(25-26.[.2012)
参加者:タイヤキ
コブヤハズの中で、タイヤキと何故か縁のない種類がいます。
それが、タニグチコブヤハズカミキリ。
普通縁のない種類でも、1頭採れたらそれまで採れなかったのが嘘のように採れ出すことがあるんだけど、こいつは例外。
以前に静岡で1頭採ってこれからはタニグチも採れるぞ!なんて思ってたらそれっきり全く採れない(´;ω;`)
ちゃんと採りには行ってるんだよ?
他のコブはもうだいぶ感覚掴めたのに、タニグチはなんかここ採れるぞ・・・!
的なことも感じないww
というわけで、タニグチを自分が採れる種類にするべく、行ってきました。
8月25日
今回タニグチを採りに行く場所はサンプククロナガオサムシがいるので
トラップを仕掛けるために土曜の昼に出発。
途中でコマガネアオ用のトラップを仕掛け、現地に到着したのが16時過ぎ。
もしかしたらアカイシアルマンも採れるかも・・・?なんて思い、
谷みたいになっているとこと、もう一か所仕掛けました。
仕掛けた後は少しだけ叩いてみたものの、何も落ちず。
市街地付近まで戻って車中泊しました。
・・・暑かった(´・ω・`)
8月26日
まずはトラップの回収。
コマガネアオ用は、クロナガが1頭のみ。
やはり時期が悪いか・・・。
サンプククロナガ狙いの方は、谷に仕掛けたものはほとんど動物にやられていましたが、
別の場所に仕掛けた方で何頭かそれらしき個体が入りました。
本当にサンプクなのか、それともタダクロナガなのかは東京に戻って色々比較してみないとな。
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トラップ回収の後は、いよいよコブ叩き!
ちなみに天気はドピーカン!ここ数日降雨なし!やばい!天気良すぎて悪い!w
最初は乾燥した道ですが、この先に登山道があるようなので歩いていきます。
ヒヨドリバナが多く、ヒョウモンやクジャクチョウが飛び回っていました。
さらにベニヒカゲも目撃!Σ(゜Д゜)
いるのかここw
林道を歩いて行くと、工事現場に出ました。
しかし、それ以上道がない!
登山道は?(´・ω・`)
ここの登山道はぐるっと一周しているので、
歩いてくる途中に見つけたもう一方の入り口らしき場所から入ってみることに。
これは道か!?道なのか!?
ミドリヒョウモンでも撮ってみる。
ミドリヒョウモン Argynnis paphia (Linnaeus, 1758)
天気いいと綺麗に撮れるね(^ω^)
写真に撮った坂を登った先は、林床にヒヨドリバナやマルバダケブキが生えたカラマツ林。
林床まで日光が届いているため、湿度は低そう。
そして道が消えた(´Д`)w
獣道やらをたどってみたり、湿度の高そうな場所へ行ってみたりして
カラマツ林からシラビソ?やツガなどの針葉樹林へ。
これでササが生えていれば一番なのですが、
鹿の影響か枯れたササの残骸が残るのみ。
そのためコブが集まりそうな枯れ葉がほとんどなく、
日陰になっている場所でもカラカラです。
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しばらく枯れ葉を叩きながら歩いて行くと、
林内の開けた空間にマルバダケブキの群落が。
クジャクチョウが何頭も飛んでいました。
今思えば、ここも林縁の方はしっかり枯れ葉をチェックしておくべきだったかも。
さらに歩くと山頂に到着。
ここからは下りです。
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枯れ葉が見つからないまま歩いて行くと、少し開けたところに出ました。
よく見ると、黒っぽい蝶が何頭か飛んでいる・・・。
ってベニヒカゲじゃんww
ベニヒカゲ Erebia niphonica niphonica Janson, 1877
なんかめっちゃいるんだけど笑
手乗りまでできてしまった( ̄▽ ̄)
汗を吸っているようでした。
やばい、めっちゃ採りたい・・・!
