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紀州一人旅
(14-15.III.2013)
参加者 かっきー



青春18きっぷとネカフェを駆使して極貧採集旅行に行ってきました。
最初の目的地は和歌山、局所的な分布を示す小型クワガタが目的です。

18きっぷを握って始発に乗り込み、筆者の住む埼玉から電車に揺られること十数時間。南紀の某駅に着きました。
初日だけは素泊まり3000円ちょいの温泉宿を見つけたのでここに宿泊し、翌日朝から行動開始。
まずは本州では南紀のみに分布しているルイスツノヒョウタンクワガタを狙いに行きました。
某氏に教えていただいたポイントに行き、とりあえず転がってる朽木を片っ端から崩していきます。



有名ポイントだけあって、既に割り散らかされた材も多く見受けられました。
1時間ほど森の中で探したものの、出てくるのは種類不明のコガネムシとコクワの幼虫ばかり。
やはり難しい虫なのかと思いつつ、遊歩道沿いに積まれていた材の、接地面の樹皮を剥がしてみると…



幼虫出たぁぁ!この細長い幼虫はルイスで間違いないでしょう。
この材の樹皮を剥がしていくと、ゴロゴロと幼虫が出てきます。いるところにはいるんですね。
やがて成虫も出てきました。これは♀かな。



その近くの材からは、♂が2頭まとめて出てきました。



その後も成虫♀1頭と幼虫がそこそこ出て、そろそろ満足かなと思った矢先。
最初に出た材のすぐ近くにあった材に斧を入れると、泥状になった部分に成虫が多数詰まっていました!





結局、この材1本から17頭の成虫が採集できました。幼虫は合計30頭ほど。
これだけ多くの成虫が1本の材から得られるとは思いませんでした。

時計を見るとまだ昼過ぎ。某国際的環境保護団体から目の敵にされている隣町に移動して、今度はマメクワガタを狙います。
マメクワガタも本州では分布の限られた種で、南紀には点々と生息地があるようです。
漁協スーパーで買った海豚や鮪の刺身を昼食にし、海岸林内で目に付いた材を崩してみます。
すると、いきなり幼虫が出た!



この周辺の程よく朽ちた材はほぼ全てにマメクワガタの幼虫が入っており、密度はかなり濃いようです。
しかし、成虫はなかなか現れない。
苦戦の末、1頭だけ成虫を出しましたが、よく見ると残念ながら脚の欠けている個体でした。
こちらも幼虫は約30頭確保。



この日はその後、紀伊半島を半周して和歌山市内のネカフェで就寝。
翌朝は和歌山市内の紀ノ川河川敷でマイマイカブリを狙いました。
航空写真で目を付けたポイントで、堤防から一望するとなかなか良い環境。これは期待できそうです。



しかし、良さそうな物件は多いもののマイマイカブリの姿はなかなか見られません。
立ち枯れの樹皮を剥がすとゲジやムカデばかり、たまに細長い甲虫が出てもユミアシオオゴミダマといった具合。
途中で折れた材の隙間から、なんとか1頭だけ採集できました。






午後からはまた18きっぷで長時間の移動です。狙った虫は全て採れ、満足して和歌山を後にしました。


By かっきー


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