かなりの個体数を発見でき非常に良い経験となりました

最後までアオネアゲハを横目に見つつ集落を後にします

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集落から1時間ほど WanasariにあるTaman kupukupuへ

ちょっとその前に腹ごしらえ

地元の方が通うご当地料理の店

ビュッフェ形式ですが値段は重さではなく店主の目視(かなりいい加減)

惣菜は魚の唐揚げや鶏の辛く味付けしたもの野菜の炒め物から

豆腐まで結構幅広く味はなかなか

驚くべきは皿一枚で 150円(15000ルピア)


お腹も満たされた後

 Taman kupukupu横のジャングル(モドキ)にてすこし採集をします

空にはヘレナキシタが悠然と飛翔し時々アオネも飛んでいます

何かいないかなあと思ったら

 ブーン

 陽に照らされ 直立して飛ぶあの姿

翅を開くと十文字に見え

緩やかですが 光り輝く昆虫といえば

 

タマムシ

 

 夢中でネットを振り 採集できました

去年東京北部の公園で太陽と闘いながら

タマムシをとった記憶がよみがえります

 タマムシ自体は珍しい種ではなく

ツマベニルリタマムシです

 

ただオリンピック精神といいますか

「参加することに意義がある」ならぬ

「採集することに意義がある」

海外で初めてタマムシを採れたというこの経験が

人からはどうでも良く思われるかも判りませんが

私には得難い経験になったのであります

 

 タマムシは陽が差しているうちは悠然と飛翔しますが少し曇ると止まってしまします

生憎曇ってきて スコールが来そうな雰囲気に(雷が鳴っています)

も少し追加を採りたいところですが熱帯の気候を甘く見ると怖いので

御後宜しく採集はここまで

あとは園内を見学します


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実はこのTaman kupukupu

 旧はDさんが作られた施設で

Indonesia他の島のチョウも飼育されているそうです

個人的には真正トリバネが生きているところを見たかったのですが

生憎時期が悪くいませんで、代わりに 

キシタ、アオネ、オオゴマダラ、ヨナグニサンが手乗りで写真を撮らせてくれました

その他にもサソリやハナカマキリ、30pはあろうかという大きなナナフシも

 そして恒例 コノハムシ

クワガタはベリサコやスマトラオオヒラタ

カブトはコーカサス(キロン)などもいました

 1時間ほど見学した後 この地を後にします


2時間ほどで到着しいろいろお話しした後

御礼を述べ 5時過ぎにDさん邸を後にします

 Wさんにまたホテルへ送っていただき

本日の採集は終了です


Bali最後の夜は Jimbaranでお食事

海を目の前にして潮風が優しく夜を運んできます

 大抵こういう所ではお客さんを楽しませようと

その国の有名な曲を歌ってくれる人がいます

 (もちろんチップは払いますよ)

 中国の方の場合は 中国の曲(曲名が判らなんだ)

 イギリスの方ならば The Beatles(Let It Be)

 アメリカの方ならば Carpenters(Top of the World)

 そして 我らが日本は…

コイビトヨ チョバニイテ

選曲がヨイネエ

 額をデラデラ脂光させ

一人の酔狂 非常に喜ぶ


嗚呼、明日帰るだなんて嘘のよう

流石に異郷の涙は激り落ちないけれども

それでも、ときたま、日本の地が思われることがあります

おそらく外地の雰囲気がそうさせるのでしょう

何となく感じられる郷愁の念

影から微笑んで見守っている その様な感じ

誰だって、自分の生まれた地を愛する気持ちは持っています

けれどそれは人様から教えられるものではなく

自らの心のうちにあたためてゆくものではないかしら

内地にいるときは虚勢を張っていて気付かないけれど

外地に出て暫くすると、一抹の囁きに気付くのでしょう


 …なんてね、 ぎゅっと まじめになってしまった

 

 「夕刊を投げ出して、両方の手で眼玉を押しつぶすほどに強くぎゅっとおさえる。

しばらく、こうしているうちに、眠たくなって来るような迷信が私にあるのだ。」(鷗)


明日はきっと 素晴らしい日常がやってくる

そう信じて瞳を閉じるのがよいのでしょう

 それではみなさん おやすみなさい

 

今度は朝まで。  

 

TO BE CONTINUED

by dazai39

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