いや、だがここは長野県・・・。
いくら高山蝶のオール天然記念物指定が不適切判断だとは言え、規則は規則。
虫屋のイメージアップ、これからずっと虫採りを続けていくためには、
あまり後ろめたいことはしたくない・・・。
あ゛ー、けど採りたい!
ベニヒカゲってぶっちゃけ標高高けりゃほぼ普通種だし、
天然記念物指定されるようなものじゃないし・・・。
んあ゛ーーー!!!!!
静岡とか山梨だったら絶対に何頭か採ってるんだけどなあ。
そこそこ綺麗な個体もいるし、ここの個体は後翅にもしっかり斑紋が出ててカッコ良いし。
数分目の前を飛び回る無数のベニヒカゲを見ながら考えた結果、
採らずに撮るだけにしておきました。
いつか、物珍しさや高山蝶という名前からではなく、
ちゃんと個体数や生息域の狭さで天然記念物なんかの指定がされるようになって、
もしベニの指定が解除されることがあれば採りに来ようと思います。
その時までちゃんと個体数維持しててね笑
ビーティングネットにとまったベニヒカゲ。
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ベニヒカゲの写真を撮った後は沢に沿って斜面を一気に下りました。
その結果出たのは、先程の林道の工事現場。
・・・この斜面も別に道らしき道がある場所を下って来たわけじゃないし、
そもそも山の中に入った時から道なんてなくて木についてるテープと感覚を頼りに歩いてきた状態なんだけどww
ササがまだあったころは、道にはササがなくて今よりは分かりやすかったんだろうか。
乾燥してて虫の気配もないし、道は荒れてるし、
あんまりいい場所じゃないね(´・ω・`)
あんなにベニヒカゲを見たのは初めてだったから、それだけは良かったけれど。
まだ時間があるので、下りながら叩いて行くことに。
枯れ葉付きの落ち枝はそこそこあるけど、全部乾燥しておいしくなさそう。
マルバダケブキの丸まった枯れ葉叩いたらコウモリ落ちてきたΣ( ̄□ ̄;)
なかなか動き出さなかったので叩いたときに当りどころが悪かったのかと不安になりましたが、
ちょっとつついてみたらすぐに飛んで行きました。
良かった良かった(´ω`)
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さらに車で移動して、枯れ葉を叩いているとやっと本日1頭目のカミキリが。
トゲバカミキリ Rondibilis saperdina (Bates, 1884)
毒ビンに入れようとした時に逃げられた(´・ω・`)
こんなこと久々だよ・・・。
その後サビカミキリspを1頭追加し叩いていると、
大き目のカミキリが網の上に。
これはコブだ!けど・・・
イワワキセダカコブヤハズカミキリ Parechthistatus gibber shibatai Miyake,1980
マジですか(゜Д゜;)
いや、いるってことは知ってたし、まあセダカでも嬉しいけど、嬉しいけど、
でも・・・。
この瞬間に改めて自分のタニグチとの縁のなさを実感したよ・・・w
とりあえずコブ坊主では無くなりました笑
この後もちょこちょこ車を停めて叩いてみましたが、追加は得られず。
いつになったらタニグチがコンスタントに採れるようになるんですかねー?
今回もまた、タニグチを採ることは出来ませんでした。
もうコブ採集の技術もそこそこのレベルにあると思うんだけどねえ・・・。
周りの環境でいそう、いなさそうを判断する前に根気良く枯れ葉を見ていくべきか?
マルバダケブキの群落の全部の枯れ葉見回るとか若干心折れかけるけど笑
採集結果
イワワキセダカコブヤハズカミキリ、サビカミキリsp、
サンプククロナガオサムシ?、ナガゴミムシsp、クジャクチョウ
By タイヤキ
(編集:take3)
この採集記は、昆虫研究会の某部員のブログ
『タイヤキの虫ブログ』より、
「8/25,26 長野県某所 タニグチ採れない」
を、このHP用に編集したものです。
興味のある方はぜひ上記ブログをご覧ください。
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