6人は東北で 2日目

イーハトーブ〜黄金の夢〜平泉編

(24.XI.2012)

参加者(動植研):シャオリン氏、開発氏、ウッチー氏

ゲスト(昆虫研):かっきー、トシ、 dazai39


どっどどどどうど どどうどどどう

どっどどどどうど どどうどどどう


ふと、目が覚める

車内見渡せば、フードかぶり、眠りにつく動植研の方々

隣には寝袋にくるまり 安らかな寝息を立てる

男二人


そしてアルミシートをかぶり

震えるわたくし


時は4時過ぎ 疾風すさまじく なぜ私一人目を覚ますのか

そして気づく 何故か 何故寒いのか

窓が開いている


東北の寒さは 体を貫き

わたくしの心は 風と共に去りぬ

…なんてね


皆をこの凍えた世界に引きずり降ろすべく

午前6時、夢の扉(車のドア)を開け スカーレットを探しに

いざ!



午前7時過ぎ 河川敷に到着

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中尊寺も見たいなあ でも時間がない

まずは?…そうだね キタカブリだね


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河川敷を駆け下り…疼痛…足を見ると無数のとげ

植物詳しきトシにたずぬれば

「これはなんぞや」

「アレチウリなり」

とげを抜きつつ 刺されつつ

昨日のような木を探します

…が、ない。全然ありましぇーん

せうがない。マント群落を超えてゆきます

トシはマント群落を潜って木を探したようですが

全然の結果…トトロが出てきそうな場所ですね


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私は少し戻り 細い枯れ木のうろを探します

微妙かなあ ライトで照らす、と?

おった!おった!キタカブリ

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緋色の前胸 翠色の上翅


翠のカーテン ドレスに仕立て その身に纏った

スカーレットの姿が…浮かびませんね、はい


ですが、このうろには一匹のみ

まあ、でも一匹採れましたからよいでせう


かっきー氏、トシ氏は場所を変えるとのこと

私も後を追いかけます

途中でよさげな倒木が見えたので、薄乗り越え入ってみると

イバラの大群…痛い痛いと乗り越え乗り越え

木にたどり着いてみると、こりゃだめだ乾燥している…

しゃあない戻るか、と思ったところ


ピロピロン ピロピロン


怪しき音を響かせ 何か、何かがが迫ってくる

胸騒ぎ なんだこの音

現れたるは・・・ワンちゃん

「なんだー笑、脅かさないでほしいなあ」

目線を挙げると


銃身 構えかけている おじさん まずい


そんな時は所謂清く明るく朗らかに

コンニチワァとご挨拶。

したつもりが 出てきたるはしゃがれ声


ワンちゃんおじさん怪訝顔

私は顔面ひきつって

銃身おろせと願いつつ

静寂包むイバラ道


女性の声「仕留めたぁ?」

おじさん「ひと、みたい。」


後で農工大メンバーから聞いたところ、その日が狩猟解禁日だった様子

危うく獲物一匹目となるところでした 皆さん採集はくれぐれもお気をつけて


さてさて、良い経験をしたのち、道沿いに歩いてゆきます

すると、既にやや掘られた風な良いうろが!

居るかな居るかな…いた!

たぶん取り残しであったのでしょう 2匹でしたが追加でき一安心


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更に歩くとトシと開発氏に遭遇 トシはとげに刺されまくりお疲れモード

しかし、かなりの個体が採れたとのこと ええですのぉう


川べりに降りてゆきます すると柔らかく朽ちた、切り株様の枯れ木に遭遇

掘ります掘ります…でてきましとぁ!

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Here's looking at you, kid.(From Casablanca)


小さい切り株でしたが10匹くらい落ちてきます

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いやあ、一杯出てくるとうれしいですねえヱ


其の後大きな根帰りを発見し、追加しつつあるところ

お電話「どう?とれてる?」とシャオリン氏

「ぼちぼちという感じです」とわたくし

「そろそろ移動しようかと思うんだけど。みんなあんまり取れてないから

最後は昨日の場所に行こうと思うんだ いいかな?」とシャオリン氏

というわけで、シャオリン氏の運転する車に拾っていただき

いざ 兵どもが 夢の跡 奥州へ!


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We will be back!(From The Terminator)

ここでは昨日と同程度にとることができました

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まだ材はたくさん残っていて

どれだけのキタカブリが息づいているのか 想像もつきません



二日目はキタカブリより コアオをとりに行きた気だったトシ氏も

多くの個体に出会い 色彩変異の面白さに感激していました

確かに前胸は碧いものや紫、赤、銅色 エリトラは黄緑、緑、黒

とバリエーションに富んでいますね


不完品の検品・捕獲で 右に出るものは無き かっきー氏は

本人が提案した平泉では あまりキタカブリに恵まれなかったようですが

最後の奥州市では 満足できる量が採れたようです


動植研の方々も お土産にできる量採られたようです。

ひとえに動植研の方々のおかげで御座います

感謝の念は筆舌に尽くしがたきものがあります


日が暮れるまで採集し

 

昨日と同じ温泉にお湯をもらいに行き(また行ったのです笑)

イーハトーブに別れを告げ

6人は一路 マークオサムシの待つ会津藩へ

雪降る夜道 車を走らせたのでした


クラムボンはかぷかぷわらったよ

To be continued!

by dazai39

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