九州対馬遠征

〜九州編〜

(20〜22.\.2012)

参加者 荒川沖、かっきー 





さて、お昼過ぎに博多港に戻ってきた二人ですが、まだまだ旅は続きます 。
ここでお出迎えしてくださったのが、
九州大学の生物研究部昆虫班のつやまぐ氏と夏風邪氏のお二人。
九州での採集はこのお二人に案内していただきました。

早速、車で移動。買い出しをして夕方には阿蘇に到着。

阿蘇では広い草原で放牧が行われており、
牛糞が豊富にあるためダイコクコガネをはじめとした多くの糞虫が見られ るのです。


こんな草原が広がります。


そして、こんな感じで落ちている牛糞をひっくり返していきます。
かっきー氏はシャベルも持って掘る気満々。

しばらく牛糞をひっくり返していくと・・・


いた!ダイコクコガネ!
こんなにあっさり見つかるとは・・・阿蘇すげー!
左下に見える穴はコイツが掘った穴でしょうね。
しかし、大きくて角もあって本当にかっこいい!

つやまぐ氏が掘り当てたダイコクコガネの巣穴を見せてくれました。


こんな感じで穴があって


中から4個の糞球が出てきました。


申し訳ないですが、そのうちの1個を割って中の卵も見せていただきまし た。
卵も大きくて1cmくらいあります。
カブトムシよりかは体は小さいのに、卵は大きいんですね。


糞では、他にもオオセンチコガネ、ゴホンダイコクコガネ、ツノコガネ、
エンマコガネの仲間、オオフタホシマグソコガネ、ツヤマグソコガネ、
他のマグソコガネの仲間、食糞性のガムシ類やハネカクシ類など
いろいろな糞虫が見られました。

夢中になって探しているうちに、あたりが真っ暗になってしまったので灯 火を準備。


セットしましたが・・・寒い!めっちゃ寒い!
飛んでくるのは蛾ばっかり。


それでもダイコクコガネの♂を発見。さっきのより大きい!


ダイコクコガネの♀もようやく!自分は♀はこれのみでした。

灯火巡りもし、かっきー氏は大好きなムネアカセンチコガネを見つけて大 喜びしていました。
自分もダイコクコガネを複数採れて大満足でした。
次の日の朝も少し糞虫を捜した後に移動。

今度は大分県の原生林へ。


登山道を登り始めてすぐ目の前に黒い物体が張り付いているのを発見。


アカアシクワガタの♂でした。
そして後ろを振り返ると・・・


こんな感じで木に落ち枝が引っ掛かっていました。
まだ緑色であまり枯れていませんが、葉が丸まっていて雰囲気はあります 。
ここで思い浮かんだのがこの前鳥取県に行ったタイヤキ氏の採集記。
『・9/12,13,14 鳥取県 某所 秋の遠征第1弾』参照
緑色の葉でもいるのではと思って覗き込んで見ると


・・・!


「おったああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
フクチセダカコブヤハズカミキリの♂です。
見つけたとき、思わず叫んでしまいました。
ルッキングでコブを初めて見つけましたし。

他にもいないか叩いていきますが、居そうな場所はあるのに落ちない。
一方で、ここで何度かフクチセダカを採ってるつやまぐ氏は倒木の上を丹 念に見ていっています。
彼の話では、春に来たときはよく倒木の上に張り付いていることが多いと のことで、コブ叩きは普通しないのだと。
やはり、東と西では採集方法が異なるのですね。

結局、追加で得られないまま引き返すことに。
自分とつやまぐ氏がコブを捜している間、かっきー氏と夏風邪氏は
材からツノクロツヤムシやルリクワガタの幼虫を掘り出していた模様。


ツノクロツヤムシ
九州や四国の方にしかいないクワガタムシに近い仲間の良い虫です。

結局、コブの追加は得られないまま時間に。
まあ、けど1匹は採れてよかった。
そして、福岡に戻り、次の日に飛行機で東京に帰りました。


急遽決まった遠征でしたが、狙いの虫にはバッチリ会えたので良かったで す。
また、九州や対馬に行きたいですね。

最後に、つやまぐ氏と夏風邪氏、案内と車の運転ありがとうございました !





By 荒川沖




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