秋の虫を求めて
(1-2.\.2012)
参加者:タイヤキ 父



帰省期間も残りあとわずか。
これが帰省中最後の採集になります。

今回の目標は、

チュウブマヤサンコブヤハズカミキリ



ムラサキシタバ


チュウブマヤサンは、少しエリトラの黒紋に変化があるらしい。
ムラサキシタバは何度か狙っているものの、まだ採集できていません。

なんとか採りたい!(`・ω・´)


9月1日


家を出発したのはの午前7時ごろ。
一応メインはムラサキシタバ狙いの灯火ですが、
それまでもコブ叩きやアルマン狙いのトラップを仕掛けたり、
色々やることがあります。


まずはコブ叩き。

現地に着いたのが9時半ごろ。





これまで帰省中に行ったコブ叩きが2回ともササが全然ないとこだったから、
この環境がめちゃくちゃ素晴らしく感じるww


枯葉を丹念に叩きながら歩いて行くと、フキの枯葉がありました。





まあ、これまでもあったけどねw


叩いてみると・・・




チュウブマヤサンコブヤハズカミキリ Mesechthistatus furciferus meridionalis (HAYASHI, 1951)


よっしゃ!1頭目!

さて、黒紋は・・・





なるほど、確かに顆粒による紋だけでなく、
タニグチのようなのっぺりした?紋が発達しているように感じます。

タニグチの分布域に近いから、

昔タニグチがいてマヤサンが侵入一部交雑マヤサン勢力拡大もタニグチの血が混じる・・・

みたいな?

想像だけど笑


2頭目を狙って歩いて行きますが、しばらく進むと行き止まりに。

帰り道で2頭目を採ることが出来ました。





今度はルッキング(^ω^)






車に戻ってからは少し車の周辺を叩いて別の林道へ移動。





ここもいい感じ!


この道でまず落としたのは父でした。

その後タイヤキも採集。





ここではヤグルマソウが多く見られたため丹念にチェックしましたが、
乾燥のためかヤグルマソウからは見つかりませんでした。
おいしそうな葉っぱなのになー(・ω・)


結局この場所では各2頭ずつ採集。






まだ時間があるため3カ所目。これが最後。





ここでも落ちた!ヽ(´▽`)ノ





さらに父の叩き網にはまさかのニセシラホシww




ニセシラホシカミキリ Pareutetrapha simulans (BATES, 1873)


なんでいるのw


結局ここのチュウブマヤサンは、タイヤキ5頭父2頭の計7頭落とすことが出来ました。

しかし、この前のタダマヤサンはササが全く無い環境で6頭で、
今回は環境は良さそうなところで7頭とは・・・。






コブ叩きが終わった後は、アルマンオサ狙いのトラップを仕掛け、灯火採集のポイントへ。

トラップを仕掛けた場所は、アルマンに一番いい時期は採れた場所なんだけど今は時期がよろしくない(´・ω・`)

どんなとこにいるか分かっただけでもありがたいけど笑


日没前後に少し雨が降りましたが、すぐに止んだのでライト始動!





灯火採集久々(^ω^)


点灯直後に、いきなりシロシタバが飛来。


さらにオオシロシタバも!




オオシロシタバ Catocala lara lara Bremer, 1861


オオシロはこの後も複数飛来。


なんかすごいぞ!?

これはムラサキも来るんじゃ・・・。


ワモンも。




ワモンキシタバ Catocala fulminea xarippe Butler, 1877


しかし、オオシロが5,6頭飛来したところでぱたっと蛾の飛来が止んでしまいました。

さらに、タイヤキに眠気が・・・。

少し寒かったし、車の中から見ていたらいつのまにかそのまま爆睡・・・。


近くの街灯にもヤママユくらいしか来ていませんでした。
去年父が来たときは、街灯にはもっとたくさん集まってたらしいんだけど・・・(´・ω・`)


9月2日





そこそこの晴れ。


朝も街灯を見ましたが、目ぼしいものは来ておらず、
ムラサキシタバ初採集はお預けとなりましたorz


今日はまず、昨日仕掛けたトラップの回収。

トラップを仕掛けたところまで行って車を降りると、ヤナギに瘤のようなものが。

瘤・・・

かな?

あとで確認しよう。


トラップの方は、動物に荒らされているものもありましたがクロナガが数頭入っていました。

クロナガが・・・(´;ω;`)

コクロナガもいなかった・・・。






トラップをすべて回収し、車に戻ったところで改めてさっきのを別方向から見てみると、

やはりクワガタ!


しかもペアでついているようです。
アカアシか、

もしくは・・・。


なかなか採りにくい位置でしたが、何とか下まで網を持っていき、ゆすると無事2頭とも網の中へ。




さあ、どっちだ・・・?






ヒメオオクワガタ Dorcus montivagus montivagus (Lewis,1883)


きたああああヽ(゜▽゜)ノああ!!!!!


ひめおおおおおおおお!!!!!


やっと採れたぜヒメオオ♂!
しかもなんかデカい!俺からしたら!
帰ってから測ったら53,4mmありました。


♀の方もしっかり確保。





実家にいれば飼育するところですが、今はクワを飼育する気は無いので毒ビンへ。


今までヒメオオの♀は道路歩いてるのを拾ったりして採れてたけど、
♂は全然採れなかったんだよな・・・。

正直もしかしているかも、偶然採れたらいいな、
程度の気持ちだったから、ほんとに嬉しい!(^∀^)
しかも教科書通りヤナギの細枝にとまってた!






予想外のヒメオオゲットの後は、一気に移動。

とある場所でクロカタビロ(クロカタビロオサムシ)が大発生しているようなので、それを見に行きます。


2時間ほどかけて到着。

タイヤキは去年昆研夏合宿で見ているので、ここでもコブ探し。
ここの個体はもう持っているため、ルッキングのみで探します。








2頭見つけることが出来ました。


ここで、上から来た人からクマが出たという情報が。

さすがに車に乗っていない状態で出くわすのは嫌なので、すぐに車で下りました。

ちなみにクロカタは見られず。
2,3週間前は普通に大発生してたらしいけど・・・。
そんな短期的なもんなん?






下って昼食を食べた後は、
父が以前仕掛けたコブスジコガネ、通称トロックス用の羽毛トラップの回収。

羽毛を調べていきますが、なかなか見つかりません。

おかしいな・・・。

前別の場所で仕掛けたときは何頭か採れたし、ここの方が絶対に環境良いのに。


それでも丹念に調べていくと、ムツコブスジが1頭だけ出てきてくれました。

どうやら、ここまでトロックスが来ていないのは羽毛が湿っていたのが原因らしい。
自分でやるときはしっかり乾燥させないと。

・・・羽毛の入手のアテはまだないけどw






その後は羽毛と同時期に仕掛けられたオサトラップなどを回収して、帰りました。
オサトラにはヒダオサが2頭、ただしいつ落ちたかは分からず(´・ω・`)
回収に行けず時間が経ってしまったもののため、
中には大量のセンチなどが落ちてしまっていました。

南無三。

あ、ちなみにヒダオサは初採集でした(´▽`)


今回は目的の種が採れたり採れなかったりの採集でしたが、楽しかったです(´ω`)
ヒメオオも採れたし!てかヒメオオが一番嬉しかった、ヒメオオなかったらだいぶテンション変わってたww
ムラサキシタバはこれから長野方面にコブ叩きに行くとき、
前日発とかで行って街灯を見て回ってみようかな。
早速今度タニグチ採りに行くし!
タニグチとムラサキシタバ、なかなか採れないやつを2種類同時に採集出来たらいいけど(^ω^)笑



採集結果

チュウブマヤサンコブヤハズカミキリ、ニセシラホシカミキリ、
クロナガオサムシ、ヒダオサムシ、ヒメオオクワガタ、
ムツコブスジコガネ、シロシタバ、オオシロシタバ、ワモンキシタバ



By タイヤキ

(編集:take3)


この採集記は、昆虫研究会の某部員のブログ
『タイヤキの虫ブログ』より、

9/1,2 長野県・岐阜県 秋の虫を求めて

を、このHP用に編集したものです。

興味のある方はぜひ上記ブログをご覧ください。





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